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《松本人志》さんの20種の笑い

便所の落書き

みなさんは『松本人志さんの笑いは20種類ある』と提唱した方がいるのをご存知でしょうか?

恐らく殆どの方は知らないと思いますが, それも無理はありません.
この話は別に著名なライターさんや誰かの対談の中で出た話ではなく, ネットの海に埋もれた便所の落書きに過ぎないからです.
そのため, 信憑性に欠けると思う方もいるかもしれませんが, 笑いを考える上では非常に面白い話です.

2012年に当時の2ちゃんねるのVIP+板で立ったスレからこの話は産まれました.
当時の記事をキニ速がまとめていたのでリンクを載せておきます.

http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3331847.html


松本人志さんの20種の笑い

リンクした記事にも載せていますが, 松本人志さんは1つの番組の中で20種の笑いを入れていると主張している方がいます.

以下で紹介する20種は, これを提唱した方の説明(と言っても本人も感覚的に分類しているため上手く言語化されていない)にプラスして, 私の見解を交えたものです.

1. 出
『出る』笑い.
《出オチ》や「何か出ている(状態)」といった笑い?
2. 隠
本来『隠』れているものが露わになっている, 或いは『隠』すことによる笑い.
《下ネタ》や「暴露(状態)」の笑い.
3. 逆
『逆』= 逆さま, 反対になっている笑い.
4. 似
『似』ている笑い.
《モノマネ》や「同じものが二つある(
(状態)」といった笑い.
5. 素
『素』のままの笑い.
《タメ口》や「そのまま(状態)」といった笑い.
6. 下
上げるだけ上げて『下』げる, 或いは『下』げない笑い.
《スカし》や「上がりっぱなし(状態)」の笑い.
7. 時
『時』に関する笑い.
8. 切
画に関する笑い.
《編集》や《カット》による笑い.
9. 遠
距離に関する笑い.
10. 量
『量』に関する笑い.
「多い」とか「暑い」とか.
11. 心
『心』に関する笑い.
心的な状態(安心・不安)や, 中心(芯?)に掛かった笑い.
12. 物
『物』に関する笑い.
《小道具》を使ったり, 人を『物』扱いしたりとする笑い.
13. 止
『止』まることに関する笑い.
「寝る(状態)」や「死ぬ(状態)」といった笑い.
14. 触
『触』れる笑い.
15. 獣
『獣』に関する笑い.
《動物》そのものや,《動物》に関するワードによる笑い.
16. 地
『地』に関する笑い.
《土地》や《台》など,「地面についている(状態)」笑い.
17. 役
『役』に入る笑い.
18. 迷
『迷』うことに関する笑い.
「分かりにくい(状態)」や「どっちやねん!」といった笑い.
19. 名
『名』前に関する笑い.
20. 感
『感』覚的な笑い.
《ギャグ》や《仕草》による笑い.

これめちゃくちゃ面白くないですか?

ラマヌジャンがふと浮かんだ数式を, 後世の数学者達が躍起になって証明したように, 天才は本人にも上手く言語化出来ない, しかし感覚的に確信のある理論がポンっと頭に浮かぶのです.
この方にも何か近いものを感じます.


二代目桂枝雀による笑いの分類

以前の記事でも紹介しましたが, 桂枝雀さんは笑いを四つに分類しました.

① 知的な笑い『変』
② 情的な笑い
『他人のちょっとした困りごと』
③ 生理的な笑い『緊張の緩和』
④ 社会的・道徳的な笑い
『他人の忌み嫌うこと』

松本人志さんは桂枝雀さんのファンであることで知られています.
そこで, 松本人志さんはこの四分類に何かを掛け合わせて20種の笑いを作っているのではないかと, 私はそう思う訳です.
(単純に考えるなら《五感》とか?)

しかし, 上述した20種の笑いを①〜④に振り分けようとしたとき,「これどっちともとれるな……」ってのが出てきてしまいます.

結局は私の深読みなんですかね.


20種あるから何?

《20種の笑い》と《20個の笑い》では全く話が変わります.

単純な話, 笑いの種類が多い方がより万人にウケます.
《出オチ》で笑えない人でも《モノマネ》で笑えたり,《ギャグ》で笑えない人でも《下ネタ》で笑えたりと, 笑いのストライクゾーンが広くなる訳です.
誰が見てもどこかに見所があるんです.

松本人志さんならば, そこまで考えていても全然不思議ではありません.


#お笑い #お笑い論 #松本人志

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