大崎知仁

吉本新喜劇の作家。漫画のノベライズや原作も書いています。 原作を担当した漫画『オカルト…

大崎知仁

吉本新喜劇の作家。漫画のノベライズや原作も書いています。 原作を担当した漫画『オカルトーク!』(作画はニナハチさん。全4巻)発売中です。

最近の記事

追悼

お前の感傷なんざ知らんと言われるのを承知で書く、今回の記事です。 ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケさんの訃報に、少なからぬショックを受けている。 20代の頃、とにかくミッシェルが大好きで、とにかく聴きまくった。私は26歳までサラリーマンだったが、毎朝会社に行くのが嫌で嫌でしょうがなかった。その朝の鬱屈を、MDウォークマン(!)から流れるミッシェルが晴らしてくれた。 最初に知ったのは、21歳の頃。カウントダウンTVというテレビ番組を何気なく観ていたら、ヒット曲

    • バカポリス、ありがとうございました。

      『吉本新喜劇殺人事件 ~千日前バカポリス大運動会~』にご来場くださり、まことにありがとうございました。ご協力いただいたスタッフの皆様も、ありがとうございました。 通常公演じゃない新喜劇の台本を書いたのは久しぶりでしたが、楽しかったです。本番の日も、リハには立ち合いましたけど、気持ち的にはほぼお客さんでした。これが若手主体の公演だと、客入りはどうかな、ちゃんとウケるかな、と気をもみながら、楽屋前の廊下をウロウロしてるんですが、この公演に関してはそういうこともなく、楽屋前の廊下に

      • お知らせと近況

        『オカルトーク!』4巻が発売になりました。今回で最終巻となります。 2019年に編集さんから、「なんかネタないですか?」と声をかけていただき、最初はチャットノベルの形で始まったこの作品。結果、コミックスを四冊も出せて、幸せな歩みでした。作画のニナハチさん、ありがとうございました。面白く読んでくださった皆様にも感謝いたします。 新喜劇も、まだ書かせていただいておりますよ。 近いところでは、11月21日から始まる、なんばグランド花月の新喜劇(すっちー座長)を書いております。

        • 『芸人という病』

          しれっと、久しぶりの記事です。 『芸人という病』(双葉社)を読了。著者は、マシンガンズの西堀亮さん。 芸人について書かれた本は大好きなので、よく読みます。この本も、当たりでした。 「売れてないのに辞めない芸人」総勢六人に、西堀さんがインタビューし、「なぜ辞めないのか」、その答えを探る、というのが本書の内容……なのですが、その答えはすでにタイトルとして示されている。つまり、売れてないのに辞めないやつは、みんな、「芸人という病」にかかっている。「辞められない」という「病気」。

          3月3日『オカルトーク!』第3巻発売

          3月3日に、私が原作、ニナハチさんが作画をしてくださっている、『オカルトーク!』の第3巻が発売されます。嬉しい! 今回は、帯にマユリカの中谷さんが推薦のコメントを寄せてくださいました。中谷さん、ありがとうございました!! 既刊1巻2巻ともども、よろしくお願いします!

          3月3日『オカルトーク!』第3巻発売

          2022年は11本

          さっき、1/18からの祇園花月・すっちー座長週の第一稿をメールで送ったところでして、年内はもう、大きなものは書かなくてもよいという状態になりました。たぶんね。どうしよう、ドカンと何か来たら。断ろう。 2022年も残すところあと数日。手帳を見返しますと、NGKと祇園花月の分を合わせて、11本の新喜劇を書いてました。あとは、地方公演の台本や、若手の公演をちらほら書いたりしてました。『オカルトーク!』関連も、ちょこちょこ作業してましたかね。 今年は、昨年よりは、コロナによる公演

          2022年は11本

          8月4日 『オカルトーク!』コミックス1巻2巻 同時発売

          8月4日に、私が原作を担当し、ニナハチさんが作画を担当してくださった漫画、『オカルトーク!』のコミックス1巻と2巻が、集英社ジャンプコミックスより発売されます。 写真では帯を外してありますが、1巻の帯には、マヂカルラブリーの野田クリスタルさん、2巻の帯には、声優&お笑いコンビの野津山幸宏さんと速水奨さんがコメントをお寄せくださいました。(ありがとうございました!) ご興味ございましたら、チェックしてみてください。写真の上と下が切れないようにしたかったんですけど、よくわかんなか

          8月4日 『オカルトーク!』コミックス1巻2巻 同時発売

          セカンドシアター新喜劇

          5月6、7、8日。三日間上演された、セカンドシアターの新喜劇の台本を担当しました。リーダーを務めたのは、佐藤太一郎くんと小西武蔵くん。 ご存じないかたのために書いておくと、セカンドシアターというのは、なんばグランド花月の地下にある、吉本新喜劇の若手座員が出演する劇場のことです。 本来こういう記事は、告知の意味も込めて、公演初日よりも前に出したほうがいいのでしょうが、内容に触れることも書きたかったので、このタイミングになりました。 で、三日間の公演を終え、結論から申し上

          セカンドシアター新喜劇

          2021年を振り返りつつ、『浅草キッド』に感動したという日記

          2021年も、残すところ二週間。手帳を見返しますと、今年は9本の吉本新喜劇を書いていました。劇場の本公演以外だと、地方公演を数本、単発のコント台本を数本。コロナの影響がまだ続いていたせいもあって本数は少なめっすね。でもまあ、今年はメンタルをやられることなく、一応は仕事できたんで良しとしましょう。 12/28~祇園花月で上演予定のすっちー座長週が、年内に私が担当する、最後の新喜劇になりそうです。 「お正月公演だから、わかりやすくベタなやつ作りましょうか」 と、打ち合わせ前には話

          2021年を振り返りつつ、『浅草キッド』に感動したという日記

          『オカルトーク!』のコミカライズ連載がスタートしました!

