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私と推しの人生にアルターボーイズという出会いがあってよかった

お久しぶりです。えんです。
お久しぶりの話題もやはりユテヤンです!どうぞ!

12月18日、ユテヤンさんはAltar Boyzという作品でミュージカルデビューしました。

時は11月17日。
青天の霹靂。突如舞い込んだ「ユテヤンミュージカルデビュー」の吉報。

その頃ツイッターでは…日本のユテヤンペン達はミュージカルへの喜びと現場に行けない悔しさで苦しい叫びを上げていました。

そこに差し込んだ一筋の光!

全公演オンライン配信!

泣いた。まじで泣いた。
画面越しで推しの新たな挑戦を画面越しでも見守れるんだ…!

感動しすぎて喜びを伝えたくてヨントンまでした(一緒に喜んでもらえてよかった泣)
8公演あるって聞いて結局全部チケット買ってしまいました。しか勝たんチョロオタ。

まじでいい時代になったよね。
ありがとうメタシアター。


まず…アルターボーイズってなんやねんというところなのですが。
下記ぴあ配信サイト紹介文より引用します。

「ALTARBOYZ(アルターボーイズ)」は、神と司祭に仕える5人の美しき使途である少年たちが、ダンスボーカルグループ「ALTARBOYZ」を結成し、歌とダンスで観客たちに愛と癒しを伝えるというオフ・ブロードウェイミュージカル。
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2193681

要はカトリック教のボーイズバンドのワールドツアーのファイナルが韓国で行われる、という話なのですが。
歌とパフォーマンスの割合が圧倒的な、まさにコンサートに近いミュージカルです。
アメリカのブロードウェイでは歴代9番目のロングラン公演だとか。(Wikipediaより)

流れとしては歌う→セリフ→歌う→途中にアドリブのトークタイム「告白の時間」(マシューのソロへの伏線)→歌う→セリフ→歌う→カーテンコール
という感じで、なんと13曲も披露されます。
告白の時間では普段のコンサートでいうMCのような感じで、毎回3つのうち2つはアドリブで自由にトークされます。
あまりのリラックスした雰囲気で役名で呼ぶのを忘れてしまうメンバーも…(笑)
気合いで全公演分書き留めたのでどうぞ。

ただ、その『カトリック教』という設定で良いところも悪いところも100個言えるミュージカルだな……と思ったのが正直な感想です。
もちろんキリスト教信者ではない自分には100%できないストーリーだと思います。
必死に自分で調べて、他人の知識を借りて、少し考察も含めて書いてみます。

日本では日本公演という設定で、長く上演が続いているファンが多い作品だということも知れました。だからぴあで配信もあったのかも…
おかげで日本のアルターボーイズファンの方々も多く見てくださったようで、毎公演後にツイッターで検索するのが小さな楽しみでした(笑)

ここからは軽くアルターボーイズのキャラクター紹介を。
まず、各メンバー名は旧新約聖書に登場する聖人の英語名から来ているという知識をひとつ。

マシュー / NU'EST ベクホ

マシューとは旧新約聖書中のマタイのことです。
アルターボーイズのメンバーで唯一ノーマルなキャラクターとして描かれていると思います。ただ突然婚前交渉禁止の教えに苦しむ(旨を遠回しに歌った)ソロ曲が始まるので毎回度肝を抜かれてしまったのですが…

あえて他のメンバーのような悩みがあるとしたらそこだったのかも。

ラストシーンではグループとしてしたつもりが、実はソロでレコード会社と契約してしまった、欲のためにみんなを裏切ったとメンバーに告げます。
(ただその後グループがどうなるかが描かれていないのがアルターボーイズもどかしいポイントその1…)

https://twitter.com/shinswave/status/1473277862769983495?s=21

ベクホさんは所属するNU'ESTではリーダーではありませんが、マシューとしてはアルターボーイズの最年長リーダーとして、優しい笑顔でメンバーをまとめる姿が見られました。

現実ではほぼ見られないであろう豪華コラボ!!!!!!!!
アイドルのオタクとしても毎公演満足して帰りました。

マーク / Golden Child ジュチャン

マークとは旧新約聖書中のマルコのことです。
マークは幼い頃壮絶ないじめに遭っていた。
それを救ってくれたのがマシューで、自分の守護天使だと思ったと。
ただそのマシューからの返答は「本当の天使は天国にいるんだよ」。
これがマークの思いが一方通行である表しなんだと思います。
実際に劇中でもマークがマシューへアピール?するようなシーンがありますが、実際どうなのかは明言されません。
(ここはパフォーマンス重視の演出上韓国版で詳しく演じられなかっただけかも…)

ソロ曲の中でマークはこう歌います。
自分を偽らないでください。
例えば僕は………

カトリック信者だ!

