ビートルズはビートルズなのだ。

私はLed Zeppelinが好きだ。
ロバート・プラントの高音と、アドリブで出る雄たけびや楽器との協奏。
ジミー・ペイジが奏でる哀愁溢れる旋律と無条件のカッコ良さ。
ジョン・ボーナムの心臓をえぐる迫力。
個性が強すぎる三人を繋ぐジョン・ポール・ジョーンズ。

高校生の頃、父が見せてくれたZeppelinのライブDVDに度肝を抜かれた。今まで知っていた音楽とはまるで違うものが目の前に広がり、頭を揺らした。

ピッチピチな衣装にエロさや疑問を感じるよりも先に、「かっけー!」という衝撃が好奇心を駆り立てた。それ以来、ハードロックを色々開拓しつつ、Zeppelinの海賊版CDを購入してみたり、新しく出るDVDを予約したり、青春をZeppelinと共に過ごしていた。

 あれから約20年。

 大人になって、仕事をしながら音楽をかける事が良くある。

 その時、Zeppelinを選ぶ機会は少ない。仕事に集中させる音楽ではない、という理由もあるが、曲によって好みがあるからだ。

 お酒を飲みながらDazed And Confused、悔しい時にNo Quarter、爆速で進みたいときにBring It On Home、様々な場面にZeppelinの音楽があったが、アルバム曲からランダムで聞く、という聞き方を殆どしていない。繰り返しになるが、好き嫌いがあるからだ。

 そこでふと思ったことがある、ビートルズは、なんてビートルズなんだ、と。金太郎飴のような、どこを切ってもビートルズのサウンドだ。これだと仕事のBGMはもちろん、料理をしながら、掃除をしながら、女の子を連れてきた自室にひっそりと、などなど。

 色んな場面でビートルズを流していた事に気が付いた。
そして今も、ビートルズを聞きながら、これを書いている。

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