PTQ優勝エルドラージトロンデッキガイド(2020/11/30加筆)

※本記事は2021年以降に予告なく無料で全体公開する可能性がございます。予めご了承ください。
※2020/11/30 追記:先日Modern Challengeに75枚同じリストを持ち込み、3位に入賞することができました。このリストで問題なく戦えると感じたためSB部分を最新のものに修正致しました。メタゲーム分析等は半年前のままになってしまっています。ご了承ください。
※2021/12/28 追記:全文無料公開いたしました。

■はじめに

こんにちは。
いくつかのMOPTQ(SQ)を経て、5/16のModern Super Qualifierにて念願のPT権利を獲得することが出来ました。時期が時期なのでPTがいつになるのかは不明ですが、全力で臨みたいと思います。

本記事は現在のメタゲームの分析と、これまでの経験を基にしたエルドラージトロンのSBガイドやキープ基準などをまとめたものとなります。もし記事すべてに目を通す時間が無ければ、サイドボーディングガイドを見ながらプレイされることをお勧めします。

エルドラージトロンの強みは多角的な攻めとカードパワーの高さにあります。《虚空の杯》と《大いなる創造者、カーン》によるロックと、エルドラージによる高速ビートダウンは現在のメタに適していて、有利なマッチアップが増えています。


■現在のメタゲーム分析(2020/05/20現在)

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レガシーやヴィンテージでは大ルールス時代が到来していた過去もあり、モダンでも様々でデッキに使われるようになりました。特にプレミアイベントでは対戦したデッキの半分以上がルールスデッキであることも珍しくありません。

5月1日~執筆時点(5月20日)で公開されているChallengeとSQの結果をまとめてみました。相棒を用いたデッキを太字にしています。

5/2 MODERN SUPER QUALIFIER
1位:ジャンド(ルールス)
2位:青白コントロール
3位:ジャンド(ルールス)
4位:アミュレットタイタン
5位:白日ニヴ=ミゼット
6位:サヒーリコンボ(ヨーリオン)
7位:エルドラージトロン
8位:Uroza(ヨーリオン)
5/2 MODERN CHALLENGE
1位:アミュレットタイタン
2位:スルタイ荒野の再生
3位:ドルイドコンボ(ルールス)
4位:アブザン(ルールス)
5位:アミュレットタイタン
6位:果敢バーン(ルールス)
7位:バントコントロール(ヨーリオン)
8位:エルドラージトロン
5/3 MODERN CHALLENGE
1位:アドグレイス
2位:ジャンド(ルールス)
3位:果敢バーン(ルールス)
4位:ボロスバーン(ルールス)
5位:果敢バーン(ルールス)
6位:バント氷雪コン
7位:ドルイドコンボ(ルールス)
8位:BG(ルールス)
5/9 MODERN CHALLENGE
1位:ジャンド(ルールス)
2位:果敢バーン(ルールス)
3位:果敢バーン(ルールス)
4位:グリクシスデルバー(ルールス)
5位:果敢バーン(ルールス)
6位:青白奇跡(カヒーラ)
7位:ジャンド(ルールス)
8位:スルタイ荒野の再生
5/9 MODERN SUPER QUALIFIER
1位:風景の変容(ヨーリオン)
2位:呪禁オーラ(ルールス)
3位:アドグレイス
4位:Uroza(ヨーリオン)
5位:果敢バーン(ルールス)
6位:果敢バーン(ルールス)
7位:Uroza(ヨーリオン)
8位:スルタイ荒野の再生
5/10 MODERN CHALLENGE
1位:緑トロン
2位:アドグレイス
3位:ネオブランド
4位:タイタンフィールド
5位:CoCo(ルールス)
6位:果敢バーン(ルールス)
7位:果敢バーン(ルールス)
8位:果敢バーン(ルールス)
5/16 MODERN CHALLENGE
1位:風景の変容(ヨーリオン)
2位:グルール(オボシュ)
3位:ジャンド(ルールス)
4位:果敢バーン(ルールス)
5位:果敢バーン(ルールス)
6位:果敢バーン(ルールス)
7位:バントコントロール(ヨーリオン)
8位:ジェスカイウルザ
5/16 MODERN SUPER QUALIFIER
1位:エルドラージトロン
2位:果敢バーン(ルールス)
3位:果敢バーン(ルールス)
4位:ジャンド(ルールス)
5位:予言により
6位:グルール(オボシュ)
7位:CoCo(ルールス)
8位:果敢バーン(ルールス)
5/17 MODERN CHALLENGE
1位:Uroza(ヨーリオン)
2位:タイタンフィールド
3位:ドレッジ
4位:果敢バーン(ルールス)
5位:4Cコントロール(ルールス)
6位:バーン(ルールス)
7位:風景の変容(ヨーリオン)
8位:5Cニヴ(ジェガンサ)

参考ソース
https://magic.wizards.com/en/content/deck-lists-magic-online-products-game-info

画像23

参考ソース
https://www.mtggoldfish.com/metagame/modern/full#paper

現在ルールスを用いたバーン/果敢デッキが非常に多く、上位入賞も多数確認されています。除去によって果敢持ちクリーチャーを捌きやすいルールスジャンドがこれに次いでおり、そこに続いてコントロールやミッドレンジ、コンボなど様々なデッキが使われているイメージです。

