これまでの人生、何をしてきたか分からない

日記みたいなもの。25卒就活生。

 私は無気力クソ・大学生である。お察しの通り一番終わっているタイプの就活生だ。自己PRするポイントもなければ、エピソードもない。三年生の初夏に自己分析で行き詰って、それ以降ずっとこんな感じである。もう三月になってしまった。就活解禁どころか知り合いには内定を持っている友達もいる。

 普通の人間って多分この世にたくさんいると思うんだけど、みんなどうやって働き口を見つけたんだろう。

 この人生で、とくに成し遂げたことはない。何かに全力で取り組んだこともないため、大きな挫折もない。受験はあまり自分の意志がなくて、薦められた高校・大学に入れる分だけ勉強して、合格して、入学した。部活やサークルにはそれぞれの時代所属して、なんとなくやっていた。アルバイトも大学入学してからはずっとやっている。ここまですべて友達・家族のすすめである。まったくなにもできないわけじゃない。ただ自分がなくて、言われたこと・必要なことを言われたぶんだけこなしてきただけ。どの分野においても。「こなしてきた」と言うとなんだかすごいことのようだけど、挑戦をしたわけじゃなく、現状のレベルの中で無理のないことをしてきただけだ。

 そんな状況で自分が頑張ってきたことだとか、自分のセールスポイントを書けと言われてもよくわからない。すごく特別なことはしていなくても、こなしてきたもののレベルが高い人は、「こなしてきた」という事実やその過程が評価されるんだろう。私はたいして高くないレベルでずっと低空飛行してきただけだ。これでは売りにはならない。

 そんなこんなでエピソードもないし、ここまで読めばたいした能力もないことはお分かりいただけるだろう。もちろん体力や美しい容姿もない。

 最近はそもそも企業に「私を雇ってくれ」と主張することがおこがましいのではないかとずっと考えている。とりえもないのに。私が採用者なら、積極的に私と働きたいとは思わないだろう。特に特徴がない就活生だなあと思われて、いつのまにか記憶の中から消えているタイプ。

 一般的な家庭に生まれて、恵まれた環境で育ってきた。大学まで通わせてもらってこんな状況になってしまったことが申し訳ない。自己PRもやりたいこともなにもないことを伝えると、特別なことじゃなくていい、考えすぎないで良いんじゃないかと言ってくれる。余計に申し訳ない。今はただ、両親に迷惑をかけないようにすることだけを考えている。

 この21年と少しがなんだったのかよく分からない。なんでこんなことになるまでちゃんとしてこなかったんだろう。同じくらいの能力の人はたぶん社会にもいて、そういう人たちは必要な努力や経験を積むことでもとの能力が高い人との差を詰めて生きているんだろう。気づくのがもう少し早ければなあ。


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