僕のエースが結婚した。【途中まで】

二人が体育館に入ってきた時、「まさか見学に来たんじゃないよな」と怯えた。

「バレーボール部」と書かれたたスエットをはいていた二人は見るからに鍛えられた体をしていて、そしてハチャメチャにしかめっ面だった。しかもデカい方なんて身長が185cmくらいで、どこからどう見ても「エース」という風格があった。

一方、僕らはと言えば、ひとりをのぞいて皆バレーボール初心者だった。初心者が2ヶ月前に作ったサークルだ。しかもメンバーのほとんどが、サークルに入りそびれた所をタイミングよく僕に誘われて入ったような冴えない連中だった。

みんな真面目だったし、今振り返るとどこに熱源があったのか分からないくらい真剣に練習していたけど、体育館の借り方も分からず、その日も空いていた体育館で勝手に練習していただけだった。練習も「練習」と評するのがおこがましいくらい、下手くそのそれで、パスなんてボールを拾いに行く時間の方が長いから、絵面としては子どもがそこら中でボールを追いかけているような感じだった。

だから本当に「見学さしてもらっていいすか?」と言われた時は耳を疑った。デカい方の男が僕の所に寄ってきて、そう言ったのだ。隣の小さい方は僕に軽く会釈した。

(こ、怖ぇ〜…)

今日はまさかのここまで!

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ぅちもやっちゅーねん!(倖田來未)
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Naoki Ota

コメント1件

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