私がエルドラージトロンを選択した理由は、以下2点です。
トロンデッキを使い慣れている
マッチ頻度の高いルールス系デッキに対して有利なデッキを持ち込みたい
ルールスジャンドも試しましたが、選択肢が多く難解で100%のポテンシャルを長時間のトーナメントで発揮することが難しいと考えました。

エルドラージトロンはグルールデッキに相性が非常に悪く、頻繁に当たるようであれば使うことはお勧めしませんが、現在のメタゲームであれば非常に強く使うことが出来るため、デッキを迷っている方にはお勧めします。

今月参加したMOプレミアイベントの結果となります。
全てエルドラージトロンを使用し、安定して勝つことができました。

5/2 Modern MOPTQ 7-2 (Top8)
5/4 Modern Preliminary 3-2
  Modern MOPTQ 2-5 D
5/5 Modern Preliminary 3-2
5/9 Modern MOPTQ 6-2(21th)
5/12 Modern Preliminary 3-2
  Modern MOPTQ 8-1(Top8)
5/13 Modern Preliminary 4-1
5/15 Modern Preliminary 4-1
5/16 Modern Preliminary 4-1
  Modern MOPTQ 8-1(PT権利獲得)


■使用したリスト

SQやChallengeで回すたびに細部を調整し、最終的にこのリストでまとまりました。PT権利を獲得したSQでも本リストを用いています。

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通常のエルドラージトロンよりも速度に寄せており、1ターン目のチャリスキャストや予見者の早期着地を目指しています。また、最近のルールス果敢のマッチ率の高さから、サイドに《光輝の泉》を採用するなど厚めに対策をしています。


■カード解説

通常の構築とは異なる選択をしたカードをピックアップして解説します。

・土地の選択

エルドラージトロンは
12 《トロン土地》
4 《エルドラージの寺院》
2 《荒地》
1 《魂の洞窟》
1 《地盤の際》
以上20枚と《爆発域》1~3枚を含めた4枚の計24枚で構成される場合が多く、私が選択した土地とその選択理由を挙げます。

1 《爆発域》

画像5

現在X=1起動してもルールスによる復帰が容易になったため、複数枚取る価値が下がりました。それでも果敢やジャンドなどに対して有効なカードになるので1枚採用です。

1 《育成泥炭地》

画像6

ドローに回せる土地は候補が多く《謎めいた洞窟》、《海門の残骸》、《眷者の居留地》が候補でしたが、それぞれ起動が条件付きで必要な時にドローに変換できない可能性があることを考えてキャノピーランドを選択しました。マナを出す際のライフルーズが懸念点ではありますが、これによって敗北したマッチは無く、そこまで気になっていません。《四肢切断》のライフペイが1点軽くなる部分も覚えておきましょう。

ダウンロード

2 《宝石の洞窟》

画像8

1T目のチャリス安定化を図るために採用しています。果敢に対して1ターン目に置けることはそのまま勝利に繋がることも多々あり、採用の価値はあると判断しました。サイド後、先手の時は《光輝の泉》と入れ替えます。
ただし、手札のリソースが減っている中無理矢理置こうとすると逆に自分の首を絞めかねないため、マリガン時は後手であっても《荒地》として使うことを検討します。

・約束された終末、エムラクール

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コンボデッキやコントロールに対して有効な1枚なので採用しています。
・ヨーリオン風景の変容
・アミュレットタイタン
特にこの2デッキに対してはクリティカルなカードですが、最近見かける頻度が減っているためサイドに移しても良いかもしれません。ルールス果敢やルールスジャンドに対して間に合いません。

・全ては塵

画像10

現在のモダン環境では場にパーマネントを置くデッキが多いため、腐るシーンが少なく重宝します。特にルールスが出た後にまとめて流すことが出来、1枚で大きく試合展開を変えることが出来ます。完全に腐ってしまうトロンデッキが減少しているので2枚目を検討しています。

・猿人の指導霊

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先手《虚空の杯》X=1のリターンが大きいため2枚採用。中盤以降で2/2の熊として場に出す可能性もあるため、相手のデッキに打ち消しが入っていないことが確定しているなら《魂の洞窟》の指定はスピリットにしましょう。

・光輝の泉

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増加しているルールス果敢に確実に勝つために採用しています。元々相性は悪くないですが、中盤以降に引いた《探検の地図》を2点に変換することも出来ることのはかなり大きな差です。サイド後に《荒地》や《魂の洞窟》と交換します。


※他に解説が必要なカードがあればコメントまたはTwitter(@otakkun_yuri)にてお知らせください。追記します。


■キープ基準/相棒公開による判断(2020/05/20現在)

相手のデッキが不明な場合(Game1)のキープ基準になります。エルドラージトロンはトロン成立を狙いに行かない場合も多々あるため、一概に基準を定義することは難しく、あくまで一例になります。

デッキ内カードパワーは高いですが、一切の妥協をせずに緑トロンのようにマリガンをすると手札枚数差で負けるため見極めが必要です。マリガンで迷うことが多いのであれば、出来る限りエルドラージトロンを使う機会を増やし、負けた試合にキープした初手と相手デッキを覚えておくとキープ判断の誤りに気付くことが出来ます。


