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BEYOND オタク徒然草1

※この文章はアイドルオタクが書いています
※フィギュアスケートは雰囲気で楽しんでいます


タイトルに1とあるが、続くかもしれないし、続かないかもしれない。
今回は、ショーそのものの話はしておらず、BEYONDにまつわる個人的なエッセイみたいなものになった。ショーの話が読みたい場合、以下の過去記事のほうがおすすめだ。

ざっくりいうと、「オタク、想像で落ち込む」「オタク、チケットを譲ってもらう」「オタク、異常行動に出る」の三本立てです。



オタク共感性の憂鬱

BEYOND立川千秋楽公演では、初日から今のところ7/9公演まで、#beyondのジャンパー こと中村優さんが休演なさっている。BEYONDのファンとしても大変ショックだが、1番悔しいのはご本人だろう。1日も早い回復を祈念するのみである。
ところでオタクはオタクであるため、演者の気持ちはよくわからないが、オタクの気持ちは理解できるところがある。そのため、中村優さんの次に心配なのは、中村優さんのファンの方々だ。

私は主現場ことイコラブ(指原莉乃さんプロデュースのアイドル、=LOVE)で推しメンの髙松瞳ちゃんの活動休止が約1年あった。その間もイベントやライブには足を運んでいたが、いつも髙松瞳ちゃんだけを見ていてたため、髙松瞳ちゃんがいないとどこを見たらいいのかよく分からず、漫然と見ている内に終わってしまい、身の置き場のない気持ちで過ごしていた記憶がある。本当に漠然とそこにいて、なんとなく楽しんでいたような気もするが、よく覚えていない。髙松瞳ちゃんがいない間に増えた新規のファンに対しても、「これがイコラブのフルパワーだと思わないで欲しい」という謎のプライドのような、忸怩たる思いを抱えていた。

BEYONDの各地での公演に行くと、見覚えのあるうちわやバナーがでてくるもので、中には中村優さんのものもある。名も知らぬ(なんならうちわなどに見覚えがあるだけなので、顔も分からぬ)中村優さんのファンの方の気持ちを想像するだけで憂鬱になる。立川千秋楽公演期間中、ご本人がいらっしゃらないのだから当然かもしれないが、今のところ記憶にある中村優さんのうちわやバナーを持った方を見掛けておらず、勝手にとても心配している。見知らぬアイドルオタクに心配されても怖いと思うが。

立川千秋楽公演、大千秋楽までに中村優さんおよび中村優さんファンの元気な姿を目にできる日を心待ちにしている。


インターネットに狂いを出すとチケットが増える

ポケットを叩くとビスケットはふたつになるし、インターネットに狂いを出すとチケットは増える。
意味がわからないと思うが、これまでいくつかBEYONDについて1万字作文をnoteにしていたところ、浅田真央さんファンの方から「○日の公演のチケットがあるので、よかったらどうですか?」という旨のお声掛けをいただき、立川千秋楽公演のチケットを手に入れることができた。得体の知れないアイドルオタク(しかも持っているのは恭廉バナー)にチケットを譲ってくださるなんて、優しさに溢れすぎている。「立川の記事も楽しみにしてます」とも言っていただき、前回で出し尽くした感もあるが頑張りたい。

他にも公演前にお隣の方と話していたら、最終的に「もしかしてブログの方?」と身バレしたこともあった。まぁ、スケートファンでもないのになぜかBEYONDにそれなりの回数通うことになった人間、私くらいだろう。しかし、私のnoteを読んでいる人が友人(たびたびnoteに登場するいつもの山本恭廉さんファン)以外にも実在するんだなと驚いた。この方にもいろいろと優しく教えていただき、浅田真央さんファンはみなさん優しいのだなと思った。友人は、ある会場で話したフォロワーに私について「今日いるんですか?」と聞かれたりしたらしい。お読みいただきありがとうございます、居ました。

私は浅田真央さんのことは真剣に尊敬しているし、私になんらかの大いなる力があったら浅田真央神社を建立したいくらいだが、出力結果としては山本恭廉さん強火単推しオタクなので、浅田真央さんのファンに優しくされると、本当にびっくりする。デビュー組のオタクに優しくされて戸惑うジュニア担(Jの例え)の気持ちを味わった。

これまで何人かの浅田真央さんファンの方とお話したが、みなさんおかわりBEYONDのおかわりの勢いが尋常ではなく、私なんぞはBEYONDリピーター界の中ではミジンコのごとき矮小な存在だと思った。みなさん浅田真央さんに似て、柔らかい雰囲気にも関わらず信じられないパワーとガッツを秘めておいでだ。本当に、明るく優しい「光」のファンという方ばかりだったので、友人と2人で「なぜ我々は根暗が漏れているのか?」と落ち込んだりした。お世話になったみなさまが心穏やかに大千秋楽を迎えられるよう、願ってやまない。

