UXデザイナーになるために必要な5つの基礎スキル

UXデザイナーになろうとしたとき、基礎を得るためにはどのような学習から初めたらいいのでしょうか?

ユーザージャーニーの作り方やペルソナ・シナリオ法のようなフレームワークを覚えたくなるかもしれませんが、それは少し待ってほしいと思っています。
いきなりフレームワークを覚えるのは、掛け算の仕組みを知らないのに九九を暗記するようなものです、「9x9=81」と答えられても、「りんごを9個持った人が、9人いた時のりんごの数は?」と問われて答えられないのでは本末転倒です。
(グラフィックデザイナーで例えるならば、「レイアウトの基礎がないのにフォトショップチュートリアルを覚えるようなもの」と言うとわかりやすいでしょうか?)

以下に、UXを学ぶ際にまず習得してほしい5つのスキルとその参考書をご紹介します。

ロジカルに思考する力

UXデザイナーの最初の仕事は、「ユーザーの複雑な問題を噛み砕いて理解する力」です。

常にユーザーの抱える課題は複雑です、
例えば「小学校でお弁当を忘れたAくんの困りごと」は何でしょうか?
「お腹が空いた / 忘れたことが恥ずかしい / 母親に怒られる」などの様々な可能性があり、さらにそれらが複雑に絡み合っている可能性があります。

このときUXデザイナーはユーザーインタビューなどを通してユーザーを理解し、対象に起きている事実を分解して切り分けます。
つまりここでは「整理された事実」がUXデザインのアウトプットなのです。

この力を磨くためには、古典的ではありますがロジカルシンキングなどの手法を学ぶことが近道でしょう。

問いを立てる力

「問いを立てる」とは我々は何に取り組むべきか?という課題定義です。
前述のお弁当を忘れたAくんの例でいくと
どうすれば、「お弁当を忘れないのか?/お弁当が無くても良くなるのか?/忘れたときに救済できるのか?」といった様々な形の問を立てる事ができます。

ドラッカーの名言でもこのようなものがあります。

重要なことは,正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど,危険とはいえないまでも役に立たないものはない。

問いの精度は、「= UXデザイナーの成果の質」と言っても過言ではないほど重要です。

つい、すぐに「答え」を探そうとしていないでしょうか?UXデザインにおいては「問い」から考える癖をつけていきましょう。

ファシリテーションする力

問いを立てた後は、それに対して「どう取り組むか」の力をつけましょう。

UXデザインのプロセスは「チームスポーツ」です
UXデザインには様々な変数が存在します、実現可能性/ビジネスの難易度/マーケティングとの整合性、など他者と連携することが不可欠になります。
これらの他者を巻き込んでどうやって大きなプロダクトを作り上げるかが実行フェーズでは重要になってきます。

またユーザーインタビューも広義のファシリテーションです、ユーザーにどのように語ってもらうのか?巻き込んでいくのか?を同様に考えなければいけません。

経営を理解する力

UXデザインの最終的なアウトプットは「サービス」です。どんな優れた体験もユーザーに届かなければ意味がありません。

UXデザインは経営そのものと言っていいほど密接な関係にあります。サービスを継続的にユーザーに届けるにはビジネス・経営の知識が不可欠だからです。

優れた経営者である必要ないかもしれませんが、経営者の言葉は理解する必要があります。

影響力を高める力

UXデザインがつくる体験の設計というものは非常に大きな枠組みです。
その大きな枠組みを創り上げるためには、最終的には他者への「影響力」というものが必要不可欠になります。

影響力とは「信頼」や「権力」や「人徳」など様々な捉え方がありますが、結論としては「この人に任せようと思ってくれる人」があなたの周りにどれだけ居るのか?ということです。

これはすぐに向上するものではありません、だからこそ日頃から常に意識し行動する必要があります

最後に

ここで紹介したハウツーは特にデザインに特化したものではありません、むしろ一般的なビジネスマンや起業家も学ぶ一般的なものです。
それだけUXデザインという領域が他職種と溶け合っているという例でもあります。
UXデザイナーとしてより本質的な思考をするためにも、上記のような基礎をぜひ身につけていただけると幸いです。

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コメント1件

何やら!私がプログラマ/SE駆け出し時代に呼んだジャラルド・M・ワインバーグのコンピュータ屋に対する啓発本『らいと、ついてますか』や『ワインバーグのシステム行動法』や同『洞察法』等一連の書籍を思いだした?!少し昔の書籍ですが参考にして下さい!
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