・全てに共通したキープ基準

①3ターン目に7マナが出る
3ターン目までに何かしらの脅威を引くことが出来れば良いため受けが広く、殆どの場合キープします。

ダウンロード (2)

ダウンロード (1)

②2ターン目《難題の予見者》or 1ターン目《虚空の杯》
《虚空の杯》の場合は早期着地後何らかの脅威が必要

ダウンロード (3)

ダウンロード (4)

③純粋なエルドラージビートが出来る土地と生物
1-1交換以上してくれる生物が多いので相手にプレッシャーを与えやすいです。

ダウンロード (6)


逆にマリガンすべきなのは、下のように3ターンアクションが何も取れず土地と手札がちぐはぐでな場合です。トロン土地も揃わずエルドラージの早期着地も見込めないため、どんなデッキ相手でも負ける場合が多いです。

ダウンロード (11)


次に、相棒公開によって絞り込まれるデッキタイプと有効となるカードをまとめました。キープ判断の参考になれば幸いです。

・相棒《夢の巣のルールス》公開

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考えられるデッキは可能性の高い順に、
・果敢/バーン
・ジャンド
・ハンマーコンボ/呪禁オーラ/BG/etc...
となります。

ダウンロード (7)

全てに共通して言えるのが《虚空の杯》X=1が劇的にヒットすることです。先手であれば積極的に早期着地を狙えるようマリガンをしますが、ジャンドのハンデスによって落とされる可能性もあるため、《虚空の杯》を探すためだけのマリガンは控えます。また《四肢切断》や《大いなる創造者、カーン》も有効です。

ダウンロード (8)

ダウンロード (9)

また、こういった初手の時に迷うことがあります。《大いなる創造者、カーン》や《難題の予見者》など4マナ以上の脅威が手札にある場合はトロン土地を揃えることを優先して《虚空の杯》X=0で出し、《ミシュラのガラクタ》だけでも腐らせに行くプランを取ることが多いです。他に土地が手札に無い場合に《猿人の指導霊》を切って《虚空の杯》を出すことは、その後土地を引かずに負けるリスクが高いです。


・相棒《空を放浪するもの、ヨーリオン》公開

画像21

考えられるデッキは可能性の高い順に、
・《風景の変容》コントロール
・CoCo(カウンターカンパニー)/ヘリオッドコンボ
・Uroza/バントコントロール
となります。ここ最近になってCoCoと《風景の変容》コントロールのリストが少しずつ増えている印象です。元々CoCoにはメインが非常に不利なので(=キープしたい手札が限られ過ぎている)、相手がコントロールだと割り切ってキープすることにしています。いずれにしても、《大いなる創造者、カーン》が効きます。


・その他の相棒公開

ダウンロード (10)

公開時にデッキタイプが絞られるものが多いです。

・相棒《獲物貫き、オボシュ》公開
グルールです。非常に厳しい戦いを強いられます。
《四肢切断》や《歩行バリスタ》、《全ては塵》があると心強いですが、狙ってキープするほどではありません。相手が早期に《月の大魔導士》《血染めの月》を設置するかで勝敗が決まりがちです。

・相棒《黎明起こし、ザーダ》公開
エルフorヘリオッドコンボです。
エルフであれば《虚空の杯》が強く使えるほか、早期の《大いなる創造者、カーン》の着地であれば《暗黒のマントル》を封じることが出来ます。ザーダを使うデッキはいずれもコンボデッキで、《四肢切断》や《歩行バリスタ》で時間を稼ぐことが可能でになります。
エルドラージビートプランだと間に合わない場合が多いので、相手が6-7枚でキープするようなら、上記の妨害を探しに行った方が良いです。

・相棒《孤児護り、カヒーラ》公開
恐らく青白コントロールです。SCMが入っていないことが特徴です。
《虚空の杯》X=1の設置で《流刑への道 》を弾いてからエルドラージで殴るか、《大いなる創造者、カーン》を着地させに行きたいです。手札のリソースをマリガンで減らすと勝敗に影響してくるので、よっぽど酷い手札でなければキープしたいところ。

・相棒《湧き出る源、ジェガンサ》公開
緑トロン or 5C ニヴ=ミゼット です。
全く異なるデッキタイプなので、意識的にキープ基準を大きく歪める必要はありません。《虚空の杯》《大いなる創造者、カーン》が強いです。


■サイドボーディングガイド(2020/05/20現在)

勝率を上げるために非常に重要です。先手時の《宝石の洞窟》と《光輝の泉》は必ず入れ替えるようにしましょう。また、打ち消しの無いデッキに対して《魂の洞窟》を残すマッチが存在しますが、《猿人の指導霊》を素キャストするために用います。

(2020/11/30追記)
環境が変わったため記事の価値は落ちましたが、念のため半年前に執筆した記事も残しておきました。「《2020/11/30追記》サイドボーディングガイド最新版」を参照ください。

