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マンション売却時の一括査定は意味あるのか?【その10:纏め】

不動産業者との情報の非対称性を無くす工夫を

不動産業者の私がなぜ、このnoteやSNSを利用して業界のことや取引のことを発信し続けると思いますか?

お金だけの為だったら、こんなに精力的に時間を使って記事を書き続けたりはできないです。

私は、日々の不動産の仕事を通して常に感じていることがあります。

それは、不動産情報に関して、買主と売主の情報に格差がありすぎるということです。

情報の非対称性という言葉を聞いたことがありますか?

【情報の非対称性】あるものの売買取引が行われるとき、売り手と買い手の情報に差があることを情報の非対称性といいます。片方に比べてもう片方は情報が少ない、または誤った情報しか持っていない場合、売買は納得いく価格で行われないことが多いです。なぜなら、普通買い手より売り手の方がその商品の情報を多く持っているため、無知な買い手を出し抜きやすいからであると考えられます。情報量に歴然たる差がある場合の売買行為は、特に買い手は注意を払った方が良いでしょう。

不動産に限らず、物の売買において、このことを理解しておくとすごく良いと思います。

全ての売買において、取引がされない・取引で揉める等の原因は、ほとんど、この情報の非対称性によるものです。

不動産を例に出して言えば、売主は相場を理解していないため「もっと高く売れるだろう」と言い、買主も相場に対して同様な理解のため「もっと安くていい物件があるだろう」と言います。

そして、毎回の取引で、私が一から説明させて頂いている次第です。毎回、不動産情報の格差があり過ぎると感じています。業者だけが持っている情報もたくさんあり、他社においては、意図的に伝えていない部分も多々見受けられます。

さて、最初の問いに関しての私の答え(主張)ですが、

私は、業者と顧客の情報の非対称性を無くしたいのです。

多くの人に、「不動産の勉強を毎日しましょう」と言うつもりは一切ありません。不動産の取引は人生にそう何度もあるものではありません。

昨日もツイートしましたが、不動産業者の方の発信を軽くでも見ておくだけで情報の非対称性が変わるのではないか?と考えています。

そのため、私はできるだけ分かりやすく、他の不動産会社や営業マンが発信してこなかったことも発信し続けていくつもりです。

極論、私の発信だけ日々軽く見ておくだけで、不動産業界にメチャクチャ詳しくなりますし、「人生において不動産に詳しいこと」は、メリットだと思います。

私の知る限りではいないと思うのです、不動産のことをメインに発信し続けている不動産業界の人が。いたら教えて欲しいぐらいです。


情報の非対称性が存在するから、一括査定で一社を選定して売却依頼してはならない!

不動産を売るとき、数社の大手の(仲介)不動産会社からなんちゃって査定を取得し、その内の一社に売却を任せてしまうと、情報の非対称性を受けてしまうことになります。

※なんちゃって査定:実際に購入する金額提示ではなく、売れるかもしれない金額提示の為、こう表現しています。

どういうことかと言いますと、その一社からしか情報が入ってこないことが危険なのです。囲い込みの恐れもあります。

理想は、数社の大手の(仲介)不動産会社に売却で動いてもらうことです。理想は、売りたい物件の周辺エリアに存在する、全ての不動産業者に販売で動いてもらうのです。

過去の記事「マンション売却時の一括査定は意味あるのか?」その1~9を読んで頂けましたら、私の主張したいことが伝わるかと思います。

不動産業界のことを分かりやすくお伝えするのが、本当に難しいのですが、これからも、あの手この手を使い説明していきたいと考えております。

不動産業界において、情報の非対称性が無くなり、不動産をストレスなく売却できたり、楽しく自宅を購入できるようになったら良いと思い、その状況を作り出すためにこれからも発信を続けて参ります。

【過去記事】マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その1~9

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その1

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その2

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その3

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その4

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その5

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その6

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その7

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その8

マンション売却時の一括査定は意味あるのか?その9

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