中2のとき一番特別視してた友だちに「ネットで出来た好きな人と会うから一緒に来てほしい。もしかしたらえっちなことされるかもしれない」と言われた。何がどう怖いとか悪いとか以前にあたしという個人が、知らない人に会うのは緊張するから嫌だなという気持ちで行きたくなかったし、えっちなことされるかもしれないとだけほのめかして止めないでほしいのか助けてほしいのか言わずに期待と不安の入り交じった様子でニヤニヤソワソワしている友だちにイライラしたので行かせたくなかった。あと自分むっつりスケベだったけどむっつりすぎて性知識は能動的に仕入れないスタンスにこだわっていたので「えっちなこと」が正直よく分からなかった。男性キャラ同士の濡れ場しか見たことなかった。
ただコイツ含めあたしの周りは荒ぶる季節の乙女どもでいっぱいなので、なんかスケベな言葉は毎日聞いていた。が、やはりえっちなことの正体はわからなかったし、それに伴う何もかもが想像できず、えっちなんやなあとしか思えなかったのです。