見出し画像

TikTok完全攻略マニュアル

TikTokとYouTubeとの違いは何か?
TikTokはYouTubeのように目的(検索、クエリ)を持って見る動画ではありません。
通勤通学、お昼休み、眠れない夜の隙間時間を埋めてくれる暇つぶし。ソシャゲーのようにひたすらダラダラ眺め続ても見飽きない動画。
操作は画面をスワイプするだけで、AIがユーザーの嗜好を判断してユーザー好みの動画をサジェッスチョンしてくれます。

スマホの画面の中で可愛らしい女の子がダンスを踊っていたり、ビジネスの難しい話を分かりやすく解説してくれたり、短時間で多様なコンテンツに出会う事ができ、あっと言う間に時間が過ぎていきます。

今、視聴者は、1日の生活の中で平均52分もの時間をTikTokに費やしています。まさにTikTokの虜になっています。

そのような人間の性(さが)や癖(へき)を理解すること、またAIに対する理解を深める事で、視聴者の好む動画の作成、フォロワーの獲得につながります。

バズらせる

TikTokでは一夜にしてスターダムを駆け上がることが可能です。短期間の内に数万フォロワーを獲得する事が、他のSNSと比較して容易だと言われています。バズるための絶対の法則はないにしろ、成功へと導くための確率を上げること、失敗しないためのやり方は必ずあります。

そのための指南書となれば幸いです。

さて、何事にも始まりはあります。まずは最初の一歩を踏みだす勇気が必要です。TikTokのフォロワーが増えていく過程は、以下の動画が参考になります。

「最初にリーダーが勇気を持って立ち上がり」

「嘲笑される必要があります」

TikTokでは、日常繰り広げられる光景です。

「ここで最初のフォロワー(追随者)が重要な役割を担っています」

最初のフォロワーのおかけで、他のみんながどう従えば良いかお手本となってくれます。友達に声をかけてもいます。最初のフォロワーはリーダーシップの一形態なのです。

最初のフォロワーが、一人のバカをリーダーへと変える。

リーダーのダンスも誰もが模倣しやすい振付です。最初のフォロワーも純粋な動機で行動し、それに対してリーダーも対等に扱おうとしています。良好な関係です。
TikTokでも最初に「いいね」やコメント、シェアをしてくれるフォロワーは大切です。最初のフォロワーが共感した何かを知ることで、動画の方向性が定まります。

「3人というのは集団であり、集団というのはニュースになります」

コミュニティが形成されます。2人のバカを嘲笑する人はもういません。

「肝心なのは自分ではなく運動だということ」

小さな集団であったコミュニティーからバイラル的にソーシャルに拡散していく。この段階では、すでに誰がオリジナルかはもはや関係なくなっています。誰かのオリジナル曲、奇抜なダンス、キュンなあざとく可愛いジェスチャーなどが模倣され、熱狂的な社会的なトレンドになっていきます。

全てのコンテンツが社会に還元されていく状態です。

TikTokの第一歩。最初のフォロワーを獲得する事が非常に大切です。

視聴者の獲得

最初の視聴者(フォロワー)を引きつける必要があります。継続的な努力につながる視聴者を獲得するためのポイントは、ターゲットを絞る、見つけやすさ、わかりやすさ、コラボレーション、共有しやすさです。

1.targeting ターゲットを絞る

視聴者像を明確にイメージして最初の視聴者(フォロワー)を絞り込むことで、伝えたい情報も定まってきます。

多くの視聴者の場合、あるフォーマットにはめられたコンテンツを好む傾向があります。TikTokが用意したエフェクトを使った動画だったり、#チャレンジなどのイベントや流行りのダンスの模倣だったり、その中にもギャップが盛り込まれた動画がバズりやすい傾向にあります。

また、現在あまり TikTok にないようなコンテンツを求めているニッチなユーザー層をターゲットにするのも効果的です。視聴者は自分が共感できる動画を見たいという思いがあります。動画投稿者も自分の好きなことは、情熱を持って継続できます。コンテンツを作成するときには特定のコミュニティを念頭に置くようにしましょう。

自分のファンとなってくれるフォロワーに、必ずコンテンツが届くように、動画アップ時には以下の事を考えましょう。

◎ユーザーネームでターゲットを絞る

伝えたい情報が定まっている場合、例えばグルメのカテゴリーなら、特定のグルメだけを対象に名前を決めると良いでしょう。ロケーションなら「東京グルメ」やメニューなら「肉テロ」など効果的なユーザーネームです。アイコンの設定もまた重要です。店舗で言えば看板です。ユーザーネームに合わせた視認性の良いものを設定しましょう。

