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大学4年12月に内定を蹴った大学生の記録



自己紹介

初めての投稿です。
私は2024年3月に卒業予定の大学生です。内定を頂いていましたが、この12月に手放しました。現在は、就職活動をしつつ将来のことをぼんやりと考えています。

まずは、以下で私がどのような就活をやってきたか、まとめたいと思います。

大学3年夏

就活サイトにいくつか登録をする。検索結果に出てきた企業をなんとなく眺める。
夏休みにはインターンシップ(という名の会社説明会)にいくつか参加。
そのうちの1社で行われたグループワークで、信じられないほど我の強い学生と同じグループになってしまって、不快な思いをする。というか恐怖すら感じて、次の日もあったけど、仮病で休んだ。それ以外は、社会科見学みたいで、どこに行っても楽しかった。一人参加の会社説明会も多かったが、どこも温かく迎えてくれた。
この時期に、のちに内定をもらう企業のインターンシップにも参加をする。

大学3年秋

手探りで自己分析を始める。Wordで自己PRやガクチカ、面接でよく聞かれる質問とそれに対する回答をまとめたものを作り始める。
バイト先の先輩に「この時期って何してましたか?」と聞きまくる。

大学3年冬

履歴書用の写真を撮影してもらう(7000円)。
年明けには、初めて企業に出向いて個別説明会に参加。なぜか質問タイムが30分も設けられていた。気の利いた質問や返答がまったく浮かばず、会話も続かず、沈黙が流れまくり、気まずい思いをする。「質問は以上です」とか何とか言えばいいのに、そのときは質問を絞り出すことで精一杯。その場で適性検査も受けたけど、結果、選考を断られる。そこまで期待はしていなかったが、「面接にさえこぎ着けなかった」とショックを受ける。

大学4年春

元内定先を第一志望に決める。その企業の説明会に、夏のインターンシップぶりに参加。この時期から、卒業論文の準備を始める。
世間で就活が本格化。一応大手就活サイト主催の合同説明会に参加してみる。学生に対する声かけが過剰な企業が少なくなかった印象。でもここで選考を受けようと思える企業を見つけられたので、オールオッケー。引き続き就活サイトで企業探しをしていたが、面接や面接に係る準備が面倒だったので、選考を受ける企業を上記含め、3社に絞る。
で、3社とも選考を通った。どこにしようかかなり迷ったが、色々考えて、通勤手段への懸念などを残しつつも、第一志望の会社に内定承諾をする。

大学4年夏

就活からとりあえず解放される。卒論をバリバリこなす。

大学4年秋

内定式前、他の内定者と初めて会う。明らかに合わないな、と直観する。案の定、一人だけ浮く。何を話せばいいかわからない。言葉をほとんど交わせず。その後、社員を交えた懇親会に参加する。飲み会特有の悪ノリ、店員さんに横柄な態度を取る社員にげんなりする。酒も飲めないから余計しんどい。
その後、内定式を迎えるも、他の内定者とは話せず。
この頃から、こういう雰囲気、この社風の中でこなす仕事や通勤に対する不安を覚えるようになる。

大学4年冬(~現在)

内定者および社員数人とイベントに参加。完全に孤立する。はやく時間が過ぎて欲しいと思いながらやり過ごす。さすがに堪える。
この日を堺に、今まで抱えていた不安が爆発する。情けなさを感じながら、ずっとずっと前に退会した就活サイトに再登録してみる。「内定辞退」の文字が頭にちらつき始める。
12月上旬、内定を辞退する。

いま思っていること

以上が私の就活体験記でした。

では現在、この状況を、私はどう考えているのか。もうすぐ卒業なのに内定先がないなんて、絶望・・かというとそうでもない。内定を失ったことで、「大学卒業後はすぐに就職」というルートを選び取らなくてもいいかもしれない、という可能性を得たからである。
内定を失うまでは、大学三年生くらいから就活をして、内定を得なければならないし、それ以外の道を行くことは、よくないことだと思い込んでいた。先輩もそれを前提としてアドバイスをくれたし、後輩もそれを当たり前のこととしてアドバイスを求めようとする。しかし、内定を失ったいま、それにとらわれない自由な人生が始めることもできるのでは?!という、いうなればすがすがしい気持ちを持てるようになった。働き始めたらできないこと、例えば、色んなアルバイトに挑戦するとか、旅をするとか、留学に行くとか、そういうことをしたいかも、という願望が芽生えてきた。
これらを大学生活の中でやる、あるいはやろうとする人がほとんどだと思う。でも、私は大学での勉強や大学生活そのものを楽しんでいたから、それをしようとする気は起きなかったのである。これをチャンスと考えると、内定辞退も悪いことばっかりじゃなかったと実感している。

しかし、一方でわたしは就職活動を再開している。それは、もし新卒で就職できなかったらどうしようという不安や、正社員になれなかったらどうしようという不安があるからである。まさか自分がこんなふうになるとは、想定もしていなかった。
だが、もうすぐ卒業という立場で就活しつつも、それを面倒くさいと思いながらやっていることが私のタチの悪さである。これまでの就活は、とにかくできるなら何度も会社に足を運んで顔と人柄を覚えてもらう、面接では「会社説明会で感じた温かい雰囲気に惹かれた」ことをアピールするという保守的なやり方を貫き通したので、会社説明会を受けてそのまま面接、という(多分一般的な)流れに対応できない。HPを見たり、口コミサイトを見て準備するのが超絶面倒くさい。

辞退するとこういう不安とか面倒くささみたいな弊害があるのをちょっとは想像していたが、まあ無理だと思うところまで頑張ろう。内定辞退のことを第三者に伝えると、「勇気あるね」みたいな反応をもらう。まあ自分でもそう思わなくもないが、しかし、自分はただ辞めただけだと感じる。いま現在職を持っている人は、いくつもの選考や面接を乗り越えてきたんだな、と思うとピカピカに輝いてみえる。まじで。まずは面倒くさいと思うことを乗り越えようと思う。といいつつ、こういうことを考えると頭の中ではいつも「ギリギリでいつも生きていたいから~」と流れる。

人生は分からないことだらけであるし、そもそも私はまだまだ若いので何とかなる、と思うことにする。


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