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温度感

「温度感」という言葉が好きだ。

以前からも聞いたことがあったとは思うけど、意識したのは恐らく一昨年かと思う。それは「物件ファン」を運営する会社ONDの近藤さんに社名の由来をお聞きしたのがきっかけだ。"温度感のある、もの、こころ、つながりを大切にしたい、という思いを込めて名付けた"という話をお聞きし、なるほど!と妙に納得し、すーっと受け入れることができた。ちなみに近藤(KONDO)さんの真ん中にONDが含まれているというのも面白い。

実際のところどんな意味なのか気になって"温度感"をネットで調べてみると、

ものごとの優先順位をそれとなく伝えるときに便利な言葉。心的な意味での距離感を示す。交渉ごとや対人関係に用いることが多い。営業マンが好んで使う言葉。温度は高いほど先方が乗り気であり、低いければ微妙であるという意味。別名、手ごたえ。(byはてなブログ)
とあった。明確な定義はなく、元々はどうやら広告代理店での業界用語?!のようだが、この内容は僕の解釈していた"温度感"とは若干違うように感じている。

僕の考える"温度感"とは、"愛"という言葉で言い換えることができそうなイメージ。例えば、「温度感のあるまちづくり」は「愛のあるまちづくり」のような感じで。つまり僕の解釈では温度(熱量)自体は相手にあるというよりは、むしろ自分の方にある。"愛"という言葉を使うのはシャイな僕にはちょっぴり照れくさいし、"温度感"という言葉の方が自分にはしっくりくるなぁと感じているので、どうかこの意味で使わしていただきたい(笑)

温度感というのは、ちょうど温度計がそうであるように、物事を判断するときの"物差し"となるとても便利な言葉。例えば仕事としてある案件が舞い込んできたときに、それを引き受けるのか引き受けないかの判断基準として。利益や報酬の多少ではなく、温度感があるかどうか、即ちその案件に熱量をもって取り組み、関わる皆がハッピーになることがイメージできるかどうかで判断する。一見複雑な内容でどうするか迷ったときでも、"温度感"の物差しがあると、道筋が見えてきそうである。

というわけで、私は"温度感"という言葉が好きだ。

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