動画タグ付けでターゲットを絞る

ハッシュタグの設定は必ず行います。
#(ハッシュタグ)や@(メンション)などメタタグと呼ばれる情報に付与するタグは、情報を整理してAIに学習させる上で非常に重要です。どの分野の情報を扱った動画か、どんな種類の動画なのか。また、人気のある#ハッシュタグを見つける事もフォロワー獲得の上で重要です。登録している潜在フォロワーが必ずいます。同様に動画のタイトル、説明文も必ず書きましょう。

◎ニッチにターゲットを絞る
これまであまり注目されていなかった分野には、Wowな驚き、知識欲を満たした悦び、覗き見的な中毒性があります。
クリエイティブに、誰もやっていないことを考えるのも大切ですが、大変難しいです。
日常の生活に目を向け、何気ない動作や日々続けている事、ライフログ的に根気よくアップしていっても良いでしょう。
また既存のアイデアとの融合もヒントにすると良いでしょう。デュエットやリミックスの機能を使った編集のやり方で面白い映像として見せる事もできます。

◎USP(Unique Selling Proposition)を絞る。
自分らしさは最大の強みです。TikTokでは、イケてるメンズや可愛い女子である必要はありません。リアルヒューマニティー。ダサくても人間臭さが好まれます。

ネイサン・アポダカさん

坊主に髭の強面のおっさんがクランベリージュースを飲みながらロングボードに乗ってるだけの映像。フリートウッドマックのチルな選曲と疾走感が心地よい。この映像のおかげで、飲んでいる「オーシャンスプレー」のクランベリージュースが大ヒット。世界的バズった人の象徴

2. discoverability 見つけやすさ

TikTokは、最先端のAIを使ったサービスのひとつです。検索(クエリ)でなく、AIが視聴者の行動分析から好みの動画を判定してサゼスチョンしてくれます。
逆に投稿者の動画を分析し、相性の良いユーザーに対してサゼッスチョンします。
AIのアルゴリズムに学習させるコンテツ作りの方法を検討してみましょう。いくつか方法をご紹介します。

◎動画に注目のトピックを取り入れる

TikTokのトレンドや#チャレンジなどのイベントに参加。シーズナリティ、ニュースや海外で流行っていふ動画など、今注目されているトピックと結びつけたコンテンツを作成してみる。Twitterトレンドを探してみても良いでしょう。

◎定番のコンテンツを作成する

視聴者の「それ、知りたかった!」という欲求を満たす知識系コンテンツは、定番コンテンツです。専門領域の話を分かりやすく解説する動画、専門分野のノウハウやティプスなど紹介する動画、日々の疑問や一般的な課題を解決する動画には、固定ファンがいて人気があります。動画の視聴者が思わず「共感」してしまう身近なテーマを選ぶことが大切です。

◎常にカイゼン(改善)を怠らない

AIのアルゴリズムにヒットしやすいように、タイトル、ハッシュタグ、キャプションのつけ方を工夫する。TikTokのトレンドに注目し、流行りを抑える。また人気インフルエンサーのやり方を真似るなど常に改善を意識する事が大切です。

3. Accessibility わかりやすさ

動画を投稿した際には、AIのレコメンドにより常に初めての視聴者との出会いになります。インフルエンサーのように一定数のフォロワーがいない限りは、常に新しい視聴者に露出されることを考慮し、わかりやすいコンテンツ作りは大切です。以下の方法で改善できます。

◎動画単体の面白さを意識

これまでのコンテキスト(脈絡)がなくても、その 1 本の動画単体で面白さ、誰が見ても理解できるように構成を工夫します。

◎「起・転・結」を意識する

TikTokは15秒程度のショートムービーです。無駄な状況説明を省き、一目で分かる分かりさが重要です。起・転・結でテンポ良いスピード感を演出しましょう。起で冒頭のインパクト。転で、飽きさせない展開。結でオチをつける。オチでは派手な動きを付けるなど、Wowと思わせる驚きがあると良いでしょう。
15秒程度でまとめることで、再生完了率、再視聴率を高めることができ、AIアルゴリズムの判定を高めることができ、より多くの視聴者への露出されるようになります。

