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■ファイナル反省会

常滑で開催されたチャンピオンズカップファイナル シーズン2ラウンド1は8-4の31位/244人のスコアで終えた。プロツアーにあと1勝が届かなかった。

ファイナルの1週間前にパイオニアは破壊され、怒涛の一週間だった。

今回は調整チームのようながっちりしたものには参加せず、一緒に島に行った仲間(久代さん、テルテルさん、SWDさん)や関東の仲の良い人達とふんわり練習をしたり意見交換をする程度だった。

木曜から名古屋入りして電車・タクシー・船を使って佐久島へ遊びに行っていた。海鮮を食べまくったり、自転車をレンタルしてグルっと一周したり、普段出来ないことが思い切り体験出来た。これが無かったら本当に何も得ずに帰っていたので、島に行って正解だったと心から思っている。

ファイナルに話を戻す。
現在のパイオニア環境は下記の認識でいた。
・緑単やエニグマなどの非インスタントデッキの殆どが消滅
　⇒象や異界の進化コンボの誕生の影響
・イゼットフェニックスの増加
　⇒立ち位置が良くなったことに加え、《手練》《錠前破りのいたずら屋》による安定性の獲得
・ラクドスと青白コントロールは変わらず存在

メタゲームは下記の通りと予想していた。
フェニ30 発見25 ラクドス10 青白10 他25

実際にはフェニックスが想定よりもはるかに数が少ないというギャップを除き、概ね予想通りであった。調整したのはイゼフェニ・異界の進化コンボ・ラクドスの3種。練習期間の短さから他デッキへの乗り換えはリスクが高いと考え、勝ち方パターンを理解しておく必要がある最低限の種類を回した。最終的にラクドスを選択したのは使用期間が長いことに加え、カスケードメタや墓地対を躱し切れる自信が無かったという消極的な理由だった。

ラクドスに絞ったのは2日ほど前で、そこからはメインの細部とサイドボードを考えた。

当初はフェニックスと発見コンボを強く意識していて、《黒力戦》と《乱動する渦》を4枚ずつ採用するという気が狂ったサイドを用意していた。しかし枠を使い過ぎていたことから、代わりに両方見ることができる《アショク》+《クロクサ》を採用した。《アショク》は《異界の進化》が止まること、象コンボのランパンが止まることから、想定ではかなり効くサイドカードとして認識していた。想定では…

実際に象コンボに対しては《アショク》によって《寓話の小道》がフェッチできず土地が止まって勝ったし、フェニックスに対しては圧勝というばかりのサイドボード枚数が用意できていた。しかし《異界の進化》コンボに対しては《玻璃池のミミック》を連続で捲られてマッチを落とすことになった。《アショク》は象コンボに対しても象自体には効かず、十分なサイドボードカードとは言えなかった。

これは検証数が多ければ気付けた可能性もあり、練習不足感が否めなかった。メインボードに関しても反省が残った。新カードの《太陽の執事長、インティ》《分派の説教者》《苦々しい勝利》は直前に新幹線内で観たヤソさんの配信で存在を知り、《太陽の執事長、インティ》《苦々しい勝利》を1枚ずつ採用するにとどめた。《分派の説教者》も強そうには見えたが実際に試せていないことから信用しきれず、結局採用するに至らなかった。

その他の部分、特にマナ基盤に関しては最適なバランスを探すというよりも「そのまま」を意識して変更しないようにしていた。練習量が少ない時はこれまでのプレイの経験を生かすために変にデッキを弄らず、自分が正しいプレイをしやすいリストを使うことが重要だと考えている。

■試合を終えて・最後に

試合中は特に緊張することはなくゲームを進められたし、負けに繋がる致命的なミスは少なかったように記憶している。ファイナルのマッチで不愉快な気持ちになる対戦相手は一人もおらず、皆が気持ちの良い態度やプレイだったことが一番嬉しかった。

やはりあと1勝のところで負けてしまったのは相当悔しいが、プロツアーは手の届くところにあることが分かっただけでも良かった。次のファイナルの権利もあるため、モダンも頑張っていきたい。

それよりも先にスタン神防衛戦が直前にあるが、デッキはまだない。