見出し画像

カビゴンLO相手に降参する必要は無い

 こんにちは。おとです。

 タイトルが騒々しいですが、今回は最近話題の『カビゴンLO』について、私なりの考えを纏めていきます。

注)本記事は遅延行為(違反行為)を肯定する意図は全くありません。


◯カビゴンLOの欠点

・能動的に勝つ手段が無い

 これまで環境に存在していたLOは、アンノーンのHANDやジュジュベ&ハチクマンで、能動的に勝つ手段を持っていました。

 ただ、カビゴンLOには能動的に勝つ手段がありません(野盗三姉妹では不十分)。

 そのため、カビゴンLOはこれまでのLOと比較して、時間切れによる両負けのリスクが高いです。

・LO側のやることが多い

 シマボシでのコイントスや、野盗三姉妹、エリカの招待、カゲツで相手の山札、手札を見る作業といった、カードのプレイ回数以上にLO側のやること(手間)が多いです。

 これらも両負けのリスクを引き上げている要因であると言えます。


 LOというデッキタイプは、日本のルールだと対戦相手以上に時間制限が敵という側面があるにも関わらず、カビゴンLOはこれまで以上に時間制限のハードルが高くなってしまっています。


◯相手を詰ませる≠勝利条件

 LOを使われる側が時間内にサイドを取りきる必要があるのと同じように、LOを使う側も時間内に相手のターンの始めに相手の山札が0枚である必要があります

 なぜLOを使われる側だけが、詰み盤面になった時点で降参しなければいけないような風潮があるのか謎です。

 このまま試合が続いた場合…とか関係ないです。

 時間内にサイドを取りきれないのと同じように、時間内に山札を削りきれないなら"負け"です。

 時間制限もルールなので。


 能動的に勝つ手段が無い欠陥デッキに付き合って降参"してあげる"必要はありません。

 LO側はケケンカニVのような、能動的に勝つ手段を用意して、時間内に勝ち切るように努力してください。

ケケンカニ使えゾ


◯賢く立ち回るには

 対LOで詰み盤面を作られ、このままいけば時間切れで両負けしてしまうような場面と仮定します。

 この時、両者には次のような結末が待っています(LO側も同様)。

①時間切れによる両負け
②自分の降参による負け
③相手の降参による勝ち

 当たり前ですが、お互いに①が最悪、③が最高の結末です。

 この時、どちらかのプレイヤーが
「私は絶対に降参しません。」
 と伝えたとします。
 (便宜上、このプレイヤーをAとし、相手をBとします。)

 すると、Aは自分が降参するという選択肢は無くなるので、①と③の結末しか訪れなくなります。

 反対にBは、相手が降参する選択肢が無くなるので、①と②の結末のみになります。

 not降参宣言を食らったBは「①になるよりは… 」と時間直前で降参してくれるかもしれません。
(相手に降参を強要するのは違反行為なのでやめましょう)(LO側も同じく)


 つまり、先にnot降参宣言をすることで、有利な心理戦を仕掛けることができます。

 もちろんBが①を選択し、結果的に両負けになって不利益を被る場合もあるので、どうするかはこれを読んだあなた自身で考えてみてください。


◯そもそも物理的に終わらない

 ここまで読んだLO使いの方で「いや、そもそも時間内に終わるようにこっちがプレイ早めて、相手にも早めるようコミュニケーション取れば間に合うでしょ」と考える方もいると思いますので、ここでは物理的に時間制限に間に合わないことを様々な仮定から証明します。

【仮定】
LOを使われる側が時間切れによる決着を望んでいる(はなから勝てないと判断し、LO側の降参を狙っている)
・最初の山札を確認する際に60秒かける
遅延の裁定が下らない程度で、カードのプレイ、特性、技ごとに10秒かける
(カードのプレイ回数は30、特性、技の回数は5回と仮定)
・毎ターンの最終プレイからターン終了宣言までに10秒かける
(山札切れまでのターン数を90と仮定→環境からナンジャモの平均採用枚数を2枚とし、野党三姉妹やプレイするカードで枚数が減ることも考慮して、1周目が40枚、2周目が30枚、3周目が20枚と仮定)
・シャッフルに毎回10秒かける
(シャッフルの回数は10回と仮定)

特性の回数はデッキタイプに大きく依存する

 計算すると、

60+(30+5+5+90)×10+10×10=1460秒

 25分は秒に直すと1500秒。
 LO側には40秒しか残されていません(笑)。

 実際は仮定以上に特性を使うデッキもあり、デッキを崩したり、コインがどっか遠くに飛んでいっちゃったりして(たまたまだから仕方ないネ)もっと時間がかかります。


 相手が意図的に時間切れによる決着を狙っている場合、LO側からそれを咎める手段はありません。

 あるとすればジャッジを呼び、遅延の裁定を貰うことです。


◯ジャッジは咎められない

 LO側は相手のデッキを全て把握できないので、サイドを進める手段やLOしないギミックが入っていないと断定できません。

 そのため、毎回10秒考える度に咎めることはできません。

 本当に何か目指しているものがあって、それに向かって必死に考えてるのかもしれないので。


 そんな中、ジャッジが
「考えることが無いのに、無駄に時間をかけるな」
 なんて言ったらどうでしょう。


 ジャッジがLO側に既に詰んでいることを教えてしまうことになります


 日本でのジャッジは、プレイヤーに裁きを加える者ではなく、大会を円滑に進める者です。

 ましてやプレイヤーに肩入れして情報アドバンテージを与えるなんて、あってはなりません。

 よって、ジャッジはこの計画的(笑)な時間の使い方を咎めることはできません。

 なんか残念ですよね。


◯LO使いへのメッセージ

 LO使いに今残されている道は以下の4つです。

①海外に行く
②能動的に勝つ手段を用意する
③LOを使うのを諦める
④両負けを割り切って変わらず使い続ける

 ここまでの遅延、両負けに関する話は、日本のルールがLOにとって都合が悪いことが寄与しています。

 もし本気でLOを使いたいという方は、よりLOにとって都合がいいルールの海外に行くことをおすすめします。


 正直私は今のルールでカビゴンLOを使う気はさらさらないです。

 ゲームとは関係ない、対戦相手の思想で勝敗が決まるなんて私は嫌です。


(追記)
 予想以上の反響を頂いたので、内容の訂正と補足も兼ねて、様々な意見に対するアンサーのnoteを書きました。

 併せてお読み頂けると有り難いです。


サポートもお待ちしてます!