第21期スタンダード神決定戦を終えて

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良かったら遊びに来てください・ω・
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■はじめに

こんにちは。酒井です。
MOではotakkunという名でプレイしています。

先日のスタン神挑戦者決定戦で優勝することができ、その翌日のスタン神決定戦でも勝利、晴れて【スタンダード神】になることができました。
本当に今回は全く準備をしておりませんでしたので、トップ8に残ったら上々、0-1スタートだったらドロップして大宮のモダンに出ようと思っていたくらいでした。

今回は“準備しない”なりに出来た選択やプレイ指針を記します。「練習して無いけどワンチャン勝つかもしれんし出ておくか~」という方向けです。限られたリソースの中で如何に勝利期待値を上げるかを説明する記事になります。

スタンダードは先日行われたワールドのアーカイブを観て勉強した方が100倍勉強になります。MO民としてはネイサンくんを応援してたので本当に感動しました。


■デッキ選択

サイクル2の予選にそろそろ出ようかと考えていた為、エスパーのカードだけはある程度手元に揃っていた。スタン神挑戦者決定戦の前日〜当日にかけて《MTGレストランリシャーダ》で勤務しており、大会当日の朝1時ごろに退勤。残された時間でジョインするイベントの決定とデッキ選択をすることにしていた。睡眠時間は無いが、これはいつものMO生活で慣れていたので問題は無かった。
ある程度スタンとモダンのカードを持ってきていたため、TCで神決→負けたら大宮のTLSモダン予選に出ることに決定。丁度ワールドのリストが出ていたので、日本チームと同じにしておけばある程度の勝利は保証されるだろうと考えた。しかし持ってきていたカードを見たところ、何枚か値段のするカードが足りていなかった。家に帰れば揃うカードをそこそこの値段で買いたくは無かったので、適当にそれっぽいカードで代用することにした。

メイン
《ソリン》1枚→《復活したアーテイ》
4マナなので実質ソリン。ちょっと強かった。
《負け犬》1枚→《幽体の敵対者》
2マナ生物なので実質負け犬。たまに強かった。

サイド
《ソリン》1枚→《眼識の収集》
リソース源なので実質ソリン。入れるマッチアップはジャンドくらい。
《漆月魁渡》1枚→《聖域の番人》
手元にあった。(カード自体は強いが)ゴミなので一度も使っていない。

《呪文貫き》の採用理由
これは明確な理由があって採用した。殆どスタンダードをやっていなかったので、長期戦になればデッキの理解度、採用カードの知識で不利になっていく。だからテンポ重視で殴っていくプランを取ることが前提にあった。
今のスタンダードには《寓話》《婚礼》《放浪皇》《豪火を放て》など1対多交換を取るカードが多く、それらは非クリーチャー呪文に多い。「早いターンにキャストすることでより恩恵を受けるカード」に対抗しつつ、自分のクロックの展開を阻害しないカードは《呪文貫き》が最適だった。役割の近い《否認》、1枚だけ特殊アートで持っていて視認性が悪かった《デニック》の4枚目が抜けた。
《デニック》がここまで活躍するとは、この時はまだ知らない。


■プレイ指針

現状の私のスタンの認識
・黒、特にエスパーが強いこと
・ジャンドやグリクシスが対抗しようとしていること
・青系テンポが若干出てきたこと
・国内ではLandsみたいなデッキを擦っている人がそこそこいること
・先手のアドバンテージを取り返すことが極めて難しいこと
この位しか知識が無かったので、相手から飛んでくるカードをケアすることが困難であった。まともにやりあったら勝たない試合も出てくるので、2ターン目に生物、3ターン目にラフィーンないし婚礼を設置してさっさと削り切ってしまう展開に持ち込むのが最適と判断した。環境理解度の低い私が使う打ち消しは弱いのだ。幸いスイスラウンドでは先手を5/6で取ることが出来、先手の利を生かして取れたゲームも少なくなかった。

特に上記のプレイ指針が特に生きたのは神挑戦者決定戦の決勝だ。スイスラウンドで1度似たようなデッキに当たっていて何となくは把握していたが、いまいちデッキ内容も動きも理解できていなかった。最終的にどんな展開で敗北するのかが掴めなかった。だからこれ以上良く分からないカードを展開させないためにも、打ち消しを投げ捨ててメインで《放浪皇》からマナクリを潰す選択をしたが、結果的には正しかったようだ。


■他に当日行ったこと

移動中や試合中の時間もリソースなので、できることはある程度した。
・自分のデッキのカードの把握
 →当日組むと分からなくなるので、何を何枚入れたのか覚えておく。覚えておけない場合はメモに残しておき、サイド時にチラっと確認する
・直近の大会の入賞リストを確認する
 →採用カードを頭に入れて、少しでもケアして立ち回れるようにする
・相手の表情や態度でその人の癖やプレイ方針、レベル感を図る
 →ソフトカウンターをケアするタイプか、ブラフプレイに釣られてくれるレベルのプレイヤーか、手札の情報が透けないか、など


■神挑戦者決定戦で優勝~神決定戦まで

神に挑む権利を得た私は、他のMOイベントをパスして睡眠時間と練習時間に充てることにした。3本取れば10万以上のプライズを得ることが出来るのだ。個人的に、期待値の高いイベントに出ることがマジックで最も好きな瞬間だったので、この時から当日の神決までの時間が本当に楽しかった。

リスト公開制であることもあり、少し練習した。
※半分くらいは配信しながらやっていたのでアーカイブが残っています。

・対戦相手のデッキで1リーグを回す(3-2)
 →序盤3~4ターン目まではトークンの展開に充てる為、そこまでにライフを詰めて飛行クロックで残りを削る戦略が最も良いことが分かった。定着した後数ターン放置すると負けうるのは《婚礼》《寓話》、1ターン以上放置して負けうるのは《ジェトミア》《客室係》くらいであったので、除去の当て先が明確になっていたのは都合が良かった。
・自分のデッキで3マッチ回す(1-2)
 →青系テンポが増えていて全く参考にならなかったので練習をやめた。

そして当日、勝利することができた。
ゲーム中の思考や判断は私の配信内で軽く解説しています。

当日の内容はYoutubeで配信してくださっているので参考になります。
実況解説、本当に分かりやすくて感動しました。


■まとめ

・時間の無い時は明確に強いリストを使う
・環境が理解できていないのであれば、コントロール、重ミッドレンジ
などの受け身になるようなデッキは使わない
→今回であれば受け身になりがちな《否認》を《呪文貫き》に変更した
・リスト公開制であれば、こちらが負けうる動きのパターンは把握する
当日のリソースを無駄にしない(電車内、ゲーム中相手ターンなど)

以上で記事は終わりです。

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