長田修悟

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    ポケモンについて熱く語る

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    ゲームに関するものをまとめました。ヘッダー画像は使いまわし。

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カードゲームの物質性

ここでのカードゲームという語は主に、いわゆるトレーディングカードゲーム、TCGを想定している。このTCGも、実物のカードがあるものとないものとの二つに分けられるが、特に前者について述べたい。 TGCにも様々に種類があるが、商品であることは全てに興共通する。やや広くカードゲームという語を用いるのであれば、トランプや花札の類をここから除外できるが、「トレーディング」カードゲームとなると殆ど全てが商品である。トランプや花札が商品ではないというのは、それらの成立がそもそも商業から外

    • 信仰と宗教とキャラクター

      ここでのキャラクターという語は、架空(とされる)の人物を指すもの、といった程度で用いたい。特に、ドラえもんだとかシャーロックホームズだとか、小説なり漫画なりの登場人物などを主に想定している。 ゲームについて色々と考え始めた当時から当然、ガチャはその問題意識の中で少なくない割合を占めていた訳であって、そのガチャにおいて中心的であるキャラクターについても同様であった。現在の筆者の立場としては、キャラクターを特別視するような見方を採っていない。アイテムの一種である、という見方を採

      • ゲーム文化と商品

        いわゆるソーシャルゲームないしはスマホゲーム(以降はスマホゲームに統一して用いたいと思う)のいわゆるガチャのようなシステム(これも以降は単にガチャとする)が備え付けられていることが多い。そのプレイヤーらからは、度々、ガチャは悪い文化、などと蔑む声が聞こえるが、その呪詛は専ら運が悪いときにしか聞かれることがない。このことは、そうした発言のなされるのが、ガチャそのものが真に問題であるというよりかは、価値があるか目的としていたものが当たらなかったことが問題であるということのなりより

        • ゲーム文化

          先日、バスケで有名なあの『AC北斗の拳』の大会、EVO2023の録画が上げられていたのを少し見た。AC北斗の拳に限らず、未だに遊ばれている過去のゲームは少なくない。筆者も『ポケットモンスターエメラルド』を昨年に少しやっていたのだが、バトルフロンティアの各種攻略や乱数調整などの研究が未だなされていて、非常に驚いた。とはいえ、そうして長く遊ばれるゲーム、長く遊ぶプレイヤーは存在し、ゲームを取り巻く環境の一部である。 ゲームを取り巻く環境の一部、というのをひとまず文化と呼ぶ事はで

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          性差、個人差

          トイレが撤去されるなどの諸問題を引き起こしているように、性差には過剰なまでに反応する、というのが昨今の風潮である。差別は良くない、というのはその通りだが、区別は差別ではないし、その逆もまた然り。人間に様々な差があるのはいうまでもなく、性差はそうした差の一つであって、全てではない。であるのにも関わらず、どうしてこのように性差のみが強調されるのか。逆説的ではあるが、意思的にせよ無意識的にせよ、性別ないし性差が人間の社会において、あるいはそもそも意識や無意識の領域において、特別な地

          性差、個人差

          AIの絵について

          しばらく前から世間の一部を騒がせているAIの絵とその周辺について考えてみたい。AIの絵というのはつまり、何某かのAIが生成だか出力だかなんだがして現れる絵のことを指している。AIの絵に対する反発というのは当然あるから、この反発から扱いたい。AIが出力した絵に対する反発の核は、絵そのものにある訳ではない。受け手の好みはその以前からある。つまり、絵が出力される過程や、された後の扱いにある。 生成される過程においてはまず、ネットから拾ってきた絵なり写真なり何なりを読み込んでいるわ

          AIの絵について

          読書録:『自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』

          自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」を読んだ。あとがきにおいて筆者が、こんな売れそうもない本を出版してくれて感謝しかない、といった趣旨のことを述べていたのだが、この出版社、洋泉社なのである。ああ、なるほどなと妙に合点がついてしまった。売れる本が良い本であるとは限らないし、売れない本が悪い本という訳でもない。 ともかく、本書の扱っている内容を軽く紹介すると、タイトルにある通り、自閉症との診断を下された犯人の起こした殺人事件を扱ったものである。社会的な生活を送ることに困難

          読書録:『自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』

          ジャンルとしてのクソゲーと商品としてのクソゲー

          クソゲーについて考えてみたい。クソゲーとは何か、と言い換えても良い。クソなゲーム、略してクソゲーである。人は何をしてゲームをクソとするのかというと、不快であるためだ。不快の方向性は、大きく二つに分けられる。ひとつはゲームの芸風とプレイヤーの好みとの不一致、他方はそれ以前のものだ。後者は、例えば読み込むに信じられないほどの時間を要する等のゲームの進行すらままならないようなもの、ゲーム機を破壊する等の例を挙げられるが、こうしたものを擁護することは非常に難しい。バグまみれである、ゲ

