寄り道

書きたくない。課題などやりたくない。

始めてしまえば簡単かもしれないが、それでもやりたくない。

自分の進路がかかっているのに踏み出せない。私は誰かに助けを乞うて、自分を頑張らせることすら嫌なのだ。

人に助けを求める資格がない。迷惑をかけて、失望させる。楽しくない。私がしたいのはこんなことじゃない。

したくないことをどうやったらできるのか。悲しい。独りである。いま私を支配しているモノは、一体何なんだろう。

自分の文章が嫌いである。課題のために紡がれる言葉は、目を塞ぎたくなるほど陳腐で、私の論理的思考を迷路の中に閉じ込め、前に進ませない。

字数が足りない。言葉が多ければいいのだろうか。いやしかし、足りないのだろう。言い足らない。説明が不足しているのだ。私の思考を除き見れぬ幸福な他者は、私の書く文章が理解できない。易しく、もっとわかりやすく。

子どもに説明するようにしてみてはどうだろう。そうだ、大人が相手だと思うから、止まってしまう。

ここまでで412文字。なんだ、意外と書けるじゃないか。それを確認するための寄り道であった。

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