いやゲイなのを告白するんじゃないんか〜い!
とアメリカではどっと笑いが湧く場面なのだとか…
(カトリックだといじめられていたのは家族や周囲がプロテスタントのコミュニティの中にいたからだという説です)

https://twitter.com/shinswave/status/1473277981225545734?s=21

そしてマーク役のジュチャンさん。
こんなに歌唱力のあるアイドル久しぶりに見た。
ただ上手いだけじゃなくて、感情を歌に乗せるのがとても上手だなと。『感性ボーイ』というマークの役柄がまさにぴったりだった。
この機会にまた素晴らしいアイドルを知れて本当によかった。また歌っている動画も探して見てみよう。
ちなみにすごくしっかりした方でユテヤンさんより年下だって知ってびっくり(笑)
すごくフリートークの時もリードしてくれていたので…もはやリーダーの品格さえありました。

ルーク / Golden Child Y

ルークとは旧新約聖書中のルカのことです。
ルークが劇中である支援センターの名前を言うようマシューに煽るシーンがあります。
他の方の考察に元ヤク中だったと書いてあって、まさかと思っていたけど本当に公式設定だったとは。

実際にステージでも自由奔放な様子で、回数を重ねるごとにYさんによる他のメンバーが困ってしまうようなアドリブも楽しめました(笑)

ルークは劇中でよく例え話のように遠回しな言い方をして、マシューが簡単に言い直すというくだりが何度かあるのですが、それはルカが例え話をするから?という設定があるのだとか。
(という考察をどこかで読んだんだけど出典が見当たらない…)

ルークのソロ曲(?)は「見た目だけ着飾ったって神は喜ばない。自分の魂に投資しろ!」
というまさに社会復帰を果たしたルークによる説得力のある一曲。
個人的にも好きな一曲です。
ちなみに韓国版だとEXOのLucky Oneにメロディーがそっくりになっていて面白い。

https://twitter.com/shinswave/status/1473278111815184389?s=21

ルーク役Yさんについて。
もともと突き抜けるような高音が特徴的な人だということは知っていたんだけど、そのハイトーンボイスがいい味出してたな〜と思いました。
いや……みんな声が好みすぎて困る……
ハモリでバシッと決めてくれる一面もあり、ラップパートも難なくこなすオールラウンダー!
普段ゴルチャは全く追っていないのでYさん個人の性格については分からないのだけど、ルークの性格に便乗してかステージでも自由に立ち回っている余裕を感じる様子にさすが先輩は違うなあと(笑)

アブラハム / ASTRO ユンサナ

アブラハムとは旧約聖書中のアブラハムのこと。
そう、実はカトリックのボーイバンドに唯一ユダヤ教徒がいるのです。

アブラハムがたまたま教会に立ち寄った際に他のメンバーから「ユダヤ人だからダメ」と口うるさく言われながらも、少しだけだからミサ服を着せて!と腕を通した瞬間、神のお告げによりアルターボーイズの一員となることになりました。もちろん、本人は笑ってしまう話だと神に食い下がるのですが…
(唯一神と会話を試みようとするところもカトリック教徒ではない表れなのだとか)

http://www.newsculture.press/news/articleView.html?idxno=501736

ただ、このアブラハムという存在が劇中アルターボーイズを大きく動かすきっかけとなります。
アブラハムのように多様性を認める動きが多く見られるようになった近年、全ての個性が認められるようになる日が来るといいですね。
「みんな違っても神の子供であることに変わりはない」と繰り返し歌うEverybody Fitsが私は大好きです。

http://www.newsculture.press/news/articleView.html?idxno=501736

この曲で一列になって1人ずつ順番に横から出てくるという振り付けがあるのですが、一番後ろのフアンがあまりにもダイナミックに出てくるので、追うカメラがついていけず見切れるという事件が3日ほど続きました…(笑)

