先日の続き

 採血はすごく痛かった。
看護師さん登場。
「Dさ〜ん」
「は、はい、わたし、Dって言うんですか?」
「そうですよ、こっちのベッドに移ってもらえますか。」
「は〜、よいしょっと。あ〜、気持ちええなぁ〜、ちょっと寝よ。」
「あれぇ〜、うんこしたなってきた。
すいませ〜ん、すいませ〜ん」
「ハーイ」
「すいません、トイレに行きたいんです。」
「こっちですよ。」
「あー、すいません。」
 ブリブリブリ、あ〜、気持ちええ〜。
ウオシュレット、久しぶりやもんなぁ。
前の家では電気止められとったからなぁ。
「Dさーん、大丈夫ですか?」
「は、はい、もう出ます。」
若いナースやし、下半身見てもらおかな?
アカン、アカン。捕まる。
「今度はそこのベッドで、寝てください。」
「はーい」
とりあえず、しばらく横になってました。
「ご主人、CT撮りますね。ここは痛いですか?」
「はい、かなり痛みます。」
で、CTスキャンへ。
結果、どこも異常なし。
「ご主人、どこにも異常ないので、帰ってもらっていいですよ。」
「え〜、そう言われても、帰るとこないし。どうしようかなぁ。」
そこで小太りの、お巡りさんが、
「ご主人、いつまでも、とぼけとったらあかんでぇ、検査も異常なしやし。」
「とりあえず、住む処もないみたいやし、市役所に生活福祉課があるから、そこ行って、事情を説明しなさい。」
「はい、わかりました。ありがとうございます。市役所へはどうやって、行ったらいいんですか?」
「ここをずぅーとまっすぐ行って、その信号を左折したとこや。」
 地図を見してもらいましたが、結構距離はありました。車で送って欲しいなぁ。この時点で両足ともかなり痛かった。
「ほんで、早いうちに自転車もとりに来てや。
そしたら、いっといで。」
「ありがとうございます。」
 ここを真っ直ぐか、左ひざも痛なってきた。
あぁ〜、しんどいなぁ。
あれぇ、パトカーが追い抜いていきよった。
方向が一緒やったら、乗せてくれたらええのに…
あぁ〜、やっと市役所に着いた。
ここかぁ〜、
「すいません、あのぉ、生活保護の件できました。」
「はい、Dさんですね。警察から聞いてます。」
「そ〜ですか、すいません、あまりよく覚えてないんです。」
 この時、福祉課のOさん(ユニークな女性です)と、 くらしサポートのYさん(男性、あまり人の話を聞かない)同席。
これまでの経緯を話す。
結果、緊急シェルターとして、I市M駅近くのビジネス旅館を用意して頂きました。
夢のようでした。車で送ってもらい。暖かいお風呂と、清潔な布団も用意して頂きました。食事は、急だったので、夕食分として、千円頂きました。
 さあ、ここは天国か、はたまた…
続きます。