見出し画像

エスコンフィールド

人生の楽しみが半分減った

 ノートは久しぶりに書く。毎日何をやっていたか思い出せないくらい忙しい。ヘルパーステーションいちごのヘルパーの面接を6ヶ月で何人やったか判らないほどである。面接をやった時には、良いと思ったが、働いていただくとちょっと違う人も居る。肩と首が凝り、痛くて、毎晩飲んでいたウイスキーが飲めなくなってしまった。人生の楽しみが半分取られてしまったような気がする。

多目的トイレの失敗

 思い切ってエスコンフィールドに行こうと決心し、ヘルパーさん2人と一緒に行った。フィールドは近くて、観やすかったが建物全体が急いで作ったので、建物では納得いかないところが多々あった。特に、多目的トイレはとても狭くて車椅子では使いにくい物が出来てしまった。車椅子と介助者が入ると動きが取れないスペースであり、手を洗うところも、狭くて使いにくい。設計段階から障がい者の意見を聞かなかった事が失敗だったと思う。

使いにくかった・・・

失敗と成功の繰り返し

 トイレには便座の上に背もたれが付いていたが、前に出ており、座ってみるとお尻が前に行き、ウォシュレットが使えなかった。こういうことは何度も経験しているので、ため息しか出ない。背もたれをつけた人が、自分で座ってみて使ってみないから、このような不自然な事が起きる。
 私達は、札幌市内に多目的トイレを作る際、土木課の人と何度も会い、設計を考えた。実際にトイレに行き、お互いに使ってみて、良い所と困る所を探して、直していき完璧に近いトイレを作ってきた。これから作る札幌市の公共施設などでは、私達の意見が通ったトイレになっている。

 

街の周りが広がっていく

 

 しかし、札幌市の土木課の人から離れて設計してしまうと、設計者の考えで作ってしまうので、美的感覚を重きに置き、使いやすさを障がい者から聞こうとしないので、使いにくいトイレになってしまう。
 私達は、47年間このような事を繰り返している。まだ訴えなければならないのか?トイレの話は永遠に続くだろう。
 エスコンフィールドで楽しんでこようと思ったが、やはり私は仕事になってしまう。札幌市はもう土地が少なくなってきているので、札幌の周りの地域に住宅地や工場を作っている。千歳には広い半導体の工場が出来ると言っていた。このような所が必要だ。その周りに、老人ホームや障がい者のアパートや学校や大学を作って行くのが大切ではなかろうか。


ケアを受けて働く

 私達は、貯金を崩しヘルパーさん達に少し良い月給を払っている。だからこそ今、少しずつヘルパーさんが来て下さっているのだと思う。ヘルパーさんの月給を上げるということは、私達の貯金を使うのも大切だが、ちょっと違う。街づくりの中で、お金の入ってくる仕事の場を作って行かなければならない。障がい者自身も、ケアを受けながら働かなくてはいけない。その環境になってきているのだが、中々多くの人には伝わっていない。

鈴木知事さん「合理的配慮」をご存じですか?

 東京オリンピック会場を建設する時、6年間に渡って色々な障がい者団体が1つになり、設計していったという。車椅子の人・盲人の人・聴覚障がい者の人・知的障がい者の人など色々な障がい者が集まり、設計に携わったことは見事な事だと思う。北海道知事の鈴木さんは、福祉の事を語り合う時、学識経験者・障がい者の親・政治家などしか呼ばなかった。一番意見を持っている障がい者自身を呼ぼうとしていない。これは知事さん失格だと思う。
 2024年4月から、「合理的配慮」という権利条約が施行される。言葉だけでは終わらせないようにしなければならない。その証としてエスコンフィールドの施設をどんな障がい者でも使いやすくすることが大切なのだ。


シャウエッセンは世界一の味である!!
世界の皆さん食べて下さい!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?