◎流行りを意識する

流行りの楽曲やエフェクト、#チャレンジなどのイベントを活用する。また人気インフルエンサーとのコラボなど多くの視聴者に対してコンテンツが露出する工夫をしましょう

4.collaboration コラボレーション

コラボレーションは、勢いのあるクリエイターと交流することでフォロワーを増やす、最短の方法のひとつです。コラボレーションに関するおすすめの方法をいくつかご紹介します。

◎TikTokのコラボレーション機能

TikTokで用意されているコラボレーション機能は2種類。デュエットとリミックスです。

デュエット:
画面レイアウトの分割を効果的に使い工夫しだいで面白い動画を作ることができます。

リミックス:
タイムラインを効果的に使いシーンの繋ぎ方で面白い動画を作ることでできます。

自分の動画をアップする際もデュエットとリミックスをオンにしておくことで、模倣者(フォロワー)が面白い動画にして拡散してくれる可能性があり、共にバズりやすくなります。

◎好みの似たインフルエンサーとコラボ

自分と同じジャンルやカテゴリーで、同じようなユーザー層を持ち、同じようなことに関心を持っているインフルエンサーとコラボを申し込む。そうすることで、視聴者の相互フォローを増やすことができます。

5.sharebility 共有しやすさ

シェアされること。視聴者が他のSNSへ共有することは、AIの判定においても加点ポイントの1つになります。他のSNSからの流入は、ビュー数を獲得する上でも重要です。
またクリエイター自身がシェアした場合は、より身近な視聴者を獲得できます。友人に見せたくなる動画は、企画をする上で、またモチベーションを継続する上でも重要です。共有しやすくするためのヒントをいくつかご紹介します。

◎話題。人気のトピックを扱ってるか?

マスメディアで報道される注目のニュースや、巷で何かが話題になっているとき、それに関連した動画を制作して自分の考えを述べれば、コミュニティとの間に会話が生まれます。

◎共感。笑えるのか?感動できるのか?

視聴者が共感しやすいコンテンツ、親近感を持ってもらいます。笑えることでも真面目なことでもかまいません。

◎価値。何かの役に立てるのか?

視聴者に実用的な価値を提供する。
たとえば、「ハウツー」動画。15秒の短い時間のなかで、1つの機能に絞ったティプスや本当に役立つチュートリアル動画などお役立ち動画は人気です。

視聴者を満足させる

あなたの動画を見てくれる人たちは大切な存在です。視聴者の満足度を向上維持させると、総再生時間やフォロワーをもっと伸ばすことができます。視聴者を満足させる要素としては、会話、インタラクティビティ、一貫性があります。

6. conversation 会話

TikTok とは動画コンテンツを通じてユーザー同士がエンゲージメントを高め合うコミュニティプラットフォームです。フォロワーとの会話は、ファンの絆を深め、再び訪れてもらうために効果的な方法です。視聴者に会話感を演出するための方法をいくつかご紹介します。

◎動画で視聴者に語りかける

動画全体を通して視聴者と会話することも、どうかの冒頭だけ会話することも良いでしょう。

◎ライブ配信で語りかける

視聴者に近況を尋ねたり、お礼を言ったり、コメントに答えたりすることをライブ配信で行うことを検討しましょう。

◎ありのままの言葉で語りかける

実際の会話と同じようにやり取りしましょう。最大の効果を得るために、偽りのない率直で誠実なトーンで会話するようにします。
TikTokでは飾らないありのままの姿が好印象を与えます。

◎コメントの返信は言葉を選ぶ

コメントへの返信はこまめに行い、丁寧な対応を心がけましょう。好印象な返信文は、他の視聴者の目にも止まりフォロワーになってくれるでしょう。ポジティブなコミュニケーションを心がけましょう。

人に与える印象について語る
印象評論家の重太みゆきさん
ハキハキとした喋り方が好印象。声のトーンにメリハリを付け、起・転•結のオチのある構成

7. Interactivity インタラクティビティ

TikTok でコンテンツを制作する利点のひとつに、自分が制作した動画に対して、視聴者が真似できるまた参加できる機会を作れることです。視聴するだけの体験に止まらず、共感を一緒に築く事のできる共体験者になれます。例を以下にいくつか示します。

◎視聴者コメントを採用

視聴者からのコメントに対して、企画アイデアとして採用し、後続の動画で返答する。
インフルエンサーと身近な存在に感じられ、
ポジティブなコミュニティ運営にも大切です。