          タンザクというアプリで連載しております、『オカルトーク!』が漫画になります! 嬉しい! めでたい! コミカライズを担当してくださるのは、主人公二人のビジュアルを作っていただいたニナハチさんです。 https://twitter.com/nijuunanayo マンガmeeというアプリで読めますので、是非チェックしてくださいませ。 ニナハチさんのツイッター、ジャンプJブックスのnoteでも試し読みができますので、そちらも覗いてみてください。 https://note.co

          『オカルトーク!』のコミカライズ連載がスタートしました!

          十八年

           ユーチューブに、『なんばグランド花月チャンネル』というチャンネルがあって、その中に「裏方国宝」という、劇場の裏方さんにフォーカスした企画があるんです。撮影や編集を担当されているのは、なんばグランド花月の舞台監督・前田拓也さん。その前田さんに声をかけていただき、「裏方国宝」でちょっとだけ喋ってきました。時間にして十分少々のトーク。問題発言がなければ、いずれアップされると思います。  動画の中でも言っていますが、僕は吉本新喜劇を十八年書いています。言い切っちゃいますが、もうベ

          2020年

          えらい一年でしたね。その一年も、あと数日で終わりです。 来年はいろんなことが少しでも好転しているといいのですが、ここに来て感染者急増、そして変異種の確認などと、明るい材料が見当たらない。まいったなあ、と、ついた溜め息もマスクの中でこもる年の瀬ですわ。 手帳を見返して数えてみると、今年は7本の新喜劇を書いていました。去年が14本だから半分ですね。仕方ない。劇場も休館していたし、地方の営業公演も全部なくなったし、おまけに私個人に関して言えば、九月いっぱいはメンタルが大不調になっ

          2020年

          「いい塩梅」と「ヤな塩梅」

           九月いっぱい、体調不良で休んでおりました。メンタルが、どーんとやられまして。一ヵ月、一文字も書かなかったなあ。なんとか復調し、今は通常運転しております。いい塩梅です。休養中は、いろいろと周りのかたに助けていただきました。ありがとうございました。復帰できてよかったと、今、しみじみ思います。感覚的にはトラックにはねられて大ケガしたところから、なんとか復活できた、という感じです。メンタルの落ち込みは、それくらい深刻なものだということを、身をもって知りました。この辺りのこと、いつか

          「いい塩梅」と「ヤな塩梅」

          東京03リモート単独公演「隔たってるね。」を大いに楽しむ

          イライラしたときや、モヤモヤしたときは、自分が何に対してそういう気持ちになっているのか文章に書いてみるといいですよ、そうすれば少しは気持ちが落ち着くし、解決策も見えてくるかもしれません……みたいな、僕が書かなくても、どこかで誰かが書いていそうな、ぬるい説教くさい記事を書こうと思ったんです、先日ヒマだったので。で、最初の書き出しのところで、東京03の飯塚さんが、あるネタ中に発したツッコミのセリフを持ってこようと思ったんです。 「それ一回文章に起こせ。めちゃくちゃだってわかるか

          東京03リモート単独公演「隔たってるね。」を大いに楽しむ

          吉本新喜劇・千葉公平さんの『西成ハウス』

          吉本の劇場が一斉に休館になって、担当していた三月末の祇園花月の新喜劇が中止になったことは、以前にも書きました。 公演がなくなったこと自体も残念ですが、もう一つ、その公演で初めてご一緒するはずだった座員さんと、お会いせぬまま自粛期間に突入したこともまた心残りであります。 その座員さんとは、千葉公平さん。 今年一月、東京吉本から大阪の新喜劇に移籍されたかたで、以前は「ギンナナ」、その前は「ハローバイバイ」というコンビで活動されていたかたです。 さて、その千葉さん、YouTub

          吉本新喜劇・千葉公平さんの『西成ハウス』

          顔と名前と声だけでも覚えて帰ってください

          皆さんは好きなお笑い芸人はいますか? サンドウィッチマンさん? 霜降り明星さん? ミルクボーイさん? 皆さんのお気に入りに、是非、「水原&瀬沼」の二人も加えてやってください。 水原くんというピン芸人と、瀬沼さんというディレクターのコンビです。 TanZak(タンザク)というアプリで連載中の、『オカルトーク!』の主役二人です。 顔は、ニナハチさんが描いてくださいました。 声は、水原を野津山幸宏さんが、瀬沼を下鶴直幸さんが演じてくださって、第一章だけですが、ボイスドラマになって

          顔と名前と声だけでも覚えて帰ってください