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「眠さと眩しさは似ている」「猫が待っているので」「女にブスと言ってはいけない」…20万円で売れた言葉とは?

「言葉のフリーマーケット」(以降、言葉フリマ)は、大切なあの言葉を“売り買い”してみよう!をコンセンプトにしたフリーマーケット
初めて聞くフレーズから、グッとくるひとこと、明日から使いたくなるセンス溢れる表現など、毎回毎回、思わず買い占めたくなる言葉が売りに出されます。

ちなみに、言葉の売り買いは仮想通貨で行うので安心してください(笑)。

言葉のちからの実験として、代金がお金じゃなく”言葉”のBarも始めていますが、その新しい実験の形として、思いついたもの。
お金に代わるあたらしい贈与経済のかたちの実験にも、なっています。

ということで、これまで2回開催した言葉フリマの内、前回の様子を少しだけお届けします!

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言葉フリマは、まずは参加者が、言葉を紙に書き出すところから始まります。
書き出す言葉は、大好きな人がくれた言葉や、人生のどん底から救ってくれたあの言葉、自分が昔よ〜く使っていた口癖、あの名作の名セリフなど、昔大切にしていた(もしくは現在も大切にしている)言葉であれば何でもOK。

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書き出したらみんなの前に並べ、フリマ開始!
売りに出された言葉を眺めながら、みんなが「これ気になる!」という言葉について順番に話していきます。
お酒を飲みながら、言葉のストーリーを楽しむ時間です。

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一通り説明が終わったら、いよいよ売買の時間。
使うのは仮想通貨(手作り)。単位は円ではなく、「らぶ」。
ちなみに、1,000らぶは、その言葉いいね、使おうかな。
10,000らぶは、心に響いた、ぜひ使いたい。
100,000らぶは、宝物にしたいレベル、至言!
そして1,000,000らぶは、人生変わるレベル、その言葉譲ってください。
という価値基準を設けてます。

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———その結果。
自分が欲しい言葉に、あらかじめ配布された通貨をおいて、購入成立。
忘れないように、その言葉を写真に撮ったり、メモをして持ち帰ります。

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終わった後は、言葉をツマミにお酒を飲んでおしまい。

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ちなみに、前回一番高価で購入されたのは、「なにもしない」という言葉。
なんと、20万らぶの値がつきました。

これは、日々、様々な選択をしている中で、“なにも(選択)しない”って、すごく勇気のいることだという話。それは、今までやっていたことをスッパリと辞めるということや、生産性のない時間も受け入れるということでもあったり……。
そして、それら“なにもしない”を乗り越えた先には、本当に必要なものだけが残るのかもしれない…、という人生の深い話にも。お酒がススみます(笑)。

前回、前々回売りに出た言葉を少しだけご紹介すると、

◎ロマンはどこだ
◎人生は蚊取り線香
◎俳優は精神の貴族
◎恐れはなくならへん
◎猫が待っているので
◎天の時 地の利 人の和
◎清く、正しく、潔く
◎I'll cover you

などがありました。

実験的に始めたこのイベントですが、やってみて思ったのは、
言葉のセンスが磨ける、語彙力が身につく、名著・名作に出会えるということ。
そして、人生を豊かにする言葉にも出会えます。

日常から少し離れて、自分の言葉を整理したり、誰かの言葉に耳を傾けたり。

みなさんの大切な言葉は、何ですか?

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Report: こずりん(写真まん中)
言葉で伝えることが多い日常の中で、言葉の美しさに触れ、純粋に、芸術としての言葉を楽しみたいと思っている。また目には見えない価値を可視化したいという想いから、かけるのKOTO-BA-r、言葉フリマの企画に参画。

主催:おせっかい社かける
常識に囚われない面白いこと=「じょもろいこと」のプロデューサー集団。
じぶんの周り半径3mから笑顔にする小商いから、お金に替わる贈与経済の実験まで、さまざまなじょもろいことを仕掛け、背中押しもしています。
KOTO-BA-r・言葉のフリマを仕掛ける杜氏は、CEO(チーフ越境オフィサー)せいい。



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