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増税と規制強化は同じ

 大阪市減税会 事務局 陰気なたまむし (@inkinatamamushi) です。関西で継続的に減税活動し活動報告をしますので、フォロー頂けたら幸いです。
 今回は、増税と規制強化は同じ性質を持っていることを解説します。

課税の悪影響

 前回の記事で、課税によって市場に無駄ができるというのを需給曲線を用いて説明しました。今回は、需給曲線を用いて増税と規制強化が同じ性質を持っていることを説明します。


 前回の記事のおさらいです。増税によって、商品を購入する際に強制的に高い金額を払う必要があります。もともと税がなく自由市場の場合にはちょうど良い価格と数量が決まっていましたが、増税によって価格が上がり(供給曲線が上にシフト)、市場に無駄ができるというものでした。

規制強化による市場への悪影響

 今回は、規制強化によって市場に与える影響を分析してみようと思います。まず、規制によって価格がどのように動くかを整理します。
 規制を作ると、新しいルールが発生し、そのルールに対応するためにコストがかかります。例えば最近流行りのドローンでいえば、ドローンを購入してもすぐには飛ばせません。
 まずは国土交通省にドローンの機体登録を申請します。次に、「無人航空機の操縦者技能証明制度(操縦ライセンス制度)」を取ります。さらに、飛ばす時間や場所によって自治体などに追加申請が必要となります。
 ドローンを飛ばす事業を行なっている会社は、これらの規制をクリアするためにコストを払います。そして、そのコストは販売価格として反映されます。つまり、規制の存在で価格が強制的に上がるわけです。需給曲線で言うと上にシフトするわけです。


これは、増税した時と全く同じです。規制を強化すると言うのは増税するのと同じ悪影響を市場に与えるわけです。


規制緩和の効果実績

 これまで、規制を強めた場合に市場に悪影響があることを説明しましたが、逆を言えば規制を緩和すれば市場に好影響があるわけです。
 実際に規制緩和をして良くなった例を昔の経済産業省が発表していたので、リンクを載せておきます。興味のある方は読んでみてください。(リンクが不具合で飛びませんでした、すいません)

https://www5.cao.go.jp/2000/f/20000106f-kiseikaikaku/20000106f-kiseikaikaku.pdf


最後に

 増税も規制強化も基本的に悪影響があることをまとめました。一点補足すると、需給曲線の説明は説明を簡単にするために不正確な部分があります。特に消費者余剰と生産者余剰について説明を省いています。興味のある方は調べてみてください。

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