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靴を磨くとなぜ気持ちが整うのか

去年一年、僕を色んなところに連れて行ってくれた靴たちを磨きました。
どこに行ったか、誰と会ったか、寒かったか、暑かったか、笑ったか、泣いていたか、いろいろ思い出す時間。
そうして振り返ることで、自分を整えています。

靴を磨き始めたきっかけ

起業したての頃、水野敬也さんの『夢を叶えるゾウ』(ガネーシャが「今からワシが出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する」とストーリー仕立てで教えてくれる本)に出会ってから磨くようになったのですが、とてもいい時間なんです。と言っても、最近革靴はほとんど履かないのでレザースニーカーばかりですが。

本の中に、靴に関するこんなエピソードがあります。

「イチローくんはな、他の選手が先に帰っても、ずっと残ってグラブみがいてんのや。彼はな、小学生の頃からそうしとんのや。
『神聖な商売道具を粗末に扱うことは考えられない』言うてな。
そういう仕事に対するまっすぐな姿勢があるから、メジャーでずっとトップ取れてるんやで」
「ええか? 自分が会社行くときも、仕事で外回りする時も、
カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。
そういう自分支えてくれてるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!」

なるほど!と思った単純な僕は、シューケア用品を一式購入して、革靴を磨き始めたのでした。

モノは、思い出とリンクする

靴を磨いていると、その靴で歩いた場所や人を鮮明に思い出すんですね。汚れやキズが思い出のトリガーになってくれる。一足あたり10分から15分程度の時間、その場所に戻ったような感覚になります。モノを使うときだけ借りてシェアすることもいいけど、何年も所有し、育てていくことで思い出を刻んでいくのもよいなあと思っています。

靴は磨くと味がでますし、長持ちします。長持ちするので増え続けてしまうのが難点ですが、思い出ということで捨てられずにいるものもあります。10年前に無理して買ったレザースニーカーや、初めてイギリスから個人輸入したTricker'sなど、一足一足がアルバムのように。

手入れの行き届いた靴を履いている方を見ると、この人は大事にしているものがあるんだなあと思いますし、いくら高い靴を履いていようが、手入れがされていないとこの人はモノを記号で消費しているだけだなあ、と思ってしまうのです。昔は、面接でも靴が手入れされているかを僕の基準の一つとしていたくらいでした。

モノと思い出がリンクすると、人はそれを手放せなくなります。今の悩みは、増え続ける靴と、玄関の収納ですが、どうしたらいいんだろう・・・

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