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自主的に保護猫活動をしてみて、ブチ当たってる壁について

保護猫ナッキー2(トップの写真)が里親さんに貰われて行って、今年のクリスマスで3年になるのだと、フェイスブックがリマインドしてくれた。

発見した時のナッキー2はガリガリ

3年前の今頃のナッキー2は、生後、3か月から4か月くらいかしら?後ろに見える、オーブンのベイキングパンに入った、野鳥の餌を、同じく保護したストライプという猫と一緒に食べていた。

手振れが凄いが、これがストライプちょっと大きさが違う

この2匹は兄妹ではないような気がしてきたのは最近。最近餌を外に置かないので、見かけなくなったが、私が「しまじろう」と呼んでいる、コミュニティーキャットらしきがいる。ストライプはその猫と兄妹なのでは?って思ってる。

アメリカで言う、コミュニティーキャットとは、餌を住民から貰って生きている野良猫の事。大概の場合、誰かによって獣医に連れられて行き、子猫が増えないように手術してある猫。手術後はまた外に放される猫で、寒い冬の日は、心優しい住民がガレージのシャッターをほんの少しだけ開けて猫が入れるようにしてあげるのだ。コミュニティーキャットたちは、そこで冬の寒さをしのぐのだ。

私も最初はそのつもりで、この二匹に手術を受けさせ、外で世話していたのだけど、だんだん欲が出て来て、家猫にして誰かに飼ってもらおう!と目標のレベルアップをしてしまったから、さあ大変!な3年間になっている。笑

美猫ナッキー2

ご覧の通り、ナッキー2の外見は美しく、性格も誰かに飼われていたのか?と思われる猫で、はじめから抱き上げても文句も言わずだったので、地元の掲示板に広告を出してすぐに貰われていった。

ところがストライプは、ナッキー2が貰われてから、数か月後に、やっと家の中に入ってこれたのだった。このように、猫もその個体によって性格にうんと差があって、警戒心が強かったり、頑固だったりすると、保護する側に忍耐力が必要になって来るのだ。

寒い冬を外で過ごしたストライプは、温かくなったある春の日に私が抱っこして家に居れたのだった。一安心と思っていたら、今度はオレンジーナが子猫を3匹連れてきた!トホホ。エンドレス。

オレンジーナと娘猫のキャラ子

即、捕獲を決意。子猫は寒さに弱い。なるべく早くに保護すれば、貰われていくチャンスも増える。と頑張った末、無事捕獲。母猫よりまずは子猫たちと優先順位を付けた。

ナッキー3とキャラ子

トラップに入った2匹を近所の獣医に持って行き、避妊、去勢手術をした。もちろん自腹を切ったのでお金がかかった。けど、リタイアして時間もあるので、奉仕の精神でと言う事で納得している。

通常、野良猫であった猫が飼い猫として生きていくには、生後3か月くらいまでに人間に飼われないとダメだという話だったので、ギリギリセーフの時期だったのだけど、なんと気の短い夫が、子猫達が夜中につくる騒音で睡眠不足になり、2週間目でギブアップを勝手にして2匹を外に放してしまったのだった。まあ、この時は大ゲンカよ。笑

振出しに戻った。しかしだ、いつも思うけど、私一人なら、全然簡単にいく仕事も、他の家族がいると、とても難しくなる。アメリカ人をよく知ってる人は私の言ってることが良く分かるだろう。笑

また振出しに戻っってしまってガックリだったのだが、徐々に子猫たちの信頼を得て、ドアから家に入ってこさせた私も、我ながら凄いと思うのだが。。。

タブレットでりリスを見てるキャラ子とナッキー3

ここまで、躾けたのだった。↑すっかり飼い猫らしくなって、今が潮時だろうと、この後すぐに、シェルターに2匹を持って行った。キャラ子はあっという間に貰われ、その後にナッキー3も貰われたとは思う。ナッキー3は定かではないけど、無事貰われたと信じたい。

お気づきになった方がいるだろうけど、うちに来るオレンジ猫でオスは、全てナッキーという名前にしている。なのでナンバーでどの猫の事を言っているか分かるようになっている。初代のナッキーはサンアントニオに住んでいた時の保護猫である。が、ここでは話が長くなるので割愛する。

