今回は3話目のこのコマです。上が線画で下が仕上げをしたものです（この作品に関してはトーンではなくグレースケールで色付けしてます）
サウナの中でなおかつ構図がど正面だから絵的に面白くなりません。
しょうがないのでサウナにありそうなアイテム(赤丸部分)を描いてそれっぽさを演出して賑やかしました。

このままでは全然サウナの熱気を感じないので熱い処理をします。
コマの上と左右は白く飛ばす予定だったのでモヤを表現するためのブラシと白グラデーションでモヤの表現を意識しながら処理しました。
上の処理でも充分な感じはしますが下の処理を見て下さい。より熱さを感じると思います。背景の一部分にガウスぼかしをかけました。

　今回のガウスぼかしを使っての熱い表現のやり方です。

１、元の背景線画を取っておいて奥の背景線画と仕上げでつけた色を統合しフィルターからガウスぼかしをかけます（ぼかし加減はお好みです）

２、マスクを使ってぼかしの効果のいらないところを消していきます。
キャラが浮いてしまうのでキャラにかかる部分は消したほうがいいと思います。背景が消え過ぎてなんだか分からなくなってしまいました・・・

３、元の背景を表示します。このままではせっかく作ったぼかしの効果を失うし画面が濃くなっただけですねw

４、新規のレイヤーを作ってコマ全体にホワイトをかけ、２で作ったマスクをホワイトレイヤーにコピペします。
レイヤー構造を見てもらえれば分かると思いますが、ガウスの効果を生かしたい部分だけ元の背景が消えています。いい感じになりました！
最後にモヤを表示して完成です

　トーンを使った仕上げでも同じことは出来るので、自分の作品で熱気を感じさせたいシーンがあったら試してみて下さい。