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ビットコインは重要な買い手に逃げられちゃった!

最近、仮想通貨業界は景気のいいニュースがめっきり減ってきました・・

そんな中、さらに残念な知らせが・・涙

カナダ最大の年金基金が仮想通貨への投資検討を中止したお話です。

ニュース概要

カナダ最大の年金基金である「CPPインベストメンツ」が仮想通貨への投資を検討するプロジェクトを終了した、というもの。

CPPインベストメンツは、2021年初めに投資検討チームを結成し仮想通貨やブロックチェーンを調査してきました。

しかし、このチームは早くも今年に解散。つまり、仮想通貨へは投資しない、という結論を意味します。

この結論はFTXの破綻前には決まっていた模様。

FTX破綻が直接的な理由になったわけではありませんが、今年は仮想通貨業界で会社の破綻が幾つもあったので、その影響は大きいものと思われます。

カナダの年金基金では、CPPインベストメンツではない、オンタリオ州教員年金基金がFTXの株式を購入していたことで約130億円を損失計上。

やはり仮想通貨のリスクが高いことが証明された形になっていますね・・

年金基金とは?

公的年金の制度は世界各国にあり、日本のように大きな積立金を持っている国では公的年金の運用を担っている組織が存在します。

カナダの場合はその運用をしているのがCPPインベストメンツです。

日本の年金運用は「GPIF」が行っており、その運用額は何と197兆円!

年金基金で運用されている金額としては、GPIFが断トツで世界No.1なんですよ。

その他にはアメリカやノルウェーの年金基金が運用金額が大きいことで有名。

こういった公的年金の運用を「年金基金」と呼び、以下のように規模の大きいモノも存在します。

資産規模の多い年金基金

こういった巨大な年金基金は、金融・株式マーケットにおいて非常に大きな存在感があります。

よくニュースでも、「年金基金の大口の買いが入って日経平均が上昇した」だの、「海外の年金基金が●●社の株を5%以上保有して筆頭株主になった」といったものを見かけますよね。

もちろん、それぞれの年金基金によって運用方針や投資対象は様々。

どこも株式や債券がメインでしょうが、不動産であったり、貴金属など多岐に分散されているケースも。

ただ、国民の公的年金を扱っているだけあって大きな損失は出しづらいので(年金の原資が減ったら国民が黙っていません)、比較的リスクが低い運用が基本になります。

GPIFのポートフォリオは以下のとおり。

株式と債券が50%ずつ。そして、それぞれが国内と外国に別れ、25%ずつと綺麗に分散されているのが分かります。

個人的には日本株の比率をもっと上げて欲しいですが。

年金基金の仮想通貨投資は当面なさそう

残念ながらGPIFは今は仮想通貨には投資していません。

GPIFの総投資額は200兆円なので、もしポートフォリオの1%でも仮想通貨に投資すれば、その額は2兆円!

一気にビットコイン価格の上昇圧力アップは間違いなし。

保守的だと言われるGPIFの仮想通貨の投資はまだ先だろうと思っていましたが、海外の年金基金はどこかが始めるのじゃないかと期待がありました。

その意味でも、今回のカナダの年金基金の仮想通貨への投資検討の中止は残念なニュース。

早くどこかの年金基金がビットコインETFなどを通じて仮想通貨投資に参入してくれることを願うばかりです。





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