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足裏で感じる成長

ある日のこと。
夜中にふと目が覚めると、次男の足裏が目に入った。
あれ?
こんなに大きかったかしら。
目一杯、横に広げた私の手のひらよりも、大きい。

そう言えば、久しぶりに次男と会ったご近所さんが「次男くん、背が大きくなったね」と言っていたことを思い出した。
私は毎日見ているから、あまり成長に気づけないけど、実際に身長は伸びている。

身体だけじゃない。
言うことも、やることも、少しずつ変わっている。
一年前には口にしなかったことを言うようになり、驚くこともある。
半年前は手が届かなかったところにあるお菓子が取れるようになった。

当たり前だけど、子どもは毎日成長している。
大人が思うよりも、早いスピードで。
あまりにも早いから、気づく前にまた成長していくんだろうな。

それがうれしくもあり、ちょっぴりさみしい。
幼い頃は早く大きくなってほしいと思っていたのに。
親というものは、勝手なものだよね。

まじまじと次男の足裏を見ていたら、モソモソ動きだし、勢いよく私の身体を蹴ってきた。
「ガハッ…」
次男は寝ているので、意識はない。
でも、すごい力だ。
放課後、毎日預かり保育で走り回っているから、足に筋肉もついているのだろう。

生まれた時は、手のひらで包み込んでしまえるほどの大きさだったあんよが、いつの間にか少年の足になっていた。

こちらは日々衰えゆく身。
毎日成長していく子どもは、いつも眩しい。

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