場の価値

場の価値はゆっくりと証明される

場づくりをしようという人は、あまり自覚はなくても、
世の中にない場をつくろうとしている場合が多いです。

一見「よくある場」のようでも、そこには何らかの新規性があるはず。

なぜなら、身の回りにちょうどいい場がないことが、
場をつくる動機になる場合が多いからです。

周囲から歓迎されない場だからこそつくる

新しい場というのは、多くの場合、周囲から歓迎されません。

「え? 逆じゃないの?」

と思われるかもしれませんが、
多くの場合、新しさは抵抗感につながっています。

信念を持って、あるいはフィーリングに従って、あなたが場をつくる。

「なぜその場が必要なのか?」
「その場がどういう価値を持つのか?」

それらを「ミッション」として言葉にしましょう!

と、言われることが多いのですが……。

場の価値を他人に証明しなくてもいい

「自分の場の価値を証明しなければ!」

と、あまり気負わなくていいのです。

特に、あなたの場の価値を疑問視する人に、
あなたの場の価値をわざわざ証明しなくてもいいんです。

ただ、場を開いてください。Just do it.

もちろん、目的をはっきりさせることは必要です。

目的を自問し明確にすることが誰にとって必要なのかと言えば、
それは、場をつくる人(つまり自分自身)にとってです。

本当の言葉で発信し続ける

地域や社会に認知を広げるためには、発信しなくてはいけません。

僕自身、こうして発信を続けています。

メルマガを出したり、ミニコミに連載をしたり、
通信を発行したり、かれこれ20年以上発信し続けています。

文章で発信する際には、必ず本当に思ったことを書いてください。
人前で発言するときは、いつも本当に思ったことを言ってください。

あなたに出来ることは、本当はそれだけなのです。

嘘の言葉でアイデンティティが傷つく

適当に空気を読んで合わせてはダメです。

あなたがあなたの場を嘘の言葉で説明するとき、
あなたの場のアイデンティティが傷つきます。
そして同時に、自覚はなくてもあなた自身も傷つきます。

嘘の言葉で語りたくなるのは、相手に気に入られようとしているからです。

場を開くなら、相手に気に入られる必要などありません。
相手に合わせなくていいのです。それでは順番が逆です。

まずあなたが、あなたの場について信じていることを、
感じるままに正直に、オープンな態度で話すことです。

そうすれば、そこがどのような場なのかを相手が感じ取り、
自分にとって必要なのかそうでないのか、選択することが出来ます。

相手が選択出来るようにするためには、正直に話すことです。

注目を浴びることと価値を認められることは別のこと

注目を浴びることが、価値を認められることではないんです。
ここは、勘違いしないでください。

まず大切にすべきことは、あなたの実感であり、本心です。

周りから注目されることが価値だと勘違いしてしまう人は、
自分の場の価値が本当は自分でもわからないのです。
周りから認められないからといってすぐ落ち込む人も同じです。

場づくりをするなら、内側の基準を育ててください。

自分が本当のところで何を感じているのかを探り、それを認め、
自分の意見を確立してください。意見は変わっても構いません。

風向きはあっという間に変わるからこそブレない

世の中は、ちょっとした出来事で風向きが変わります。
きょうの賞賛は、明日の批判かもしれません。

僕は四半世紀に渡って子どもたちのための場をつくっていますが、
こういう活動の評価は上がったり下がったりしています。

他者からの評価というのは、うつろうものなのです。

それでも、あなただけは、あなたのつくる場の価値を、
冷静に認めてあげてください。

まず自分が価値を認めます。他の場と比べる必要などありません。

他の場を参考にするのは構いません。
ヒントを得るために、見学に行くのもいいでしょう。

でも、「見学」では、実際はあなたの内側を見ているのです。

自分が何に反応するのか、何に違和感を感じ何に惹かれるのか。
外界を通して、自分の内側を見ているのです。

何を取り入れるのかは自分次第、自分の判断ですよね。

場の価値は、ゆっくりと証明されます。

比較や説明や証明に気を取られ過ぎずに、
目の前にある場の本当の価値を、まず認めてください。

さぁ、周囲のことなど気にしないで、実践あるのみです。


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