・【ルールス】果敢/バーン

一番当たるデッキで、確実に仕留めたい相手です。
以前のバーンデッキよりも果敢に寄せている為、除去をし続ければ打点が大きく下がります。とは言えメインの除去は少ないため、ライフレースを考えて殴れるときにエルドラージで攻めていくのが良いと思います。言うは易く行うは難しですが、じっくり考えて相手の嫌がる選択を取りましょう。

赤黒型であれば、《コラガンの命令》《致命的な一押し》辺りは想定しておくと良いです。通常は殴らないような場面で殴ってきたときは《致命的な一押し》の紛争や《舞台照らし》の絢爛を狙っている可能性があります。また、《歩行バリスタ》などで《 ケラル砦の修道院長》を焼く場合は相手が土地を立てておらず《溶岩の投げ矢》が墓地に無いことを確認してからにしましょう。思わぬ果敢で避けられると敗北に繋がります。

《虚空の杯》X=1を置くターンで勝敗が決まるといっても過言ではありません。《猿人の指導霊》が手札にあり、土地が3枚以上確保できているのであれば、《探検の地図》を置くことを諦めてでも1ターン目に《虚空の杯》を置くべきです。先手3ターン目に7マナが出て、《大いなる創造者、カーン》が手札にある場合は《三なる宝球》に繋げることでイージーウィンも狙えます。

《爆発域》も非常に強く、序盤であっても《探検の地図》をサーチすることがあります。相手の手札枚数が少ない時や土地が1-2枚で止まっているときに、1マナ生物が2体以上場に残っていると非常に効果的です。《猿人の指導霊》を採用しているので1ターン早い起動も出来ます。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《荒地》
1《四肢切断》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
1《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
2《荒地》
1《四肢切断》
1《精神石》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
1《歩行バリスタ》
IN
2《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《ワームとぐろエンジン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》

サイドボードで抜く《荒地》の枚数ですが、《流刑への道》の入るボロスバーン型であれば2枚残します。

《四肢切断》を残すのは1枚でも相手の場に果敢クリーチャーorルールスが残るとかなりの打点を受け、結果として4点ライフペイの方が受けるダメージが少ないことが多いためです。


・【ルールス】ジャンド

相棒が追加される前のジャンドに比べてファクト破壊が増えています(《暗殺者の戦利品》、《コラガンの命令》)。《罠の橋》によるロックがし辛いため、早期のエルドラージビートダウンを目指したいです。ジャンド側が妨害にマナを使っている間に殴ることが出来ないと、ルールスの絆魂と盤面修復によって逆転されることもしばしばあります。

場の《タルモゴイフ》《闇の腹心》《漁る軟泥》《夢の巣のルールス》など除去したい生物が多く存在しますが、1-1交換だけを続けていくと《コラガンの命令》と《夢の巣のルールス》によってアドバンテージ差で負けて盤面を捲らてしまいます。エルドラージトロンはどこかのタイミングで圧力をかけて不利交換させる必要があるので、なるべく受け身にならず攻めるように立ち回ると良いです。こちらが採用している除去の枚数もそこまで多くないため、ライフ次第では敢えて《闇の腹心》を放置することも選択します。

《全ては塵》が非常に強く、1枚で展開を捲ることが出来ます。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
2《大いなる創造者、カーン》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
1《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
1《魂の洞窟》
1《四肢切断》
1《精神石》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
1《歩行バリスタ》
IN(P/D)
2/1《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《隔離するタイタン》
1《ワームとぐろエンジン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・【オボシュ】グルール

一番相性が悪く、厳しい戦いになります。《月の大魔導士》が出た時に無色マナを確保できていないと、多くのカードが腐ってしまいます。早期の《虚空の杯》X=1でマナクリや《稲妻》を弾きつつ、《大いなる創造者、カーン》でマナを縛るか、エルドラージビートダウンによる勝利を狙いましょう。

サイド後は除去を多く入れてマナクリを捌き、マナが止まっている隙に脅威を着地させることを目指します。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
2《大いなる創造者、カーン》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
OUT(Draw)
1《魂の洞窟》
1《地盤の際》
2《大いなる創造者、カーン》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
IN
2《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《ワームとぐろエンジン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》

「2ターン目に《月の大魔導士》が場に出る」想定でマリガンをします。単体除去を1枚は引いておきたいところ。


・【ヨーリオン】《風景の変容》コントロール

画像23

最近になって増えてきたアーキタイプです。デッキリストの通り、アドバンテージを取りつつ時間を稼げるカードを大量使い、最後は《風景の変容》から《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の噴火によってゲームを決めます。エルドラージトロン側の動きとしては、
・《大いなる創造者、カーン》+《液鋼の塗膜》(+《地盤の際》)を用いたマナ拘束
・エルドラージビートダウン
のどちらかになりますが、初手次第でプランを考えます。相手はコントロールなので、切り詰めたマリガンはしない方が良いでしょう。

《氷牙のコアトル》はこのデッキの天敵。相手が構えている時にこちらがアタックする場合は、事前に《歩行バリスタ》をキャストして様子を伺ってみたり、《難題の予見者》では殴らないことを選択したりします。限られた状況ですが、《爆発域》で《アーカムの天測儀》を割ることで氷雪パーマネントを減らし、接死を消せる場合も存在します。MOであれば相手のデッキリストを見ながら、何を構えているのか、抜け道は無いか良く考えて行動することが求められます。

