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『The Boy in the Striped Pajamas』を配架しました!

久々の私設図書館プロジェクトのアップデートです。

今日が日本の78回目の終戦記念日ということもあって(8月15日は終戦の日ではない!という議論はここでは置いておきます)、第二次世界大戦に関係した多読向け書籍としては名著と言って差し支えないこちらの一冊を、私設図書館プロジェクトの一冊として配架することにしました。

『The Boy in the Striped Pajamas』です。

本書は多読初級者が中級レベルにステップアップするのに最適な一冊だと思っています。というのも、いわゆる日本人英語学習者の宿痾とも言うべき「返り読み」を矯正するのにもってこいの一冊だからです。

「返り読み」とは、英文を日本語の語順に並べ替えながら読むこと、つまり「英文を前へ前へと訳し上げながら読んでしまうこと」で、英語の述語動詞が主語のすぐ後ろに来るのに対し、日本語の述語動詞は文章の最後に来ることから起こる現象です。

例えば『I love the girl who loves a friend of mine』という英文があったとしましょう(悲しい英文です)。

これを「私は/愛している/少女を/(関係代名詞)/愛している/ワタシの友達を」と英語の語順のまま読まずに、「私は・・・・・・私の/友達を/愛している/(関係代名詞)/少女を/愛している」と、後ろから順番に読まないと気持ち悪くなる現象のことで、英語初級者特有の症状です。

残念ですが、このような読み方をしている限り、英語の伸びは頭打ちになり上達しません。話せるようにも聞けるようにもなりません。

『The The Boy in the Striped Pajamas』は、使われている単語や表現が比較的やさしい割に、一文がとても長い英文でできています。一つの文章が5行くらいに渡ることもあるくらい平均して長いんです。つまり、いちいち後ろから日本語の語順で読んでいてはとてもじゃないけど読んでいられないんです。

僕自身まだ英文の多読に慣れていなかったころこの文章に出会い「これは良い訓練になる!」と思いながら読んでいたものです。当時お世話になっていた語学学校のCEOから「英語を英語の語順のまま処理できるようになれ」と常々言われていたので。

映画化もされている『The Boy in the Striped Pajamas』。Fun Readingには少々重く悲しい物語ですが、この時期だからこそ、こういった負の歴史的をもとにしたフィクションに触れておくことが大切なのかな?と思ったりもします。

英語力UPはもとより、人類が私たち人類自身にもたらした悲劇を忘れないという意味でも、折に触れて手に取りたい一冊だと思っています。


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