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安全について学んだこと(災害発生のシナリオ編)

これは市民工房や大学内の工房の管理運営を7年ほどやっている筆者が、安全管理について学んだことをまとめたページです。個人の経験則程度のお話としてご覧いただき、実際の安全対策については各地の労働基準協会などの専門家にご相談ください。利用者の方は工房運営者の指示に従ってください。

④災害発生のシナリオ

どのような要因でヒヤリハットや災害が起こってしまうのかを、災害発生のシナリオから考えてみる。

<災害発生のシナリオ図>

作業開始前

工房内のハザードとヒトとが離れていて、危険状態ではない。

危険状態

工房へ入り作業を開始した時点で既に、いつでも危険源と接触の可能性がある危険な状態にある。
モノの不安全状態、ヒトの不安全行動を防止する対策が必要。

危険事象発生

モノの不安全状態、ヒトの不安全行動により、ハザードとヒトとが接触することで危害が発生する。

回避成功(ヒヤリハット)

危害の回避には危害そのものを避ける直接的回避や、保護具による回避がある。
刃物を足の上に落としそうだったがギリギリのところで避けることができた、という場合は危害に至っていない。
保護具による回避は、刃物を足の上に落としたが安全靴を履いていたためケガには至らなかった、切り粉が飛んできたが保護メガネをしていたため目に刺さらなかった、などのような、保護具がなかった場合には危害が発生していたであろう状況を表す。
回避に成功した場合は、ヒヤリハットとして再発防止のための振り返りをする。

回避失敗(危害の発生)

回避に失敗した場合はケガを負うなどの危害が発生する。
危害が発生した場合の対策について検討し、誰もが分かるように周知することが重要。

モノの不安全状態とヒトの不安全行動

モノがあるべき場所、あるべき姿から逸脱した状態のことを不安全状態、ヒトの場合は不安全行動という。工房で起こる災害の多くは、モノの不安全状態とヒトの不安全行動(の複合)によって、危険源とヒトとが接触することで起こる。

今日のポイント

●危険状態……工房に足を踏み入れた時点で、ハザードと接触する可能性がある危険な状態にある。
→ここから先は常に危険状態だと意識し、体調や服装や保護具に気を配る必要がある。
●不安全状態と不安全行動……あるべき場所あるべき姿から逸脱したモノやヒトの状態のこと。
→不安全状態と不安全行動を事前に見つけ予防するトレーニングのことをKYT(危険予知トレーニング)という。


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