相手が4マナを立てていて明らかに《謎めいた命令》を構えている場合は、第一メインに《地盤の際》でマナを減らして打ち消しを使わせる動きも検討しましょう。実際にこれが何度も決め手になって勝てているので重要です。

また、相手が《風景の変容》を手札に抱えているときに《約束された終末、エムラクール》によってコントロールを奪うと、実質全ての土地を壊すことが出来る為、もし引き込むことが出来たなら積極的に狙いに行きたいです。《歩行バリスタを》0マナで唱えて墓地に落とすことで最大2マナ軽く出来ることは覚えておきましょう。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《全ては塵》
OUT(Draw)

1《全ては塵》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
1《隔離するタイタン》


・【ヨーリオン】バントコントロール/Uroza

どちらのデッキに対しても《氷牙のコアトル》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が入っており、墓地から《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が出てしまうとエルドラージでは対抗できなくなるため、それまでに勝ちたいマッチです。
・《氷牙のコアトル》→ 《歩行バリスタ》、《四肢切断》
・《流刑への道》  → 《虚空の杯》
・打ち消し     → 《魂の洞窟》
相手の脅威に対してメインから立ち向かえるカードが多いものの噛み合い次第になることが多く、経験上《氷牙のコアトル》に対する回答を用意しつつエルドラージで素早く決めるプランが一番立ち回りやすいです。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《全ては塵》
1《人知を超えるもの、ウギン》
OUT(Draw)
1《猿人の指導霊》
1《全ては塵》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
1《隔離するタイタン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・緑トロン

初手次第で勝敗が決まるため厳しめにマリガンします
相手のマリガン回数が少ない場合は3ターン目に《大いなる創造者、カーン》を出さない限り厳しいと思います。また、《虚空の杯》によって相手の動きが止まった場合高速で殴りきりに行きましょう。

もし先にトロン土地が揃い、《大いなる創造者、カーン》が出せたのなら勝利は近いです。《液鋼の塗膜》を出して相手アップキープに土地をアーティファクトに、返しのターンから土地を割っていきましょう。相手も《大いなる創造者、カーン》を出してきた場合は《領事の旗艦、スカイソブリン》で倒します。

稀に《湧き出る源、ジェガンサ》を公開してきますが、その場合は《四肢切断》と《歩行バリスタ》が入っていないです。頭の片隅に置いておくといいと思います。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《全ては塵》
2《四肢切断》
1《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
1《全ては塵》
2《四肢切断》
1《歩行バリスタ》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
1《歪める嘆き》
1《魔術遠眼鏡》
1《隔離するタイタン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・エルドラージトロン(ミラー)

先に《大いなる創造者、カーン》を場に出すか、エルドラージで速やかにライフを詰めたプレイヤーが勝利します。相手が何を手札に抱えてるかを良く考えながらプレイすることが特に大事なマッチです。

緑トロン同様、後出しの《大いなる創造者、カーン》でも《領事の旗艦、スカイソブリン》をサーチし、相手の《大いなる創造者、カーン》を潰すことが出来れば逆転することも可能です。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《全ては塵》
4《虚空の杯》
OUT(Draw)
1《荒地》
1《全ては塵》
4《虚空の杯》
IN(P/D)
2/1《光輝の泉》
1《魔術遠眼鏡》
1《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》
1《ワームとぐろエンジン》

《次元の歪曲》をサイドインしているのは、お互いの場に《大いなる創造者、カーン》が出て《罠の橋》が置かれて試合展開が止まった場合に、カーンのプラスで《罠の橋》を生物化して落とすことが可能になるため。


・アミュレットタイタン

《難題の予見者》と《虚空の杯》X=0による妨害、《大いなる創造者、カーン》によるマナ拘束で《原始のタイタン》の着地を防ぎます。カーンが着地できたら《液鋼の塗膜》をサーチ→アップキープに2マナ出る土地を止めて妨害しましょう。《液鋼の塗膜》による妨害をしても6マナに到達してしまう場合は《罠の橋》をサーチしますが、《イリーシア木立のドライアド》+《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》によるバーンプランで負けるため、早めに土地を割りに行きたいです。《探検の地図》で《地盤の際》をサーチしてくる機会がそこそこあるため、意識しておくといいかもしれません。

このマッチでも《約束された終末、エムラクール》は心強く、《召喚士の契約》キャスト前後の適切なタイミングに出すことが出来れば勝利するでしょう。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
2《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
1《荒地》
2《歩行バリスタ》
IN(P/D)
2/1《光輝の泉》
1《歪める嘆き》
1《隔離するタイタン》

《歪める嘆き》は4枚採用の《探検》を打ち消すか、マナ加速として利用します。《隔離するタイタン》は《大いなる創造者、カーン》からアクセスしに行く機会が殆ど無いためメインに入れます。最速3ターン目に出せるので、《イリーシア木立のドライアド》が出ている場合は1枚で勝ちに行けます。


・アドグレイス

《むかつき》ルートならキルターンはそこまで早くないコンボですが、《天使の嗜み》+《大霊堂の戦利品》+《タッサの神託者》のルートが加わったことで勝ちパターンが増えました。いずれのルートも《虚空の杯》X=1と《大いなる創造者、カーン》の常在型能力、《難題の予見者》のハンデスが有効です。相手のコンボが成立する前にライフを詰めましょう。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
2《四肢切断》
OUT(Draw)
2《四肢切断》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
1《歪める嘆き》
1《三なる宝球》


