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すきバサミは傷む?

こんにちは!

表参道のLaleiでdirectorしています、ささきです☺︎

今回は久々の美容師っぽい記事になります。

すきバサミは傷むのか?

ということについて。

ここ最近すきバサミを使わずにカットをしますという美容師さんが少しずつ増えています。Instagramなどでもショートやボブを得意とする美容師さんはすきバサミを使わずにカットしている動画をよく見ます。

僕もどちらかと言えばすきバサミを使わずにカットする部類の美容師です!一度、このカットの仕方を学んでからはメリットの方が多く、デメリットと言えば時間がかかること、本当に短い髪には効果が少し薄いんじゃないかということぐらいで、すきバサミを使わないことで喜んで下さるお客様が多くいらっしゃいます!

もちろん、他への差別化にもなるので特別に感じてもらえることも多いのでありがたいことに『カットだけはささきさんに!』という方も☺︎

では、なぜすきバサミは傷むと言われているのか?

これは、以前のブログでも話したパネルの厚さにも関係してくると思います。

すきバサミは簡単に使える&効率的なので、結構大雑把に使う方が多いイメージです。業界誌などでも、すきバサミをパネルに対して3回入れるなどと書いてあるぐらい。

このパネルの厚さを意識することで、まずは髪への負担がかなり減ると思います。厚いパネルのまますきバサミを使用している、もしくはされている方は是非注意して下さい!確実に切った断面、髪は傷んでくるはずです。

もう一つの要因はすきバサミの原理になります。

すきバサミは何%減らすことができるというのが種類によって決まっています!

少ないものは10%、多いもので50%減らせるものもあります。基本は20〜30%を使われてる美容師さんがほとんどだと思います。


画像のようにすきバサミは切れる毛と切れない毛ができ、これがパーセンテージによって切れない毛の割合が変わってきます。

基本の理論としてすきバサミは根元から使用してはいけないというのがあり(しっかり原理を理解している方は別です)すきバサミを繰り返し使うことによって根元の量は重いまま、中間〜毛先だけどんどん軽くなっていき、それによって髪のパサつきが気になったり、根元の膨らみが気になってきたりと髪が傷んだ時の症状が出てきてしまうのが現実です。

大きくうねるクセの方は、すきバサミで軽くすることによって、今までまとまってうねっていた髪の毛がバラバラに1本ずつうねってまとまらなくなるということもあります。

もちろん軽くなり収まりはよくなったように見えますが1本1本がまとまらなくなるのでよりパサっとした印象に。。

すきバサミが傷むというよりは傷んで見えるようになっているということが多いかもしれません。

髪が多く、伸ばしたい方などは特にこれに注意しないと綺麗に髪を伸ばすことはほぼ不可能になります。髪を綺麗に伸ばすには髪の量の調節にかなり慎重にならなければ理想の長さ、スタイルからは遠ざかります!

結論としては、すきバサミが傷むのでなくやはりハサミの使い方や原理、髪質にあったカットができていないということが原因かと!

僕はすきバサミももちろん使います!良い面もあるので、良いところは取り入れ、それでできない時はスライドカット(すきバサミを使わないカット)でやることによって、その人に合ったスタイルが出来上がります!

今は情報が多く、簡単に知ることができるのでそれを見てなんとなく理解したつもりになり、それを実践してしまう方が多いです。

情報を知ることは良いこと!

でも、まずはそれをしっかり理解し、練習し、常に追求していかなければお客様に迷惑がかかり最終的にはそれが自分に返ってきます。

これを読んで一度、自分がやっている技術を見直してみる良いきっかけになれば嬉しいです!

僕もまだまだカットもカラーも発展途上なので、皆さんに負けないよう努力し、頑張ります☺︎

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