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JFEスチール高炉休止へ雇用守る責任果たせ 「職場守る会」合同企業面接会参加訴え 川崎〜すべてがNになる〜

                     2023年7月13日【地方総合】

 日本の大手鉄鋼メーカー、JFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎市川崎区)の高炉が9月に休止されます。社員1200人、関連企業で2000人、3次・4次の関連下請け従業員を含めると、合わせて約4000人の雇用が失われると見込まれています。
 元従業員などでつくる「JFEスチール京浜の高炉休止に反対し職場を守る会」は8日、JR川崎駅で宣伝しました。同会は、関連下請け企業も含めて再就職支援を行うよう国や市などに粘り強く求め続けていました。
 これらの運動が実り、経済産業省、神奈川県、横浜市、川崎市は、2022年3月に再就職支援策などを議論する「JFEスチール(株)の高炉等休止に係る関係行政機関連携本部」を設置。今年7月、9月、10月の3回にわたって「合同企業面接会」を行うことを決めました。
 この日の宣伝で同会メンバーは、「昨年12月に従業員約600人に転勤が内示されたが、対象者の約2割、約120人が転勤に応じられず、退職を選択せざるを得なかった」「今後業務がどうなるか知らされていない関連下請け企業も多い」と指摘します。「雇用を守るのは企業と行政の責任。最後まできちんと役割を果たすべきだ」と訴え、合同企業面接会への参加を呼びかけました。
 同会とともに運動を進めてきた、日本共産党の、はたの君枝衆院南関東比例候補や、片柳すすむ衆院神奈川10区候補、君嶋ちか子同18区候補もマイクを握りました。国会や地方議会などで労働者の再就職支援を訴えてきたことや「合同企業面接会」が開催されることを紹介。「JFEは雇用と地域経済への責任を果たせ」と訴えました。
 合同企業面接会は、第1回7月29日と第2回9月16日は川崎市内、第3回10月27~28日は横浜市内で開催する予定。第1回、2回の面接会に関する問い合わせは、ハローワーク川崎職業相談企画部門=044(244)8609。

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