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【赤坂9F7Q】質問者:小笠原亘アナ/回答者:杉山真也アナ編


TBSラジオがある“9F”で働く縁のあるふたりに、お互い“7つ”の質問を投げかけてもらう企画「赤坂9F7Q」。

前回に引き続き登場していただいたのは、生活情報や人生の知恵を届ける番組『ジェーン・スー 生活は踊る』のパートナーを担当している小笠原亘アナウンサーと、杉山真也アナウンサーです。

今回お届けするのは、先輩の小笠原アナから、後輩の杉山アナへの7つの質問。杉山アナが担当する火曜日の『生活は踊る』の裏側や、杉山アナが考えるラジオの魅力などを深掘りしてもらいました。


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小笠原アナ 杉山が『生活は踊る』の曜日パートナーになってから、もう4年くらい経つんだよね。最初に担当が決まったときは、どう思った?

杉山アナ 「スーさんとまたご一緒できるんだ!」という気持ちで、すごく嬉しかったですね。

小笠原アナ そうか、ラジオ番組の『ザ・トップ5(※)』で共演してたんだっけ?

杉山アナ レギュラーではご一緒していないのですが、一度、堀井アナとスーさんの回に飛び入り参加したことがあったんです。でも、当時全く実力がなかった私は何もできず、見事なまでに完敗した記憶がありまして……(苦笑)

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小笠原アナ そうか、そうか(笑)

杉山アナ スーさんとはその後、毎週土曜の夜に放送されていた『相談は踊る』のコーナーで何度かご一緒しました。そして、2017年に『生活は踊る』の火曜パートナーに決まったんです。

番組で嬉しかった出来事はたくさんありますが、こうして毎週スーさんと番組をできていること自体が、何より大きいと思います。

(※)TBSラジオで2011年~2012年にかけて放送されていた情報バラエティ番組


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小笠原アナ 『生活は踊る』を担当して、特によかったと思うことはある?

杉山アナ 番組を通して、いろいろな挑戦ができることですね。というのも『生活情報のコーナー』では、自ら実験台となって挑戦する機会が多いんです。例えば、スイーツを作るとか、Y字バランスをやってみるとか……。

小笠原アナ うんうん。

杉山アナ このコーナーをきっかけに、スキンケアへの意識も変わりました。私は以前、洗顔を面倒くさがって、目の周りだけを洗ってた時期があるんです(笑)

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笠原アナ 普通、そこだけ洗えばいいってなるか?(笑)

杉山アナ でも『生活情報のコーナー』でスキンケアを取り上げてからは、洗顔やスキンケアを気遣うようになって。結果、肌の調子がとても良くなりました。

小笠原アナ 杉山は、どこかパーフェクトっぽい印象があるもんな。リスナーからすると「意外とできてないこともあるんだ」というギャップも魅力かもしれないね。

杉山アナ これまで、リスナーの方に共感、応援していただくことも多かったですね。特に、Y字バランスの挑戦では「杉山さんも継続して頑張ってください」「私も頑張ります」といった応援メッセージを数多くいただきました。そうやって応援してもらえる嬉しさもあります。

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小笠原アナ 以前、『生活は踊る』で別の曜日にお邪魔したときに思ったんだけど、オンエア前の打ち合わせって、曜日ごとに全然違うんだよね。杉山が担当してる火曜日は、どんな風に打ち合わせしてる?

杉山アナ もちろん打ち合わせで全体の流れは確認しますが、かなり流動的ですね。オープニングトークも募集するメッセージテーマも、あまり決めずにオンエアに突入することが多いです。番組が始まって、スーさんの言葉に私が返していって、その後の流れはノープランというか。

小笠原アナ うわ、それはドキドキするね。

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杉山アナ スーさんの誕生日翌日のオープニングトークもそうでした。スーさんが48歳になられたとのことで、私が何気なく「フォーティエイトですね」と言ったら、アイドルグループの「センター」の話になって。その流れで、「あなたは団体グループでいう何体質?」というメッセージテーマに決まったんです(笑)

小笠原アナ それはすごい。面白いな。

杉山アナ 逆に、月曜日はどうですか?

小笠原アナ 月曜日の打ち合わせは、いい意味での雑談も多いんだけど、火曜日よりは内容を詰めている気がするね。オープニングだと、週始めらしく週末の過ごし方をよく話すかな。

杉山アナ なるほど。やっぱり曜日によって色が違っていて面白いですね。


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小笠原アナ 番組にもいろいろなコーナーがあるけど、お悩みコーナーの「相談は踊る」には難しさがあると思っていて。

杉山アナ 難しいですよね。

小笠原アナ このコーナーで、杉山が特に意識してることはある?

杉山アナ まず、自分の考えや意見を持って打ち合わせに臨むようにしています。でも、打ち合わせを通して考えが変わるとか、本番中にメールの文章を読んで気づくこともあるんですよね。そういった気づきも大事にするよう心がけています。亘さんはいかがですか?