インターネットに狂いを出すといいことがある。チケットは増えたし、どちらかというと関係者だろうという方からの反応が来たり、なぜか投げ銭を貰えたりもした。
世界、広いな。


厚い友情と異常行動

人の記憶は儚い。そしてアイドルオタクは、人は記憶を盛るものだとよく知っている。

アイドルオタク界隈では、しばしば「盛りレポ」というものが問題になる。握手会やお話会などでのアイドルとオタクの会話・やりとり、ライブでされたレスなどを、悪意の有無はさておき結果としてオタクが「捏造」してレポしてしまい、アイドル自身から「こんなこと言わない」「そんなことしてない」と苦言を呈すこともある。私も「その枚数でそのやり取りは不可能だろ」というレポを見かけて、げんなりしたことがあった。そういうことを目にしてきているため、人の記憶というものはその人の信じたいように変わってしまうことがあるし、そうやって改ざんされた記憶や曖昧な記憶をもとに書かれたレポで、誰かが叩かれることもあるのだということを知っている。

BEYONDでは残り11公演になってから、キャスト1人1人の挨拶が始まった。山本恭廉さんの挨拶はおそらく7/9の16:30公演だろうと推察したが、山本恭廉さんファンの友人は直前まで「どうやって覚えればいいんだ」と煩悶していた。友人は山本恭廉さんのことになると、「とても美しくて、すごく美しい」とか言い出すぽんこつになるので、きっと何も覚えられないだろうなと思った。Blu-rayに収録される可能性もゼロではないが、入るか入らないかどちらかに賭けろと言われたら、入らないに賭ける程度には希望は薄いように思える。

そこで私は1つ決心をした。メモを取ろうと。オタクはオタクの感性があるから、多分他の方がtwitterなどに上げる要旨とは異なる視点でメモができるだろうとも思った。
とはいえ、急遽メモを取ることを決めたので、普段から持ち歩いているためペンはあったが、紙がなかった。紙がない、と探してなんとか友人と同時に見つけたのが、セブンイレブンのチケット用封筒である。すべて電子チケットだったら、レシートの裏に書くしかなかったかもしれず、TBSチケットに感謝だ。

7/9の16:30公演、予想通りに山本恭廉さんの挨拶がはじまり、私はおもむろにペンとセブンイレブンのチケット用封筒を取り出した。近隣の方が「異常」を感じている空気を感じ取ったが、オタクは異常だと思われていることに慣れているため、すべてをスルーしてそのままメモを取った。

普通に考えてちゃんと話を聞いた方がいいだろうと思われているだろうし、常識的に考えて人の話を聞く時は話者の顔を見るべきだ。でも、私がBEYONDのことを好きになって各地にバナーを持って見に行くようになったきっかけは友人だし、そうでなくても友人のことが好きなので、できることがあるなら力になりたかった。とても良いことを言っている風だが、やっていることは挨拶のメモなので、かなり恥ずかし行動だ。すでにインターネットで数多の恥をさらしているので、手遅れといえば手遅れなのだが。

案の定、終演後に友人から「何も覚えてない」とLINEが入っていた。でしょうね、想定内すぎ。要旨をまとめて送ったところ、たいそう喜ばれた。
このメモは友人のためだけにとったものなので、特に公開する気はない。速記法を身に着けているわけでもなく、大した内容でもないし、私から友人へのささやかなプレゼントなので、あげたものの所有権は私にはもうない。なお、後にtwitterを確認したら、私が拘ってメモしたところは特に触れられていなかったので、オタクは細部に宿るものだなと思った。

オタクではないという意味の一般の方には本当に意味がわからない異常行動だろうと思われる。理解されないだろうなという話を友人とLINEでして、「山本恭廉さんのことも好きだけど、○○(友人)のことの方が好きだし」というアツい発言をしたが、推し心と友情は種類が違うもので比べられるものではないし、直後に「厚い友情すぎ、noteに書こ」と言っておりかなり台無しだった。
異常行動もすべて厚い友情ゆえである。


大千秋楽にむけて

BEYONDも残り6公演になってしまった。たった6公演しかない。あと500回見たいのだが。まぁあと500回見たところで、それでもなお「あと500回見たい」と言っている気がする。

きたるBEYONDロスに備えて違うアイスショーに行ってみたりした(とても楽しかったので、余裕ができた頃に「ドリームオンアイス健康法」という記事を書きたい)。再演の見込めなさそうなエンターテイメントにハマるのが久しぶりなので、大千秋楽後の自分が想像付かないが、残り少ないBEYONDも最後の最後まで精一杯楽しみたい。


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