構わないですよ〜と歌いながらアブラハムが左右に分かれたメンバーのもとに行くのですが、その時だけは普段から同じグループで活動しているかのような、本物の兄弟のように仲睦まじそうに笑い合うアルターボーイズが尊くて…毎日癒やされていました。

https://twitter.com/shinswave/status/1473278111815184389?s=21

そしてアブラハム役のユンサナさん。
個人的にASTROのデビューは追っていて10代の姿を見ていたのでまずは大きくなったなあという一言。(笑)
アルターボーイズがミュージカル初出演ということなんだけど、歌唱力や演技は全公演を通して一番と言っていいレベルで安定していたかもしれない。その安定感を求めて見ていたところもあったし、アブラハムの穏やかで純粋な性格がまさにぴったりで、ユンサナさんがアブラハムでよかったと観ていて何度思ったか…。

そしてユンサナさんはASTROでもアルターボーイズでも最年少だったのだけど、一人だけ愛嬌をして観客は拍手するという流れがあって笑ってしまった(笑)
そして兄たちの過保護感が垣間見られてニコニコしてしまった…天性の愛されキャラなんだろうなあ。
ユテヤンさんは外交的なタイプではないのでアルターボーイズのみんなと仲良くなれるかなあと心配していたのですが、気づけばユンサナさんに毎回ご飯を奢るチョロい兄さん(笑)になっていたとは驚きました…ユンサナの外交力恐るべし。

フアン / SF9 ユテヤン

フアンとは新旧約聖書中のヨハネのことです。
(唯一英語名ではなくスペイン名が使われている)
フアンは生まれてすぐにメキシコの大聖堂に捨てられてしまいます。本人いわく、シスターが聖書と情熱的な話し方も教えてくれたのとか。

本来はメキシコ訛りがあるらしく、日本版では関西弁を使うキャラクターのようですが、韓国版では情熱的な話し方でメキシコ出身を表したようです。
この設定、推し贔屓かな?本当によくやっていたと思う。なんなら推しってメキシコ人なのかなとまで思いました(とは)

孤児として育ったにも関わらず、両親を探して山を越え谷を超え、アメリカまでやって来たというのです。なんていい子なの…
しかしステージで行われた自らの誕生日パーティーで、メンバーから誕生日プレゼントとして渡された私立探偵からの調査結果を読み上げ、両親は既にこの世にはいないことを知ります。

自分が世に生を受けた日に知る両親の死。
それでもコンサートを続けなきゃ、人生は続くから信じることをやめてはいけない。
そのフアンの一言で次の曲が始まります。

La Vida Etarnal とは、まさに「永遠の命」という意味。

フアンは曲の一番まで歌いきると、悲しみからパフォーマンスを続けられなくなり、観客席に背中を向け、ついには曲が続いているのも関わらずステージを去ってしまいます。
マシューがフアンを2番の間追いかけ続け、なんとかステージに連れ戻しました。

間奏が終わりメンバーはこう歌います。

今日も僕は横になりながら眠りにつきながら祈る 
終わりのない眠りにつけば僕の魂を頼みます

その歌詞を聴いて、フアンはもう一度歌い出します。

君の胸は張り裂けるように幸せだ
全ての心配は消え去るから La Vida Etarnal


少し調べてみると実際に聖書にも永遠の命について記載があるようです。
やはりアルターボーイズのすべての設定はカトリックに結びついているんだなと。

たった一曲、4分間でフアンは人生の絶望の淵からの復帰を遂げます。
そして、両親の死を知りどうせ家族なんかいたことがないと言ったフアンは、ラストシーンにはアルターボーイズを家族だと、確かに言うのです。

フアンの情熱的な性格、礼儀正しさ、セクシー担当なところまで、ユテヤンさんそのものだと思いました。
ただ、本来はとても家族思いな人が孤児の役を演じるという役づくりはかなり大きな課題だったと思います。

本当に驚いたのが、フアンが目に涙を浮かべて歌う日がありました。その日は音響の不備かもわかりませんが、フアンの歌声が飛び抜けて聴こえてきました。
私が見たのはユテヤンではなく、フアンだったのです。

設定やセリフはありつつも劇中コンサートという形式上、役に没頭しづらい環境だったとも思いますが、ユテヤンさんはやり遂げました。

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