・【ルールス】ドルイドコンボ

《夢の巣のルールス》以外に《死後の一突き》が採用されていることが多く、単体除去もリカバリーされてしまう上に、《虚空の杯》X=1が刺さりづらいため厳しいです。しかし最近では無限マナ成立後の勝ち筋が《歩行バリスタ》のみである場合が多く、《大いなる創造者、カーン》1枚で完封が可能です。正確には《破滅の終焉》も勝ち筋になりますが、《薄暮見の徴募兵》を無限に起動しても手札に加わることはないため、無限成立時に素引きしている必要があります。

こちらの戦い方としては、除去とハンデスでコンボを止めつつ、隙を見てライフを削るか《大いなる創造者、カーン》を着地させて《罠の橋》→《液鋼の塗膜》で完封します。

サイド後は《苛性イモムシ》か《秋の騎士》が入ってくるため、《罠の橋》が割られることには注意が必要です。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
4《作り変えるもの》
1《虚空の杯》
OUT(Draw)
4《作り変えるもの》
1《虚空の杯》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《魔術遠眼鏡》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》

サイドの除去を全力で投入します。除去が複数枚あったり、時間を稼げば《大いなる創造者、カーン》が出せる場合は1ターン目に出てきたマナクリも焼きましょう。

※他に解説が必要なマッチアップがあればコメントまたはTwitter(@otakkun_yuri)にてお知らせください。追記します。


■次のPTQで使う予定のリスト(2020/05/20現在)

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殆どこれまでと変化はありませんが、
《全ては塵》 1枚→2枚
《約束された終末、エムラクール》メイン1枚→サイド1枚
《墓堀りの檻》サイド1枚→0枚

以上のように変更しました。

《約束された終末、エムラクール》が強いマッチは存在しますが、メインで間に合わないマッチがそこそこあったため、サイドに移しました。代わりに入れた《全ては塵》はコントロールとトロンデッキ以外の全てに対して有効で、引きたい場面が多かったため増やしています。また、《墓堀りの檻》が最も使用頻度が少なかったため採用を見送りました。


■《2020/6/2追記》相棒ルール変更後のモダン環境予測+α

6月1日に相棒のルール変更が行われました。

モダンでは相棒を手札に加えるための3マナは非常に重く、殆どの相棒デッキが消えることが予想されます。とはいえ低速のゲームを見据えるデッキが多い《空を放浪するもの、ヨーリオン》に関してはまだ研究されるのかもしれません。

いずれにせよ、これからのモダン環境は少し速度が落ちてイコリア発売前の多様性に富んだメタゲームに変わっていくと考えています。まずはイコリア発売前のMOPTQやMOチャレンジのTOP8を、最近のものから10大会(計80デッキ)をピックアップしてまとめてみました。

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参照したイベント
PTQ(4/11), SC(4/11), PTQ(3/30), PTQ(3/28), Challenge(3/28), PTQ(3/22), Challenge(3/21), PTQ(3/21), PTQ(3/15), Challenge(3/14)

多様性に富んでいるとはいえ、上位に食い込みやすいデッキはいくらか固まっていることが分かります。エルドラージトロンは「おすすめはしないけどそこそこ勝てる」といった立ち位置になるのかなと思います。

不利なデッキはそこまで多くなく、明確に不利と感じるアーキタイプは緑トロンとグルールムーン辺りしかありませんが、一方で《虚空の杯》1枚で勝てるマッチアップが減っているため有利が付くデッキも減少しました。

次回のモダンイベントに「エルドラージトロンを持ち込むとしたら」以下のリストを持ち込むと思います。調整はしておりませんので、参考程度にしてもらえたら幸いです。

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■《2020/11/30追記》サイドボーディングガイド最新版

この半年で大きく様々なデッキが誕生し、メタゲームは移り変わりました。現在のメタに沿ってサイドのIN/OUTなどを追記していきますので参考になれば幸いです。

サイドのIN/OUTの基準はこちらのリストを元に記載しています。

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・4Cウーロ

《創造の座、オムナス》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》といったライフ・ボード・ハンドアドバンテージを稼ぎながら打ち消しを構えるコントロールデッキです。一度ウーロが場に出てしまうと勝ちに行くのが困難になりがちなので、なるべく早い勝利を目指すよう立ち回ります。

初手によって臨機応変に立ち回るしかないとは思うのですが、《マナ漏出》を有していることは頭に入れておく必要があると思います。また、1~2T目(後手だと1T目)の《虚空の杯》が有効になります。こちらの生物を除去する術を失い、打ち消しでしか対応できなくなるため、あとは相手の手札を予想しつつ盤面に生物を着地させることを目標に立ち回りましょう。

