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散歩記録 垳川

本編

垳川(がけがわ)は埼玉県八潮市と東京都足立区の境界を流れる川。


西端(上流)に綾瀬川、東端(下流)に中川、その間で葛西用水と交差する
中川の支流。
元々は綾瀬川の本流だったものが改修工事によって農業用水の溜池として利用されるようになり、その後地名にちなんで垳川と言う名前で一級河川に指定されました。

かつては農業用水として使われていた垳川も、都市化等により川の水を利用する機会が減り流れが停滞するように。
さらに、生活排水の流入などで水質が著しく悪化。
ヘドロも堆積し悪臭を放つようになっていたそうですが、国や地方自治体による水質浄化の取り組みが継続され、現在は改善傾向にあるそう。
実際に自分が訪れた時も、マスクを着けていたとはいえ臭いが気になるようなことはありませんでした。

水質浄化の取り組みや垳川の詳細について詳しくは下記のurlよりリーフレットなどをご覧ください。

そんな垳川、延長(川の全長)は2.25㎞と短めで架かる橋の数は3本。
橋以外にもそれぞれの川との接続部には道が用意されているので
実質的には5か所対岸に移動するルートがあります。

一番橋間が長い所で800m程あるため、何らかの理由で川を急いで跨がなければいけない時は事前のルート確認を推奨します。

足立区側の川沿いには足立区立神明六木遊歩道という遊歩道がほぼ全体に設置されていて散歩におあつらえ向き。
途中、葛西用水が交差する部分も歩道で繋がっているため遠回りせず歩けるのが有難いです。


それでは、少ないながらも垳川に架かる橋達を紹介していきます。



垳川に架かる橋

平成泉橋

垳川の上流から数えて1本目にある橋。
河口(綾瀬川との接続部)からは700mほどで
車道が無く、橋へのアクセスは階段とスロープのみ。
先ほど出てきた水質浄化活動の一環として橋からの放水を行っているとても珍しい橋で、高さがあるため橋からの眺めも良いです。
(2021年11月時点、放水は実施されていませんでした。)

欄干の造りが見事で、橋を眺めても良し橋から眺めても良しと魅力満点。

旧記事にて、垳川沿いの遊歩道も含め写真を中心に軽く紹介しています。



水門橋(名称不明)

水門に併設された橋。
荒川や多摩川等の大きい河川ではよくある形式です。
名板が無く正式名称が不明で、wikiでは水門の名前にちなんで
小溜井引入水門橋」とされていましたが、この名称も正式なものかは確認できていません。

もう少し探索すればどこかに記載されていたのでしょうか?
その内、もう少ししっかり見てみたいと思います。

名称の記載されているwikiです。



ふれあい桜橋~中川合流部

橋から中川方面(東側)を見た景色。

垳川に架かる橋の中では最下流に位置する橋。
(垳川自体はここからまだ700m程続きます)

垳川を上流から下っていくと、葛西用水と交差した直後から川幅が広くなり景色が一変します。
それまではお堀のような上品で整備された小川だったものが、突然川幅広く野性味を感じる出で立ちに。

最下流の排水機場付近まで来ると雑草だらけで面白いです。

最下流の景色。


ふれあい桜橋の北にはウォールアートが描かれた壁もあり
ストリートビューを見る限り定期的に絵が変化しているようなので
年に1回は訪れてみると面白いかもしれません。



まとめ

数は少ないながらも、記憶に残るだけの特徴を持った垳川に架かる橋達。
川沿いの遊歩道は夏場でも木陰に覆われまあまあ快適に散歩が出来ます。
散歩のついでだったり、放水する姿を見に行くのも面白いかもしれません。



おわり

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