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保健室に通ってたけど大人になったよ

この記事って、どんな人が読んでくれるのでしょうか?
・不登校や保健室登校に興味がある人?
・いま、まさに保健室登校の人?
・それともその家族?

保健室登校をしていたときの私は、
・片頭痛持ち
・本当に体調が悪い(今なら起立性調節障害と診断されるかも)
という状態でした。
最後まで読んでいただければ想像が付くと思うのですが、学校は嫌いです。

ちなみに、当時は
・片頭痛=精神疾患
・子どもは精神疾患にはならない
などの迷信?がまだまだ信じられていたことも併せてお伝えします。

また、私の経歴は、
・大学卒(小~高校が公立、大学が国立)
・一般企業のOL
・持病は指定難病「ベーチェット病」
という状態です。
ベーチェット病の診断時には、幼少期からの慢性的な体調不良についても「ベーチェット病によるものが大きいだろう」という考察をされています。

立派かどうかは置いておいて、保健室に通っていても働く大人になった人もいるよ、と安心?していただければいいなぁと思います。

20年前の話


小学一年生のときの話です。もう20年も前の話。

その時には「起立性調節障害」なんて言葉は無かったし、
"子どもはならない病気"がまだまだとても多かった。
糖尿病、メタボリックシンドローム、うつ病、自律神経失調症などなど…
片頭痛は心の病気だと思われていた。
そんな時代の話です。

小学校に入学

約20年前の春、私は小学校に入学しました。
当時は、自分の名前を平仮名で書けるか書けないか、、、、
そんな程度で小学校に入学しても全く問題なくて、
私も、自分の名前を平仮名で書ける「時もある」くらいで入学。

真面目で物覚えは悪くないので、授業には問題なくついていけて、毎回のテストは100点。

お勉強はできるけど…

勉強は得意でした。

苦手なのは体調管理。

私は、小学校に入るよりも前から頭痛持ちで、毎日のように頭痛。

毎日のように午前中は保健室に通っていました。
保健室には薬もないし、ただベッドで休むだけ。

担任の先生も、心配してくれていたみたい。

1年生の3学期

1年生も3学期になると、
「そろそろ2年生だからね」
という理由で、保健室に行くことができなくなってきました。

要は「サボってる」と思われ始めたのです。

どんなに頭が痛くても、耐えることしか許されない。

大人相手に7歳の少女ができることは
「諦める」
ということだけ。

当たり前です。

大人は諦めた少女を見て、勝手に「理解した」と思う。

それだけ。

帰宅途中で倒れる

正確には、玄関で倒れたんですけど。

本当に本当につらくて、

どうしても耐えられなくて、

1日に何度も
「保健室に行きたいです。」

と言った日がありました。

それでも、担任は
「ダメです。2年生になるんだから」
と。
「保健室に行ったら2年生になれないのか?それがなんなのか?」
なんて言い返せる7歳児はいないです。
「はい」
しか許されません。

もう本当に耐えられなくて、机に突っ伏していたら、叩き起こされました。
私はもう、確信しました。

「あ、私はオオカミ少年になっているんだ」

本当にツラかった。悲しかった。死にたかった。
嘘をついたことは一度もなかったのに、誰も私を信用しないんだと痛感しました。

そして、帰宅して玄関で力尽きて、母親に
「なんで保健室に行かなかったの?!」
と言われましたとさ。


あとがき


20年も前の実話ですから、この後にスッキリする展開もありません。

私は7歳の時に「耐えること」と「諦めること」を覚えて、最終的に難病発覚まで何年も耐えて諦める生活を続けた、それだけです。

もし、いま関わっている子どもが、不調を訴えたら、あなただけは最後まで信じてみてもいいと思います。

母親はいつも「ツラかったら保健室に行きなさい」と言ってくれました。
それだけでも救われました。
まぁ、決定権は担任なので、そこで塞き止められてしまうんですけど。
いいんです。それでも。

この話を思い出すとき、母親には信じてもらえていたことを思い出すと、母からの愛を感じます。

母はきっと、私が一人で乗り越えられるだけの力をつけてほしかったんだと思います。
だから、学校に乗り込んだり、苦情を言ったりしてほしかった、とは思いません。

ツラさを分かってくれる人がいるだけで、きっと"いつかの"その子が救われる。

、、、ってか、痛みに強くていいことってあるんですかね?

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