【不動産売却】依頼される仲介業者の立場で想像してみる大切さ

おおた社長の不動産チャンネル

2019年8月27日 10:24

一般媒介ではお金がかけられない

不動産を売却するには、仲介業者に依頼するでしょう。

その仲介業者と締結する契約を「媒介契約」といいます。

媒介契約には次の三つがあります。

一般媒介契約：複数の不動産仲介業者へ依頼ができること。売主自身が自分で買い手を探すこともできる。

専任媒介契約：一社の不動産仲介業者へ依頼すること。売主自身が自分で買い手を探すこともできる。

専属専任媒介契約：一社の不動産仲介業者へ依頼すること。売主は自身で買い手を探すことはできない。

多くの売り手（売主）は、「一般媒介契約にした方が、多くの不動産仲介業者へ依頼できるから一番良い」と考えがちです。

最も、依頼された仲介業者が、各社精一杯動いてくれるなら正しいと思います。

しかし、実態はどうでしょうか？

一般媒介契約で多くの仲介業者に売却依頼しても、各社精一杯動くことはありません。

なぜでしょうか？

はい、メリットがないからです。

一般媒介で依頼された仲介業者からしたら、自分の会社が頑張ったとしても、他社に先を越されてしまったら収入は全くない訳です。

収入が入らないかもしれないことに対して、時間とお金を割く仲介業者はいません。

一般媒介以外の、専任媒介や専属専任媒介であれば、自分の会社が頑張って買い手を見つけてくれば間違いなく仲介手数料が売り手から入ります。

確実な収入になるから仲介業者は、お金を使ってネット広告を打ったり、チラシを作成して配布したりします。

これは仲介業者の立場に立って考えてみれば分かることです。

お金になるかならないか分からない仕事をしていたら、上司や社長に怒られるでしょう。

もちろん、仲介業者の店舗では「一般媒介でも頑張らせて頂きます！」と営業マンは売主には言うでしょう。

でも後回しにされていますし、片手間に仕事をされるのが落ちです。

不動産仲介業者には、専属専任媒介か専任媒介で依頼するのが正しい

一般媒介で不動産仲介業者に依頼しても、時間もお金もかけず誰も動いてくれません。

これが実態です。

正解は、信頼できる仲介業者に専属専任媒介か専任媒介で依頼することです。

それでは信頼できる仲介業者はどういう会社でしょうか？

信頼できる不動産仲介業者の3つの条件

信頼できる仲介業者は次の三つを宣言している会社です。

■「囲い込み」はしません。

「囲い込み」とは、、、
不動産仲介業者が売主・買主の双方から仲介手数料を得るために、他の仲介業者に売らせない行為のこと。他の仲介業者から「お客さんがいるので紹介していいですか？」という問い合わせに「他の人から申込みが入りましたのでお断りします」と嘘をついたりする。

■「両手手数料」にこだわりません。

「両手手数料」とは、、、
不動産仲介業者が、売主・買主の双方から仲介手数料を得ること。また、売主・買主の片方から仲介手数料を得ることを「片手手数料」という。

■「高預かり」はしません。

「高預かり」とは、、、
不動産仲介業者が、売主に査定額を提示するとき、わざと高い価格を提示して自社に売却依頼をしてもらうこと。当然、相場から逸脱して価格提示をしているので「全然売れない」という事態になる。三ヶ月経過したタイミングで「価格を下げませんか？」とその仲介業者から提案を受けることになる。

この三つを宣言している仲介業者は信頼に足るでしょう。

仲介業者と面談した際には是非ともこの三つのことを確認してください。

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