マリガン基準ですが、コントロールだからと考えてぬるいキープをするのではなく、どれだけ相手に不利なトレードをさせ続けるか(FoNを使わせる、チャリスで手札を腐らせる、クリコマを生物のタップに使わせる等)を考えて判断すると良いかと思います。また、相手にライフの余裕がある状態で明らかに打ち消しを構えている場合、手札にある《現実を砕くもの》はキャストしない場合があります。打ち消し→PW着地によって捲れない盤面を作られてしまうことを防ぐためです。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
2《四肢切断》
1《全ては塵》
OUT(Draw)
2《四肢切断》
1《全ては塵》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
1《隔離するタイタン》
1《ワームとぐろエンジン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・ラクドスシャドウ

《スカイクレイブの災い魔》を手に入れ、赤系果敢から派生が生まれました。こちらの強い動きとしては、早期の《虚空の杯》設置、《大いなる創造者、カーン》からの《三なる宝球》《罠の橋》などがあります。

《ティムールの激闘》などの一撃必殺を有しているため常に油断はできませんが、生物と《虚空の杯》によって時間を稼げるかトロン土地が揃っていて《大いなる創造者、カーン》が3ターン目に出るような手札をキープしたいところです。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《魂の洞窟》
1《四肢切断》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
1《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
1《魂の洞窟》
1《地盤の際》
1《四肢切断》
1《精神石》
1《人知を超えるもの、ウギン》
1《約束された終末、エムラクール》
1《歩行バリスタ》
IN
2《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《ワームとぐろエンジン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・ヘリオッドカンパニー

《スカイクレイブの亡霊》を手に入れてより強力になりました。《集合した中隊》1枚から無限ライフが決まってしまいますが、今のエルドラージのリストには《約束された終末、エムラクール》が入っているため、バリスタコンボが決まっていなければ一応続けましょう。適切なタイミングでエムラクールを唱えることが出来れば、相手を操作して逆に無限ダメージを生み出すことが可能です。

また、《大いなる創造者、カーン》によって無限ダメージの元である《歩行バリスタ》を止めることは効果的なのですが、《スカイクレイブの亡霊》によって除去されてしまうため、長く居座ることは難しくなりました。ハンデスと除去によって相手の《集合した中隊》のキャストを遅らせ、その隙にビートダウンする立ち回りが理想です。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
4《虚空の杯》
OUT(Draw)
1《魂の洞窟》
4《虚空の杯》
IN(P/D)
2/1《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・緑白タイタン(Eladamri’s Toolbox)

《エルフの開墾者》によって《幽霊街》のサーチが可能なことや、《原始のタイタン》が着地してしまうと勝利が困難になるため、厳しい戦いを強いれらます。4Cウーロと同様、《虚空の杯》による《流刑の道》妨害とエルドラージによるビートダウンによって素早くゲームを決めたい相手です。

サイド後はエルドラージ側の除去枚数が増える為、《エルフの開墾者》を筆頭とした生物を除去しつつ、ビートダウンを目指しましょう。タフネス4の生物を多く有しているため《作り変えるもの》を減らしています。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《人知を超えるもの、ウギン》
2《作り変えるもの》
2《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
1《人知を超えるもの、ウギン》
2《作り変えるもの》
2《歩行バリスタ》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《魔術遠眼鏡》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・緑トロン

※こちらもほぼ半年前と変わっていないため若干の修正に抑えています。
初手次第で勝敗が決まるため厳しめにマリガンします
相手のマリガン回数が少ない場合は3ターン目に《大いなる創造者、カーン》を出さない限り厳しいと思います。また、《虚空の杯》によって相手の動きが止まった場合高速で殴りきりに行きましょう。

もし先にトロン土地が揃い、《大いなる創造者、カーン》が出せたのなら勝利は近いです。《液鋼の塗膜》を出して相手アップキープに土地をアーティファクトにして、返しのターンから土地を割っていきましょう。相手も《大いなる創造者、カーン》を出してきた場合は《領事の旗艦、スカイソブリン》で倒します。

稀に《湧き出る源、ジェガンサ》を公開してきますが、その場合は《四肢切断》と《歩行バリスタ》が入っていないため、頭の片隅に置いておくといいと思います。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《全ては塵》
2《四肢切断》
1《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
1《全ては塵》
2《四肢切断》
1《歩行バリスタ》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《魔術遠眼鏡》
1《隔離するタイタン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・デス&タックス

こちらも《スカイクレイブの亡霊》を得て強化されました。

《歩行バリスタ》や《全ては塵》によって盤面を制圧することをゴールに、他の大型生物で壁を作り、時間を稼ぐゲームになりがちです。《霊気の薬瓶》、《石鍛冶の神秘家》の装備品などに対して《大いなる創造者、カーン》が有効ですが、《スカイクレイブの亡霊》によって除去される可能性は頭に入れておくべきです。また、《霊気の薬瓶》があり、次のターンにカウンターが2になる可能性がある場合は《探検の地図》の起動を自分ターンに行うなど、盤面で予想がつく行動に関してはケアすると良いと思います。

サイド後は除去によってヘイトベアーを潰し、サイズで殴り勝つかPWの着地を目指します。《虚空の杯》も有効ではあるのですが、《スカイクレイブの亡霊》が4枚採用されていることや、《流刑への道》以外に刺さるカードがあまり無いためサイドアウトしています。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
4《虚空の杯》
1《約束された終末、エムラクール》
OUT(Draw)
1《魂の洞窟》
1《地盤の際》
4《虚空の杯》
1《約束された終末、エムラクール》
IN(P/D)
2/0《光輝の泉》
2《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《ワームとぐろエンジン》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》


