番外編:管楽器の録音用マイクを買い替えたい
noteに投稿している音源は自宅で録音しているのだが、今回は番外編として宅録で使用しているマイクに関するお話し。
宅録などと言うと聞こえはいいが、使用している機器は以下の通り。
ソフト・・・Cubase7
オーディオインターフェイス・・・UR44
モニター代わりのスピーカーはオンキョー
ヘッドフォンに至ってはfinale(楽譜作成ソフト)を購入時のおまけ。
そして、今回の主題であるマイクはオーディオテクニカのATM35を使用している。
ちなみに録音に使用している部屋は、もちろん防音仕様・・・ではなく、普通の木造家屋。
私の音楽ライフはご近所さんの理解と協力の基に成立しているのだ。
こればかりは住宅が密集していない、地方暮らしに感謝しなければなるまい。
さて、一般的にマイクといえばスタンドマイクをイメージすると思うが、ATM35は「クリップ式」といって、楽器の躯体にマイクを固定して録音するもの。
*オーディオテクニカのATM35をサックスにつけた図
クリップ式のメリットは、スタンドマイクと異なり楽器を動かしてもマイクが追従する為、録音に影響が出ないことが挙げられる。
また、管楽器用に製作されているため、細かい設定を行わずとも管楽器の録音に適した仕様になっている(らしい)。
だが、世の中いいことばかりではない。
クリップ式の場合、マイクを楽器とかなり近い位置で固定することになる。そのため、複数の箇所から音が出る楽器の場合、音域ごとに音量や音色が変わってしまう。
例えばトランペットの場合、すべての音はベル(楽器正面の穴)から出る。しかし、サックスはベルこそあるが、そこから全ての音が出ている訳ではない。
リコーダーと同じくサックスも管体に複数の穴が空いており、押さえた穴の位置によって音程が変わる。そのため、音はベルにたどり着く前に、管体にある各穴から出ていくのである。
どーでもいい話であるが、イラスト等では下のような表現をよく見るが、サックスの場合は最低音(全ての穴を閉じた状態)しか、イラストのようにベルから音が出ない。
*ノリノリで最低音を奏でる図
とは言うもののアルトやテナーではクリップ式による、音色や音量の違和感はほとんどなく、録音に支障をきたすのはバリトンサックス。
バリトンの場合、ベルが大きく折り返してからが長いせいか、クリップ式のマイクを使用すると、中音域と低音域で音量が大きく異なる。
特にバリトンはベースパートであり、低音域がよく出てくるため中音域と低音域の差が録音に出やすい。
このバリトンの音を均質化するためにスタンドマイクの導入を考えている。
よくライブ会場で見るのはSM57というマイク。あとは「クジラ」と呼ばれているマイク(たぶんゼンハイザーのMD421…のはず。)
ただ、マイクも「ダイナミック」と「コンデンサ」と種類があったり、指向性が…など、様々な特性がある模様。
インターネットで調べているとボーカル用のマイクの情報は数多にあるが、管楽器用のスタンドマイクとなると、何が良いかといった情報が途端に少なくなる。
もし、このnoteを見てくださっている方々の中に、管楽器の録音について詳しい方がおられましたら、ぜひ色々教えてください。
お願いします。
問題はマイクだけでは無いのだが(笑)
実はこの記事を書く数日前に大阪へ行く用事があったため、ついでに梅田にある楽器店に立ち寄ってマイクの事を聞いてみた。
簡単に経緯を説明し、得られた答えは「管楽器用ならクリップ式がいいですよ」というもの。
曰く、SM57等は確かに管楽器用のマイクとしてよく使われるが、今使用しているATM35と比べると音色が落ちるらしい。勿論、お金を掛ければその限りではないが、手軽なのは同じクリップ式の上位機を買うのが良いのでは?とのこと。
さらに、楽器を持参すれば試奏?もさせてもらえるらしい。
次回はバリトンを持っていくことにしよう。
しかし、店員さんはさらっと「楽器をもってくれば~」と言ってくれるが、バリトンサックス(しかもハードケース)を持ち運ぶのは中々の重労働なのだが。。。
果たして、私のモチベーションと心と体力は持つのだろうか??
つづく。(のか??)
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