そして、次はその2匹の母猫であるオレンジーナ、そして今現在外で暮らしてる、ハンターキャット・クロちゃんと続くのである。と言う事で、今うちにはもともといた2匹の黒猫以外に3匹世話してることになる。

お題の、今ブチ当たってる壁が、家族には飼い猫の様になれるけど、他の人間の前では、また野良猫の様に振る舞ってしまう事なのだ。これではアダプションまで持って行けない。

コロナで人が家に来ない環境も手伝って、私も人を呼びたくないので家に人を入れなかったので、保護猫が、アンチソーシャル化してしまっているのだった。これでは、シェルターでunadoptableといわれて、受け入れ拒否されてしまう。シェルターで受け入れてくれる猫はある程度、人に慣れている猫のみなのだ。

さあ、どうしよう?と言う事で、10月の旅行から帰ってきたら、シェルターに相談するつもりでいる。私たちはフォスターケアのお手伝いが出来るし、シェルター経由でオレンジーナをフォスターしてもらって、彼女の悪い癖を直してくれるお手伝いをしてもらえないかと話すつもりでいる。

というのも、ナッキー2の家族を頼って、オレンジーナのフォスターを探してもらおうとして、家に来てもらったら、オレンジーナはまるで野良猫か?ってくらいの行動に出たのだった。彼らが家に入ってきた時に、パニックになって、窓ガラスから外に出ようと、窓ガラスに顔からぶつかって、鼻が真っ赤になったのだった。まさに、orz ←。この絵文字の挫折感で満ち溢れた瞬間だった。

ああ、どうやったら。と言う事で、説明がうんと長くなったが、野良猫を家猫にするためにどれだけの時間がかかるかと言う事を細かく皆さんに知ってもらいたかった。ちなみにオレンジーナは、かれこれ2年家で暮らしている。なのに、まだこんなにも警戒心が強いのだ。

これは、猫が外で生きるという事がいかに過酷かを表しているように私は思うのだが。だから、全世界の人に言いたい。猫を捨てないで欲しい!最後まで責任が持てないのなら飼わないで欲しい!野良猫に餌だけ与えないでシェルターに連れて行き、TNRをしてあげて欲しい!不幸な猫を増やしてはいけなと思うのよ。そして、子猫は保護して飼い猫仕様にしてあげて、アダプションに持って行く。子猫のチャンスは大。幸せになるチャンスを与えてあげて欲しい。それに子猫は簡単。成猫に比べたら。

私は、自主的にボランティアでやっているけど、シェルターと協力している獣医さんなら料金は意外に安い。ちなみに、シェルターがやってるTNRでストちゃんとナッキー2の手術をしてもらったが、ナッキー2は美猫で性格も飼い猫に近かったので、耳を切らないでくれと言ったら、95ドルかかったが、ストちゃんは性格が頑固で今後の様子が想像もつかなかったので、耳を切ってもらってTNRの料金でやってもらった。その金額、なんと5ドル!ボランティア獣医さんたちのおかげだ。

なんでも、行動してみると、知らない世界がパッと開けるのを実感している。と同時に、私は思う。ブリーダーから血統証明書付きの犬猫を買うのではなく、なるべくシェルターから貰ってあげて欲しい。

シェルターでは、私のような人間がボランティアで毎日働いてる。その人たちの願いは、私と同じ。ある意味人間がクリエイトした問題なのに、ペットが迷惑被ってるわけだからね。そこを理解して、ペットが欲しいと思ったら、まずシェルターへ行って命を救ってあげて欲しいのだ。とにかく、一度もシェルターに行った事のない人は、一度行ってみると考えが変わると思うので、是非一度は行って欲しいし、どのような流れで、ペットが貰われていくか知って欲しいと私は思う。

最後に、私の保護猫活動を記録したマガジンに保護猫の世話の仕方や、コツを書いているので、現在進行形で猫を保護してる人たちの役に立てればと思っている。

参考になるので、↓のデータの数字を見てもらいたいと思った。日本での保護活動の関心などが分かる数字がレポートされてる。



#うちの保護いぬ保護ねこ


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