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【吸血鬼すぐ死ぬ】 “単推し”に目覚めた腐女子が初めて母性を感じた話

どうにかこうにかメジャージャンルを持ち出して読み手を沼に落とそうと必死なオタユニット・テラハセ。そろそろメジャーの概念がわからなくなってきたハセガワです。

前回、テラウチ先輩がゴリゴリのお腐れさま目線で紹介してくれたのは「半沢直樹」でした。

ずるくない?????? ねぇ????? 

どメジャーにもほどがある。

えぇわたくしめも全話拝見しておりました。1であんなに憎み合ってた二人がこんなにきゃっきゃしちゃうのいいの? というどうしたらいいかわからないこの思い。とりあえず堺雅人+香川照之の友情以上恋人未満でよろしくお願いします(あえて役者名)。

あと前々から(わかりやすいのは前々回のヒプマイ記事)思ってたんですけど、テラウチパイセン、解釈能力がすごい高い……。光の腐女子だからか単細胞(バカ)だからか、私はあまり突っ込んで解釈するというより、与えられたシチュエーションでげへへ妄想をするのが定番。地雷が多いくせに与えられたエサを食べるだけのひな鳥オタクです。ぴよぴよ。
なので、自分の中できちんとキャラや世界観を深掘りできるオタクは尊敬します。おそらくそれゆえ業が深いのでしょうが……。


気を取り直して、今回もメジャーどころで勝負。5月にアニメ化が決定し話題沸騰、ただそれ以降なんの情報公開もない旬の焦らしジャンルこと「吸血鬼すぐ死ぬ」略して吸死です!

続報をくれないとオタクすぐ死ぬ。

全人類よんでほしい吸死の基本情報と推しどころは上記にて。最近気付いたのですが、私ったら頭を使わないギャグ漫画が大好きなんです(バカ)。

推しどころは色々あるのですが、個人的にはシュールな世界観と語彙力豊かなボケツッコミがとにかく大好き。コントより漫才が好きな人は気に入るんじゃないかなと思っています。
また、キャラが無尽蔵に出てくるので、腐った人々は好きな目線で好きなだけカップリングを考えられるはずです。ということで、以降は腐った思考の持ち主以外は読むのをお控えなすって


※※※※※※※※※腐った話が始まります※※※※※※※※

さて、生粋のお腐れ女子である私は考えたわけです。よだれを垂らしながら「どいつが受けなんだいヒーッヒッヒッヒ」と。で、絶対的主人公受けマスターを自称する私としては、当然主人公のドラルクに目がいくわけです。「おやおやおいしそうな受けちゃんがいるねぇ〜〜、どの攻めと組み合わせてやろうかイッヒッヒ」と。そんで舌舐めずりしながら関係性とか二人を並ばせた時の印象とかでいろいろカップリングを考えるわけです。大変なんですよ腐女子シュミレートも。

で。

思 い つ か な か っ た んです。

正しくは思い描けなかったんです、あまりにもドラルクが無垢な存在すぎて……!


私の中のドラルクは聖母にして赤ちゃん。200年以上、相棒のジョン(※アルマジロ)や親類とだけ交わり、無聊を慰めるのはゲームのみ。もてあましすぎた時間と孤独、それをぶち破ったのがロナルドはじめ新横浜のおポンチたちなわけです。どうでもいいんですけど「おポンチ」以上にかわいい蔑称なくないですか???? 好きすぎる。

母親ともあまり会えなかったなどというバックボーンもプラスすると、ドラルクが貧相な体で精一杯怒鳴ってボケて突っ込んで、生を謳歌していると思うだけで込み上げてくるものがあるんです。よかったねドラルク……。

カップリングの相手としては、一番近くにいる存在・ロナルドくんが妥当でしょう。でも、どうしてもドラロナ、ロナドラどちらも違和感があった。地雷というわけではなく、ただただしっくりこなかった。ていうか私の中でロナルドくんは受けだったのでどう頑張っても百合にしかならなかったわけです。

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ママー見てー脳筋ゴリラとひ弱吸血鬼の百合だよー

年齢差CPばっちこいの私ではあれど、さすがに200歳を越すドラルクと現代に生きる20代30代の青二才をくっつけることは(なんとなく)イヤなんです。ちょっとした抵抗、モラルをもった立派な大人としての矜持。アニメーション映画「モンスター・ホテル」をみてドラキュラ娘とパリピ青年の恋の行く末を勝手に心配しちゃうタイプのお節介オタクだぞ私は。将来訪れるだろう永遠の別れを思うだけで泣いちゃう。

とはいえドラルクをほっぽいてほかのキャラを愛すべきか、否、それもイヤだッッッ! こんなに魅力的な主人公がいるのにッ! ドラルク! 推さずにはいられないッ!

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……と、ここまで考えて初めて、私の中に今までにない気持ちが芽生えていることに気づいたのです。一人のキャラを、カップリング抜きで愛する、むしろ愛したいと強く思うこの気持ち……もしや……これが“““““単推し”””””ってやつかい……?

そう思うと全てに合点がいきました。

ドラルクが笑っているだけでうれしい、
ドラルクがスナァ……と死んでいるのも微笑ましい、
ドラルクが慣れないツッコミを割とうまくこなしているのを見ると感動さえ覚える……。

まごうことなき“単推し”です。
小5の時にV6岡田くんを単推ししたとき以来の気持ち。ピュアすぎて忘れてたこの気持ち……。

ここまできてさらに気づきました。ドラルクに対して抱く感情は、我が子に対して抱く気持ち、つまり“母性”と似てはいないか……と(※我が子いません)。

ドラルクが引きこもりから脱してうれしい、
ロナルドやヒナイチたちに手料理を振舞ってお母さん気取りなのも微笑ましい、
心を許せる友人たちとキャッキャしているのを見ると涙がにじむ……。

ほら!

三段論法で、ドラルクに萌える気持ち=単推し、単推し=母性、つまりドラルク萌え=母性と結論が出ましたね。完全なるQED。

正直子どもがあまり得意でない私にとって、この結論は僥倖そのもの。
自分に子どもがいなくたって、吸死を読めばいつだって我が子を愛でる気持ちになれるわけです。人生勝ったわーーーーーーーー。

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普段変身が苦手だって、我が子と思えば応援できる。がんばれドラドラちゃん!

ということで、萌えを感じたいオタク、母性を感じたいオタク、ただただ笑いたい全人類、全ての人々に読んでほしいのがこの「吸血鬼すぐ死ぬ」なのです。フゥまとまった。

ちなみに腐女子的な話は結局半田桃×ロナルドに落ち着きました。

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※完全に拾い画


なんやかんや言って根が腐っててすみません。

(文責/ハセガワ)

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