・アミュレットタイタン

※こちらもほぼ半年前と変わっていないため若干の修正に抑えています。
《難題の予見者》と《虚空の杯》X=0による妨害、《大いなる創造者、カーン》によるマナ拘束で《原始のタイタン》の着地を防ぎます。カーンが着地できたら《液鋼の塗膜》をサーチ→アップキープに2マナ出る土地を止めて妨害しましょう。《液鋼の塗膜》による妨害をしても6マナに到達してしまう場合は《罠の橋》をサーチしますが、《イリーシア木立のドライアド》+《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》によるバーンプランで負けるため、早めに土地を割りに行きたいです。《探検の地図》で《地盤の際》をサーチしてくる機会がそこそこあるため、意識しておくといいかもしれません。

このマッチでは《約束された終末、エムラクール》は心強く、《召喚士の契約》キャスト前後の適切なタイミングに出すことが出来れば勝利するでしょう。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
2《歩行バリスタ》
OUT(Draw)
1《荒地》
2《歩行バリスタ》
IN(P/D)
2/1《光輝の泉》
1《歪める嘆き》
1《隔離するタイタン》

《歪める嘆き》は《探検》や《変わり樹の共生》を打ち消すか、マナ加速として利用します。《隔離するタイタン》は《大いなる創造者、カーン》からアクセスしに行くことが間に合わないためメインに入れます。最速3ターン目に出せるので、《イリーシア木立のドライアド》が出ている場合は1枚で勝ちに行けます。


・The Spy

裏面土地が大量に追加されたことで、モダンでも見ることとなったThe Spy。私もリーグでそこそこ回しましたが、3ターンキルが安定しており、妨害の無い相手には簡単に勝つことが出来ました。

エルドラージ側としては《大いなる創造者、カーン》を3ターン目に出すことでマナファクトを封じ、相手のコンボ速度の減速と共に墓地対をサーチして勝つことが可能な他、《難題の予見者》のハンデスによってキーカードを抜くことで抵抗します。しかしながら間に合わず敗北することもしばしば起こるので、割り切ってしまうのが一番かと思います。

もし1ゲーム目から相手のデッキが分かるのであれば、全力で3ターン目にカーンが出る手札でキープしたいところです。《ワームとぐろエンジン》であれば、3ターン目に着地させることでライフを耐える可能性があります。《歪める嘆き》は3ターン目に4マナを出すためのマナ加速として使用します。《大いなる創造者、カーン》+《トーモッドの墓所》で強く出れるため、他のアーティファクトは殆どメインに入れています。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《四肢切断》
4《虚空の杯》
OUT(Draw)
2《荒地》
1《四肢切断》
4《虚空の杯》
IN(P/D)
2《光輝の泉》
1《歪める嘆き》
1《ワームとぐろエンジン》
1《墓堀りの檻》
1《三なる宝球》
1《罠の橋》


・エルドラージトロン(ミラー)

※こちらもほぼ半年前と変わっていないため若干の修正に抑えています。
先に《大いなる創造者、カーン》を場に出すか、エルドラージで速やかにライフを詰めたプレイヤーが勝利します
。相手が何を手札に抱えてるかを良く考えながらプレイすることが特に大事なマッチです。

例えば、先手の相手が7枚を自信をもってキープした時は3ターン目に揃って《大いなる創造者、カーン》+《罠の橋》が着地することを想定します。この時、0マナのカード(バリスタなど)がなければ3ターン目終了時の手札は5枚であることが想定されます。そうなれば、小型の生物をあらかじめ展開しておくことでカーンの着地をし辛くさせることができます。
これはあくまで例ですが、相手の表情やキープまでの時間を読み取って手札予測をすることで勝ちに大きく貢献してくれる場合は発生します。このデッキに限った話ではありませんが、競技度の高いイベントでは頭に入れておくといいかもしれません。

緑トロン同様、後出しの《大いなる創造者、カーン》でも《領事の旗艦、スカイソブリン》をサーチし、相手の《大いなる創造者、カーン》を潰すことが出来れば逆転することも可能です。

OUT(Play)
2《宝石の洞窟》
1《全ては塵》
4《虚空の杯》
OUT(Draw)
1《荒地》
1《全ては塵》
4《虚空の杯》
IN(P/D)
2/1《光輝の泉》
1《魔術遠眼鏡》
1《次元の歪曲》
1《歪める嘆き》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》
1《ワームとぐろエンジン》

《次元の歪曲》をサイドインしているのは、お互いの場に《大いなる創造者、カーン》が出て《罠の橋》が置かれて試合展開が止まった場合に、カーンのプラスで《罠の橋》を生物化して落とすことが可能になるため。


■終わりに

ここまで読んでいただきありがとうござました。
もし、何か意見や追記して欲しい点などありましたら、気軽に私まで(@otakkun_yuri)まで連絡いただくか、この記事にコメントで残していただければと思います。出来る範囲で本記事に追記していきます。

以上でエルドラージトロンの解説を終わります。ありがとうございました。

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