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レンズのおさらい

Carl Zeiss C Sonnar T* 1.5/50 ZM 

●近距離

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●中距離

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●遠距離

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プラナーと印象が異なり、ざっくり言えばキラキラレンズですので、
規則的でパターン化した光源やシンプルな背景で満足せず、不規則な光源を置いて光のカオスを楽しむのがおもしろいですね。
だからハマった時の写真がかなりブリリアントなものだから、「このレンズを愛してやまない」とか物騒な(爆)感想を引き出す場合があるわけです。実際はどちらかと言えば気むずかしげな標準レンズの一つなのですよ。(とは言えオールドゾナーと比較すればずいぶんと洗練された描写ですから、プラナー(ズミルックス)的だと錯覚しやすい。)

中距離での写真を見ると、おそらくF/5.6まで絞り込んでいますが、周辺部の画質は必ずしも良くありません。
しかし風景によればかすかに懐古調をとりこめるというメリットがあります。
地味な特性なようで、こここそ、本レンズ独自のニッチな旨味として可能性を追求したいものです。考えて撮れば撮るほど面白くなるレンズということかな?

敢えてこのレンズで、遠景を撮る必然性はあまりないでしょう。つまり高いレンズの割に無限遠が切れないからと言ってイライラするのは無意味です(爆)
ご参考までに...

同様の風景であるならば、きっと沈胴ズミクロンのほうが切れる感じがするでしょう。実効解像度とか関係なく、レンズ描写の印象論の世界ですがね。

レンズの味とか、マニアックでどこかうさんくさい話が嫌いな人は、このレンズに手出ししないほうが良いと思います。

◎まとめ

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浮島の森・新宮です。このような特殊な被写体を違和感なく撮ることができると思います。

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Leica Summicron 50mm f/2 1st Collapsible(沈胴ズミクロン)

●近距離

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●中距離

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●遠距離

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ボケを使った表現とか、カラーを活かした表現とか、敢えて60年近く前のレンズを使う必要もないということで...つまりありきたりな使い方で一番魅力を感じるということなんです。

というのも私はレンズの味ガーという人ではなく、あくまでも被写体がメインであって、そのレンズ描写との組み合わせの妙を楽しむ立場での意見です。

◎まとめ

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かつてのオールラウンダーといったところでしょうか
今や写真界のメインストリーム・iphoneのカメラで撮る写真に一見似ているようで、実は限りなく遠い感じが素敵です。

もうそろそろ開放ありきのオールドレンズ論に飽き飽きし始めてるんですよ。
こうぶっちゃけるとなんか他人が長い間大切にしているポリシーにツバを吐くようで嫌なんですが
そういうわけではありませんので、念の為。


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