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思わぬ副産物をもたらしてくれた靴

90年代のハイテクスニーカーブーム。
エアマックス狩りなど穏やかでないワードも囁かれていた時代。
当時中学生だった私は憧れながらも手が出なかった。

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中でも雑誌の表紙でビョーク履いてたポンプフューリー。
シンプルで真っ赤なワンピースとよく合っていた。
この人もめちゃくちゃ可愛いしこうなりたい!と思ったものだ。

時を経て社会人になり10年越しでそれを手に入れた。
そしてそれはいろんな服に驚くほど馴染んでいい味を出してくれたものだから、
しょっちゅう履いて履きつぶして、今は2代目を履いている。

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何よりもこのスニーカーからたくさんの見ず知らずの人と会話が生まれた。
本当に幅広い年代で。老若男女。
私は知らない人に声をかけるのは激むず案件ですがみんなそんなことないの?
でも、そんな私でさえ外でおんなじの履いてる人みたら声かけたくなっちゃう。
これにはそのくらいスニーカー愛をくすぐる力がある。

お仕事で一緒になった方々、娘と行く病院の先生、
通りすがりのおじさま、イベントで一緒になったご夫婦など。
みなさんうれしそうにスニーカー愛を語りながら褒めてくれる。
そして私も嬉しくなる。

会話時間としては5分以下なんだけど
ポンプフューリーがなければ会話することもなかった人と
思いがけず繋がって、短いコミュニケーションが生まれる。
それはとてもあたたかくて、そしてちょうど良いボリュームで。

見た目が大好きで買ったスニーカーは思わぬ副産物をもたらしてくれた。
この靴を履くときは、その人たちを思い出して少し幸せな気持ちになって、
そして新しい出会いを少し楽しみにしてたりする。

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