◎誰からも真似されやすい動画を作り

TikTokでは誰でも楽しめる事が大切です。
誰でも踊れる振付のダンスやノリの良い楽曲の提供。アレンジの余地を残しておく事も大切です。

◎視聴者からのデュエットを取り入れる

デュエットを受けることで、動画のスピンオフ的な面白さがでます。また相互フォロワーを増やすことができます。

修一朗さん

わずか数ヶ月で100万フォロワーを達成。
1日出来事を動画にアップするVlogが人気。
生活が覗き見える事への親近感と、
身近にいそうなお兄さん的存在感が好印象。
視聴者からの企画に答えるフットワークの軽さ

8. Consistency 一貫性

トップインフルエンサーがよく話題にするのが、一貫することの重要性です。構成、ブランディング要素、パーソナリティ、アップロード スケジュールなどに関して、いかに一貫性を保つかが鍵になります。以下の方法を検討しましょう。

◎明確なコンテンツ構成

1つのアイデアのコンテンツを根気よくアップし続けることで、関心を引き付け続けられ、上手くパーソナルブランドを確立できるようにする。AIのディープラーニング(強化学習)にもつながります。


◎定期的なスケジュールを守ってアップ

特定の時間に動画を公開することで、視聴者の生活のリズムに組み込んでもらう。
またそのスケジュールに合ったユーザーシナリオをAIが設定し、視聴者像のクラスターに対して配信される可能性が高い。一度、バズった時間帯とコンテンツから逆算してターゲットを意識して制作を続けることも大切です。

※トップインフルエンサーの景井ひなさんの場合は、「19時更新」は部活帰りの学生をターゲットとしてイメージ。

◎同じパーソナリティ

セルフブランディングとして、自分らしいイメージに忠実なアイデアが何かをブレインストーミングを行います。一度決めたらキャラ設定をブレさせない。パーソナルなアイデンティティを使い続ける。髪型、ファッション、小物のアイテムまで個性を磨く。着飾らない人柄やカリスマ性(人間味、ダサいも魅力)のある人物が顔出ししても効果的です。

DELIVAさん

金髪、髭面、サングラス、ゲイというキャラ設定にブレはない。オチはショーパンに、ハイヒールという動画の構成もブレてない。
#おバズりなさい も彼の独自のハッシュタグ

自分自身が楽しむ

ピュアなモチベーションで自分自身が楽しむことができるコンテンツが大前提です。創作意欲をかき立て、動画投稿を長く続けていくうえで重要です。インフルエンサーを目指す上で、インスピレーションと長く続くことが重要です。

9. inspiration インスピレーション

「信じられるリアル(trustable real)」偽りのない動画であると認められることが重要です。ただ、本当にインスピレーションを持って真摯に打ち込めば、自然とそうなります。インスピレーションを得る方法を以下にいくつかご紹介します。

◎自分が見たいものを書き留める

TikTok で自分自身が楽しんでいることについて考える。好きなトピックの動画を15秒の時間内で作成することができるかを検討します。

◎最も楽しめることを繰り返す

さまざまな構成を試し、視聴者の反応が特に良いものを調べましょう。視聴者が見たい動画は視聴者の反応率が高い。視聴者の関心と自分の情熱がどのように交わるかを考えてみます。

◎最初からバズることは意識しない

最初からバズることを意識しすぎて、自分が楽しめないコンテンツを作っていては、そのうちにフラストレーションがたまってきます。心身を労る。TikTokで長く活動するには、自分の健康に留意することが重要です。

10. Sustainability 長く続けられる

自分自身が楽しめ、視聴者の共感も呼べることが見つかったら、その関心を長期にわたり持続することが目標になります。長く続けるための方法を以下にいくつかご紹介します。

◎身軽で素早く動けるように考える

なるべく時間や労力のかからない方法で制作できるように検討しましょう。一般的に、気軽に制作できたほうが長く続けやすくなります。

◎現実的に考える

動画の制作に必要なリソースを把握します。予算、俳優、撮影場所、モチベーションが長続きさせるために楽に撮影できるアイデア。まとめ撮りや、メイキングビデオなどのコンテンツアイデアを含め効率化を考える。

◎次の予定を決めておく

アカウントに新しいコンテンツを追加する頻度を検討します。 TikTokは最低でも毎日1コンテンツのアップが必要。更新を途切れさせないために、アップするスケジュールとコンテンツ数から、次に撮り溜めるコンテンツの撮影の日程調整が重要になります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?