小笠原アナ 杉山と近いけど、ただスーさんに同調するんじゃなく、自分の意見を持つことは意識してるかな。対立とまではいかないけど、自分目線での考えや意見もちゃんと伝えるようにしてる。

杉山アナ なるほど。こうして話していると、改めてスーさんの回答が見事に思えてきますね……!

小笠原アナ 本当にそうだね。

杉山アナ 話の構成や時間の使い方もですし、相談者の方を傷つけない心配りが素晴らしいなと常々思います。

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小笠原アナ 『生活は踊る』も含め、ラジオならではの魅力ってどんなところだと思う?

杉山アナ 自分が話したことが誰かのもとに届くというのは、非常にやりがいを感じるところです。特にラジオは、リスナーとの距離が近いのが魅力ですよね。公開イベントやメール、SNSなどでリアルな反応を見ることができるのは、励みになります。

小笠原アナ うんうん。「テレビで見てます」ももちろん嬉しいんだけど、「ラジオを聴いてます」って言われると、ホントっぽいよね。ちょっと色々と語弊があるかな(笑)

杉山アナ わかります! それに、テレビに出てても特に反応がなかったのに「ラジオ聴いたよ」って連絡をもらえることもあって。ちゃんと届いているんだなと嬉しくなりますね。

小笠原アナ ちなみに、杉山は昔からラジオっ子だったの?

杉山アナ ラジオとの接点でいうと、子どもの頃に父親が車中で流していたナイター中継を聴いていたくらいです。学生時代は、ほとんどラジオを聴いていませんでした。入社後にラジオの番組が決まったばかりの頃は、「どれくらい自分のことを話していいんだろう?」と迷ったのを覚えています。

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小笠原アナ ふと気になったのが、杉山はおしゃべりだったり目立つのが好きだったりしてアナウンサーになったタイプなのか、それとも周りに「アナウンサーになるなんて意外」と思われるタイプだったのか……。自分ではどう思う?

杉山アナ 私は学生時代からアナウンサーの勉強をしていたわけでもないですし、そういったサークルにも入っていませんでした。みんなの前でよく喋るタイプではなかった気がしますね。

小笠原アナ そうだったんだ。

杉山アナ 小さい頃は、先生が「この問題わかる人?」と言ってから、誰かを当てるタイミングを見計らって挙手をして「自分もわかってたのに……」と装うような子どもでしたね(笑)。学生時代を振り返っても、学園祭でクラスの中心になって、何かを率先してやるといったタイプではありませんでした。

小笠原アナ そこから、アナウンサーを目指し始めたきっかけはあったの?

杉山アナ 小学校の文集か何かに「野球選手かアナウンサーになりたい」と書いてあったんですよね。当時はナイター中継を観て野球実況を真似する遊びをしていたので、そこからアナウンサーを意識し始めていた気はします。

小笠原アナ そうか。それで就職活動のタイミングになって、アナウンサー試験を受けたと。

杉山アナ そうですね。でも本気で「アナウンサーになりたい」と思ったのは、1度アナウンサー試験に落ちてからかもしれません。私は大学3年生のときにTBSのアナウンサー試験に落ちていて、4年生で再度受験して通過した経緯があるんです。2回目だからこそ、等身大の自分でいられたのが良かったのかなと、個人的に分析しています(笑)

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小笠原アナ 上司っぽい質問に感じたら申し訳ないんだけど、もし「今後こうなっていきたい」みたいな思いや目標があれば聞きたいかな。

杉山アナ 正直に言うと、まだ想像つかないところが大きいですね……。亘さんと私はちょうど10歳差ですが、10年後の自分を考えると、今と全く同じことはやっていない気はします。

小笠原アナ うんうん。例えばクイズ番組とかで、司会と実況の両方ができたら面白いかもね。

杉山アナ たしかに、その両立を目指したい気持ちはありますね……!

小笠原アナ いや、でも杉山は若々しくてまだ身体も元気だしな。行けるところまで行って、10年経ったタイミングで立ち止まって考えるのもいいと思う。

杉山アナ ありがとうございます。とはいえ自分はまだまだなので、まずは「TBSアナウンサーの杉山が喋ってるな」と認識してもらえるようになりたいですね。まだまだ先が見えないところもありますが、いずれTBSの主力として活躍できるようなアナウンサーを目指したいです。

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小笠原亘/TBSアナウンサー。1973年生まれ、岩手県出身。『ジェーン・スー 生活は踊る(月)』『ひるおび!(火)』といった番組のほか、マスターズゴルフのメイン実況などを担当。

杉山真也/TBSアナウンサー。1983年生まれ、東京都出身。『ジェーン・スー 生活は踊る(火)』『安住紳一郎の日曜天国』『東大王』『ジョブチューン』などの番組を担当。

Photo:持田薫 Text:市川茜 Edit:ツドイ
(こちらはTBSラジオ「オトビヨリ」にて2021年6月8日に公開した記事です)