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ボトムアップなアジャイル開発のはじめ方

サービス開発における、アジャイルな開発は開発者自らがボトムアップで施策やあるべきサービスの姿を立案していくことをおすすめしています。

とはいえ急に"ボトムアップ!"と言われても、企画もなにもやったことも無いメンバーにとっては「さて何から作り始めたらいいのだろう?」という戸惑いを感じるのではないでしょうか?

そんな時に、どうやって開発チームが一体になって開発すべきものを見つけ出していけばいいのか?
という「ボトムアップなアジャイル開発のはじめ方」の一例を記したいと思います。

1.まずは己を知り、チームを知ろう

なにはともあれ、自分のことを知ることから始めましょう。
このチームで「私は何者なのか?」を整理して、自分を理解しましょう。
理解できたら、チームメイトにもそれを知ってもらいましょう。

個人の事が知れたら、
次に、このチーム(また既存のプロダクト)の強みや弱みを皆で話し合って理解を深めましょう。


2.チームミッションを構築しよう

ボトムアップの源泉としてミッションは不可欠です。
チームの強みを整理したら、それをもって「僕らは何を成し遂げたいのか?」また「何をやらないのか?」を整理してみましょう。

考えるための雛形として、「インセプションデッキ」を使ってみるのがおすすめです。下記からダウンロードできますので使ってみましょう。

例えばサービスのエレベーターピッチを書いてみることで、サービスの方向性が整理されます。

インセプションデッキはこの他にも様々な雛形が含まれていますので、ぜひ全て作ってみてください。


3.ユーザーストーリーを書いてみよう

まずは現状のサービスの成り立ちを整理しましょう。
・どんな登場人物がいるのか?
・それぞれの登場人物がどう関連して動いているのか?
を時系列で整理してみましょう。

大切なのは「現状」のユーザーストーリーから書き始めることです。


4.バックログを作ってみましょう

現状の状態はわかりました、
それではどこから開発を始めたらいいのでしょうか?
改善のアイデアをだすためには「どうすればメモ」が役立ちます。

前項で作ったユーザーストーリーに
「どうすれば◯◯できるか?」と書いたポストイットを貼っていきましょう。
チーム全員でブレストしていきましょう。

「どうすればメモ」を書き出したら、
それをひとまとめにして並び替えて、優先順位を付けていきましょう。

優先度は、前項でまとめたミッション(インセプションデッキなど)を振り返りながら並べ替えていきましょう。

そのまま、スクラムでいうバックログ(開発リスト)に変換できます。

従来であれば、PMや企画者が考えていた、ユーザーストーリーをメンバーがボトムアップで作成することができました

さあ始めよう!

この後は従来のアジャイル開発のセオリーに従って進めていきましょう。

ここで紹介したプラクティスはほんのサマリーです。
下記に参考図書を記載しましたので、これらの知見を組み合わせながら、ボトムアップなサービス開発をしていきましょう。

◆まずアジャイル開発の基本のキ。読んでない人はすぐ読もう

◆1週間で行う、ユーザー中心な企画=>プロトタイピング

◆ユーザー探索フェーズを含めたアジャイル開発の基本


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