背馬俳句 3/11〜3/13

🔹3/11

1. 無力さを痛感いたし食う海雲

2. われ眺む春のしぐれの行く末を

3. 春の虹少年ジャンプを未だ読み

4. 春の虹今宵は中華そばと決め

🔹3/12

1. ものの芽の芽吹きて雨のあたたかし

2. 春しぐれ駅舎の軒の二三人

3. 春風に上着を脱いでうえまちへ

🔹3/13

1. 凍解けや許されたいと願うのみ

2. 凍解けて飛行機雲の隙間から

3. 凍解けて一人ぼっちとなりにけり

4. 朧夜の誰も見えない本屋に行く

5. 春暁の重機がヌッと現れる

6. JR遅れて朧月出でし

7. 凍解けと言へど冷たき手なりけり

8. 春風に骨さらす

自選です。
11日の2.3.4
12日の3
13日の4.5.6.8

春は遠い憧れと後悔、夢や希望が渦巻く。
次々と花が咲いては枯れてゆく。
枯れたとてやがては実がなる。

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