サッカーW杯4強入り!注目のモロッコ。仮想通貨は人気ある?
サッカーW杯はモロッコの快進撃がスゴイですね!
予選ではクロアチアを破り、決勝トーナメントではスペイン、イングランドに勝ってベスト4進出。
次はフランスとの対戦。フランスはモロッコの統治国でもあったので、まさに「因縁の対決」、「国と国の威信をかけた戦い」!!
そんな大注目のモロッコですが、現地で仮想通貨は人気があるのでしょうか。
モロッコの仮想通貨事情
実は仮想通貨の「禁止国」であるモロッコ
なんとモロッコでは、2017年にアフリカで初の仮想通貨の禁止令が出されているんです。
正式な法律でそうなっていますが、ただ、どうやらこれはかなり形骸化しているよう。
取引が厳しく取り締まられているわけではなく、実態はかなり違ってます。
モロッコ、北アフリカ地域でビットコイン取引トップに
今年1月のデータですが、シンガポールの仮想通貨データ会社であるTriple Aによると、モロッコでは総人口の2.4%(約90万人)が仮想通貨を保有しているのです!
2021年の国内での仮想通貨取引は600万ドル(約8億円)に達し、アフリカでは、ナイジェリア、南アフリカ、ケニアに次いで4番目に多い金額。
モロッコの当局は、仮想通貨が自国通貨にとって代わり、それが海外へ流出することを恐れている一方で、仮想通貨の取引は黙認している感じなんです。
これは、近いうちに仮想通貨の全面禁止から、規制を行ったうえで使用を認める方向へ行くに違いありません。
実際に今年の6月、モロッコ中央銀行はIMF、世界銀行と会合を持ち、仮想通貨規制について協議した、とのニュースも出てます。
この規制は、テロ資金供与やマネーロンダリング(資金洗浄)に対抗する措置も検討対象に。
やはり、アフリカや中東では仮想通貨がテロ資金の隠れ蓑になっている現実があるので、すぐに合法化というわけには行きませんね。
このあたりは日本人には中々想像ができない世界ですが、マネーロンダリングは全世界で今後の仮想通貨規制のど真ん中の議論になることでしょう。
禁止されていても仮想通貨を保有するモロッコの人たちですが、生活水準も高いとは言えない国において、国民は、自国通貨がいつハイパーインフレになるかもわからない怖さがあります。
そのためにもリスクヘッジとして仮想通貨を保有することは生活防衛として大きな役割を果たしているのは容易に想像できますね。
日本人がビットコインに「投資」する感覚とは違い、モロッコでは、もっと切実な事情でビットコインを持つ状況があるのだと思います。
W杯サッカーでの勢い、そのままに仮想通貨の分野でもモロッコがアフリカをけん引して欲しいものです!
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