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Sカレという産学連携プロジェクトに参加しています!

大阪書籍印刷は、2022年度Sカレ(Student Innovation College)という未来のマーケターの育成のためのプロジェクトに初めて参加させていただきました。
理想郷ではない商品作りを目指し、時に優しく時に厳しく学生さんと連携しプロジェクトを進めております。
今回はそんなSカレについての記事です。

Sカレとは?

Student Innovation College(スチューデント イノベーション カレッジ)の略。

Student 学生
Innovation 革新
College 大学


マーケティングを学ぶ大学3年生が、ゼミ対抗で、企業から提示したテーマの商品・サービスの企画を競い、実際に商品化を目指す商品企画のインターカレッジです。(※インターカレッジとは、複数の大学で構成されるサークルや全国選手権などを意味します。)

簡単に言うと、企業と連携し、商品やサービスを提供。
そして、その商品やサービスをどのように誘致するかなどのマーケティングまでを大学ゼミ対抗で競い合うプロジェクトです。

スケジュール

学生の発表は合計3回、「秋カン」でコンセプトを競い、「冬カン」で商品化権を最終プランで競い合い、翌秋カンでは発売実績にもとづき総合優勝を争奪します。

年間のスケジュールは↓

4月 参加企業、ゼミの募集が始まる
5月 学生の希望を元にテーマが割り振られる
6月〜10月 学生が企業に質問したり調査をしたりプラン固め
10月 秋カン開催(コンセプトステージ)
12月 冬カン開催(テーマごとの実際に商品化されるプランが決まる)
翌年10月 総合優勝の決定

1年目の秋カン、冬カンでは各企業の提示したプランごとでの競い合い、そこで選ばれたゼミが、翌年の秋カンですべての企業のプランで、総合優勝を競います。

2022年テーマ一覧

2022年度のテーマは下記8テーマ

未来描けるノートづくり ゼミ一覧

2022は、8企業、31大学36ゼミ531名が参加しており、弊社のプランを考えてくれたのは20校 21ゼミ計65名です。

参加するメリット

今回参加させていただいて、大変なこともたくさんありました。
しかし、その大変なこともかけがえのない経験になりました。
弊社にとってメリットになったと感じることを広報目線で書き綴りたいなと思います。

若い世代と交流

前回の「初めまして!!大阪書籍印刷です!」でも軽く触れましたが、広報担当者は14年目の社員にも関わらず、長く勤めている社員が多いので、新人ちゃんの社歴です。
新卒を採用していた時期もありますが、退社してしまったり、若い社員が少ないのが現状です。
2022年度は、コロナ禍で学園祭などのパワーを出す場がなかったり、思うような大学生活が送れなかった学生さんが多く「ここの大学に在籍した証にしたい」という言葉を良く耳にしました。
65名の話を個別でフラットな状態で聞く機会はなかなかないので、学生との親密な交流は、弊社にとってかけがえのない体験になりました。

自社を再発見

商品やサービスを考えるにはまず企業のことを知ってもらう必要があります。
工場見学やオンライン面談など、学生さんと会社が無理のない可能な範囲でコミュニケーションをとることがファーストステップです。
見学のカリキュラムを組む際、どのようなことを伝えたらいいのか?工場見学だとせっかくご足労いただくのだから喜んでもらいたいなど、考える必要があります。
そして、学生さんからは、様々な質問が飛んできます。
企業間だとなんとなく感じ取り触れないでおこうとする部分も、容赦なし。工場見学の最中もなんとなくふんわり「そういうものだ」と流してきた部分、業界の当たり前だったりについて考えさせられる質問もありました。
改めて自社の強み弱みと向き合う必要があるなと痛感しました。

仕事の誇りを再認識

工場見学に来てくださった学生さんは明るく、製造現場の社員にも質問を投げかけたりしてくださいました。
私たちにとっては当たり前のことも感激し、喜んでくださっている姿を見ていると、特別なことのように誇りに思えたとの声も。
製造現場は毎日がルーティンになりがちです。
若い人たちが仕事に興味を持ってくれて質問をしてくれることが仕事の誇りを再認識するきっかけになりました。

柔軟な考え

学生さんには業界のセオリーなどの考え方がありません。
だからこそ、柔軟に企画を考えてくださいます。
中には実現不可能な内容もあったりしますが、不可能だ!と一蹴するのではなく、企業側にとっても今後の課題の発見にも繋がるのではないか?と思います。
弊社も、色々な視点からの商品企画を考えていただき、社内では出てこなかった素敵な案がたくさん揃いました。

参加するデメリット

私自身はデメリットに感じませんでしたが、Sカレに参加し、プロジェクトが進むとデメリットと捉えられたりするのかな?と思ったことももちろんあります。
こちらも広報視点で書き綴りたいなと思います。

費用がかかる

支援金として、中小企業は20万円、大企業は50万円が必要になります(2022年度の金額)。
そして、学生さんが考えてくれた、商品・サービスの企画を実現するための経費や、遠方の学生さんを打ち合わせ等でお呼びする場合は交通費などを負担する必要があります。

手間がかかる

学生さんからヒアリングや意見交換をお願いされることもあり、20ゼミ以上の、打ち合わせが入ってくると他の仕事もしている担当者にとってはなかなか骨が折れます。
自由に発想してもらい、一切打ち合わせをしないというやり方もありますが、せっかく産学連携でするなら学生さんが弊社のテーマを選んでよかっや…と思っていただきたいと、すべてのゼミと同じ質量で交流させていただきました。
手間はかかった分、得たものは大きかったのでデメリットとして書くのも疑問がありましたが、捉え方によってはデメリットになると思いました。

まとめ

弊社自身もSカレに参加することは新しい挑戦で、学生さんに戸惑わせることもたくさんあったと思いますが、冬カンが終わり、テーマ優勝に選ばせていただいた近畿大学 廣田ゼミ生との開発が進んでいます。
とっても素敵な商品になること間違いなしです。

最後になりましたが、弊社と関わってくださった全ての学生さんにはこの場を借りて感謝申し上げます。


Sカレ「未来描けるノートづくり」

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