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生まれてはじめて「よろしくてよ」という言葉を聞いた

すでにタイトルでオチを語ってしまい、申し訳ない。
つい先日、文字どおりの出来事が起こった。
「よろしくてよ」
漫画やドラマで見聞きしたことはある言葉。
上流階級のお嬢様や奥様方がオホホと笑いながら、相手を許したり、許可を出したりするときに使うワード(※完全に個人の感想です)だ。

あなたは生活の中で、誰かから「よろしくてよ」と言われたことがありますか?もしくは側で聞いたことはありますか?
一般市民の私は40年以上生きてきて、一度もない。
日頃よく聞いているのは、名古屋弁である。ちなみに「えびふりゃー」は、名古屋市民でもほとんど使わない。普通にエビフライって言うよ。
さて、そんな一般ピーポーの私が「よろしくてよ」を聞く機会も使う機会も、あるわけがない。
ところが思いがけないところで「よろしくてよ」に遭遇した。

それはある平日の午前中、ご近所さんとの雑談をしている時だった。以下のような会話が行われていた。
近「おおしまさんはお仕事お忙しそうね」
私「いやー、いつも宅配のカタログを預かってもらってすみません」
近「ふふっ。よろしくてよ」
私「(えっ)」

その時の私は、おそらく相手の顔を二度見したと思う。
今なんておっしゃいました⁉︎の意味を込めて。

ご近所さんは、実にサラッとナチュラルに「よろしくてよ」を使いこなした。
後でご本人が話してくださったのだが、ご両親は隣の市の有名な地主さんで、彼女はお嬢様として育てられてきたのだそうだ。
なるほどなぁと納得した。育ってきた環境が違うからあああ〜の歌が、私の頭の中で流れたのは内緒。

「よろしくてよ」がご近所さんの口から発せられたとき、明らかに空気が変わった(当社比)。
まるで少女漫画でいうところの、お花が咲いたコマのような、美しい空間に入り込んだような気がした。
言葉の持つ力ってすごい。

「よろしくてよ」
あまり普段使うことはないワードだ。
それだけに、耳にするとハッとさせられる言葉でもある。
そのご近所さんに会うたび、また聞けるかしら、とワクワクしている。

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