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はじめに

※注意

これは市民工房や大学内の工房の管理運営を7年ほどやっている筆者が、安全管理について学んだことをまとめたページです。個人の経験則程度のお話としてご覧いただき、実際の安全対策については各地の労働基準協会などの専門家にご相談ください。利用者の方は工房運営者の指示に従ってください。

なぜこれを書いているのか?

 大学等に設置された工房は、学生に対して安全に学びの場を提供しなければならないが、リスクの見落としによる事故やケガの可能性が存在する。学生の制作は、工房技術職員の管理、立会い、技術指導のもとに行われることが多く、安全な工房運営において重要な役割を担っている。しかし、工房技術職員は工房を安全な状態に保つための特別な訓練を受ける義務はなく、危険な状況にあるかどうかの判断は個人の経験に依存するところが大きい。
 厚生労働省が示すリスクアセスメント実施支援システムの使用を試みたが、これは職場の安全のためのものであり、同じ作業者による定常作業を中心に設計されているため、授業やゼミ単位で複数人が交代で非定常作業にあたる大学等に設置された工房の作業状況とは乖離があった。また、職場でアセスメントに取り組むのは作業者であり運営者である従業員だが、大学等に設置された工房は運営者がアセスメントを行い、有害性や危険性を利用者にわかりやすく伝えなければならない、という差異もある。そのため、教育工房の実情に即した安全教育の仕組みや取り組みを開発する必要がある。このnoteには筆者が安全管理について学んだことや実施したことをまとめて記録していく。


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