いやーセフセフ。
この前のデレステのイベントは志希×フレデリカのイベントはなんとか志希ちゃん4枚、フレちゃん2枚をゲットしました！
一ノ瀬志希＆宮本フレデリカだなんて完全に俺得なイベントだったので、ヘタレユーザーながらコンティニューを駆使して何とか18000PTに届いたのです。
（っていうか18000って数字ベジータに見えません？）

曲のお気に入り度は並といったところで、気に入っているのは今年の春やったキラッ！満開スマイル。
というか、感傷に浸りたいアラサーの皆さんには是非ともこの曲をプレイしてもらいたい。とにかく一度やってみてほしい。プレイしなくてもいいからやっている人に聴かせてもらうとかして触れてみてほしい。
なぜなら良いからだ。心にクるんだ。

今回のイベントはアイドルがお忍びでお花に見行く様子を歌ったものなんだけど、曲の作りがなんともいえずレトロなんだ。
僕は別にアイドルマスターにも昨今のアイドルにも詳しくはない。あのゲームがどういう路線で楽曲を作ってきたのかも、今流行りのアイドルが歌いがちな売れ線の曲がどういうものなのかも知らない。
ただ、今回のイベント曲は確実にレトロ、所謂懐メロじゃないかと思う。CMやバラエティーの挿入歌で流れる48系列のメジャーな楽曲のような路線で作られてはいないし、その他の売れ筋の曲とも雰囲気が異なっている。

それがどうすごいのか？
理解できる人間はやってもらえればわかると思うし、わからない人には説明しても多分意味不明なんだけど、
キラッ！満開スマイルをプレイすると、精神がタイムスリップするんだ。あの頃に。

多分だけど、芸能に昔からあんまし興味なかったからあくまで多分だけど、
平成の初期ってアイドルの玉座って結構な間空席だったじゃないですか。
モーニング娘。がヒットするまで、お茶の間のステレオタイプとしての平成アイドルって「この人だ！」って人いなかったでしょう？　SPEEDはすぐ解散したし、子供に大人びた曲歌わせるとかの若干王道と違う路線だったじゃん、確か。安室奈美恵も椎名林檎も相川七瀬も女性シンガーであってアイドルとは違う。

だから平成初期の、今の30手前くらいの僕らが小さかった頃の、アイドル曲っていう記号とか属性が必要な場面で流れる曲って、それ以前の王道曲だった気がするんですよ。
今ならフォーチュンクッキーとか、ちょっとファンから「おぉ、わかってるじゃん」って思われたそうな番組だと乃木坂とか坂道系の売れてる曲とかが流れるようなテレビのワンシーンで流れるのは、80年代曲だった。

名前を出すだけでもおぞましい大嫌いな日だけど、バレンタインデーって関連するヒット曲がずーっと出てないから、未だにテレビがその話題やる時ってバレンタインキッスが流れるじゃないですか。
今の時期だと、「もうすぐ春~~ですねえ！　ちょっと気取ってみませんか~~？」とか。
ああいうテレビで挿入歌として使われていたアイドル曲。
平成初期ではまだ80年代の懐メロアイドル曲が現役だったんじゃないかな。そこまで覚えてないけど。

今回のイベント局は、あれを思い出すのね。本当に小さい時の記憶。
親がいいとも見てるのを、いいともが何なのかもわからず漫然と一緒に見てた頃の記憶。
和田アキ子っていうでっかいオカッパのオバサンが怖いとか、その程度の認識しかなかった頃の記憶。

とりあえず電源がついてたテレビ番組をよくわかってないまま眺めていて、その時に挿入歌でかかってた曲がその頃のビジョンと一緒に無意識の中にしまわれていて、そこの扉が開く感じ。
建て替える前の実家の、テレビがあるいくつかの部屋。そこに差し込む日差しからその時間がなんとなくわかって、その時間家で何が行われていたかまで、朧気に蘇ってくる。

NHK教育、今のEテレって10時くらいから別に子供向けじゃなくなるんですよ。勉強系とか、とにかく退屈な番組が始まるからとりあえずチャンネル変えるのよ。そのくらいの時間になると、母親は決まって掃除機をかけてたから、その音や排気の臭い匂いまでもが蘇ってくる。

ああ、あの頃の世界はもっと輝いていた。知らないことはいっぱいあったけど、それはらきっと素敵なものなんだろうと自明のものとして自然と信じていたはずだ。良い未来が待っているものだと思っていた。
今の人生が特別辛くない人だって、昔同居の祖父母がいて、もう亡くなってしまったようなことがあれば、プレイしたら泣き出すんじゃないかとすら思う。
そのくらい、どういうわけか過去の記憶を呼び起こしてくる懐かしさのある楽曲なんだ。

勿論80年代の懐メロアイドル曲が現役でお茶の間に流れていた30歳を超えた世代にも同じように刺さると思う。
近頃のアラサー狙い路線もここまできたのかって感服しちゃったよ。それ抜きにしても可愛い曲だけどね。