          ジャンルとしてのクソゲーと商品としてのクソゲー

          いわゆるレトロゲームについて

          いわゆる、というのは「レトロゲーム」という語が指す範囲の決定が面倒だし、そもそもこの語が特定のゲームを対象にするものというより、否定神学のような、つまり最新ではないにしても比較的最近に登場したものではないゲームを指した語であるように思えることを反映している。どこにレトロゲームとレトロではないゲームとを分かつ分水嶺があるのか、といったことには踏み入らない。 最初に取り上げたいのは、いわゆるプレミア化と呼ばれるような、早い話が値段の高騰、暴騰、あるいは吊り上げ―などを指すものだ

          いわゆるレトロゲームについて

          ポケモンとは

          一年くらい前になるのだが、エメラルドのバトルフロンティアで燃えていたときの書きかけのものにかなり手を加えたのが以下のもの。かっこよく言い換えると一年モノ。以下本題。 ポケモンの世界には、いくつかのグレーゾーンがある。具体的なものを挙げるとすれば、カツラが技マシンの大文字の引き渡しに際して「ほんば京都では~」とかったことを発言していたり、ポケモン図鑑にしばしば現れ、ポケモンの生態を説明するために引き合いに出されるインド象の存在だとかが、南アフリカのギニアだとか、こういうのがそ

          ポケモンとは

          本の宣伝と内容の紹介

          先日発売しました『ゲームと商品の関係』の内容紹介と宣伝とをば。12月30日から年を跨いで1月3日まで無料キャンペーンの予定。 内容に関しては、今までと同様に商品とゲームとの関係を扱っている。ただ、今まで用いていた商品性と娯楽性の両語に替わり、それぞれ「商品」あるいは「商品の必要性」だとか、後者については「ゲーム」などの語を用いるようにした。 本書がその以前のものから異なるのは、そもそもの「ゲーム」とは何ぞや、という部分に対して、つまりゲームの範囲をより厳密にしようとした点

          本の宣伝と内容の紹介

          遊戯王ウォッシュデュエル

           遊戯王の新しい遊び方を閃いた。名付けて「遊戯王ウォッシュデュエル」。  先にどのような俺ルールであるかを説明すると、お互いの手札と山札を全て白紙で遊戯王をしようというものだ。この辺りがウォッシュデュエルたる所以である。  冗談―この記事全てが冗談みたいなものなのだが―はさておき、基本的なルールは普通の遊戯王と同様である。同名カードは三枚までだとか、禁止・制限リストだとか、アトランティスの戦士の特殊裁定だとか、効果の処理などに変更はない。異なるのは、手元にある白紙の紙は、プ

          遊戯王ウォッシュデュエル

          遊戯王マスターデュエル批評 

          前置き 遊戯王マスターデュエル(以下MD)について少々。有識者やガチ勢の方々から見れば温い内容かも知れませんが、あまりいじめないで下さい。書いている最中にアプデが挟まる形になり、やや時代についていけていない記述が散見されますが、通してください。 ゲームとして まず、MDにも良い点悪い点があるけども、それがMDに固有のものであるのかあるいは本家(つまりOCG、紙の方)と共通した問題なのかを、ある程度は分けて考える必要がある。いわゆるソリティアだとかは、MDになって降って湧

          遊戯王マスターデュエル批評 

          ポケモン オレンジ諸島

            令和にあるまじきバグゲームがポケモンシリーズから出ている、ということでふと思い出したのだが、アニメでのオレンジ諸島がゲームの舞台になったりすることはないのだろうか。次に出てくるのはアルセウスで謎の北海道ということは公式からも既に発表されているし、発売までも遠くない。あれがオレンジ諸島だと主張したいのではなくて、その次の次とか、そこら辺でまああったりなかったりしないかな~という妄言の類である。繰り返すが、これは要望でも願望でも内部情報でも分析でも何でもなく、単に妄言だ。

          ポケモン オレンジ諸島

          『脱成長』を読んだ感想

           脱成長、という語は時折目か耳にするのではないだろうか。どうせ猫の寝言みたいなもんだろう、などと思っていたのですが『脱成長』を読む限り、猫の寝言に聞こえていたのかも知れないが、少なくとも当初用いられていた意図としては、ちゃんとした言葉だったんだなぁと反省。  脱成長というのは、フランス語のdécroissantという語を訳したものになる。翻訳というのは文字そのものを訳することはできるけども、その文脈や言葉の印象などの諸々までもそうはならない。私が「脱成長」という語に感じてい

          『脱成長』を読んだ感想

          あちこちのくさむらとポケモン図鑑

           前回は、ポケモンの方向性というのは大きく分けると二つある、といったことを扱った。今回はオーキド路線の骨幹ともいえる、ポケモン図鑑についてあることないことを言う。ポケモン図鑑といっても基本的には3~4世代の全国図鑑の話になる。  言うまでもなく、ポケモンにおいてポケモン図鑑を集めるというのは遊び方の一つだ。ゲームを進行させる目的としては有効かもしれないが、実際に完成させた人となると、たぶん三人くらいしかいないんじゃないかと思う。  いわゆる、「ポケモン商法」といった呼び名が

          あちこちのくさむらとポケモン図鑑