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おとねぇ✖️cumin【ヴァンパイアパーティー】

おとねぇ✖️cumin【ヴァンパイアパーティー】

おとねぇ「あれ?こんな所ににゃんこが…?なんでウチの軒下になんか…?」

cumin「う〜〜…」

おとねぇ「あらあら…なんかこのにゃんこ怒ってるし、なんか…少し弱ってる?」

cumin「うるさいにゃ〜。来るんじゃないにゃ。別にあたしが弱ってても、あんたにゃ関係ないにゃ〜ん」

おとねぇ「……………って喋った?!わわわっ⁈にゃんこが喋った!?………あー、もしかして私がヴァンパイアになったから??それでにゃんこの言葉がわかったり…するのかな?わからんけど」

cumin「うるさいにゃん。お腹に響くにゃー。お腹痛いんにゃから、静かにしてにゃ〜」

おとねえ「え?あなたお腹痛いの?」

cumin「そうにゃ〜。お腹痛いにゃ。ご主人がお医者さんに見せてくれたんにゃが、良くならんにゃー。本当、人生ままならん、いや、ニャン生がままならんにゃー。」

おとねえ「あー、そういえば、アスターさんが言ってたけど、ヴァンパイアは生死の狭間に存在する者だっておっしゃってたなあ。まさかだけど、あなた死に頻してない??にゃんこちゃん??」

cumin「む〜〜にゃ〜、う〜〜にゃ〜。………うっせいヴァンパイアおんにゃ」

おとねえ「わわっ!?なるほど、それでか〜💦死が近いから、こうしてにゃんこちゃんとおしゃべりできてるのか…、不思議な事もあるんだなあ。アスターさんに今度聴いてみよ」

cumin「アスターさんって誰にゃ?」

おとねえ「アスターさん?アスターさんは、イギリスから日本に来たヴァンパイアの始祖のブラッドリー・アスター卿って方のこと。」

cumin「……あんた、よりにもよってそんなにゃ、ご近所さんの話しするみたいに、ヴァンパイアのお偉いさんを、アスターさんって💦フランクに呼びすぎにゃ」

おとねえ「え?だって実際ご近所にお住まいだし、坂の上の豪邸に住んでる方だし…、病院に赴任されたイギリスのお医者さんとして立派に働いてるし。
なんならこの前、一緒に焼肉に行ったくらい仲良しですよ?」

cumin「やめろにゃー。ヴァンパイアの始祖の現代の生活スタイルが露わになって、ヴァンパイアの怖さがかなり薄れてしまうにゃー」

おとねえ「で、所でなんだけど死にかけのにゃんこちゃんは、どうしてここへ?正直ウチの軒下で死なれたら、いろいろ問題あるんですが」

cumin「こんな死にかけの可愛いにゃんこに、追い打ちかけないでくれにゃー」

おとねえ「にゃんこちゃんの飼い主さんは?」

cumin「……ご主人は、とても良い人間にゃ。美しい人間の女性にゃ。毎日チュールくれるし、なでなでてくれるし、完璧な飼い主にゃ。…ただ、最近連れ合いの人間の男性を亡くしたばかりで、気が塞いでるご主人の前で、あたしまで死ぬのは嫌にゃ。だからここに来たんにゃ。ここなら誰にも迷惑かけなさそうにゃから」

おとねえ「あらあら…」

cumin「なんかもう、眠くなってきたにゃ…寝かせてくれにゃ…」

おとねえ「にゃんこちゃん…せめてにゃんこちゃんのお名前を教えて?」

cumin「くみにゃん」

(ピポパ トゥルルル ガチャ)

おとねえ「あ、もしもし?アスターさんこんにちは。くみって猫が死にかけてて…。あの、猫ってヴァンパイアにできますか?“やってみなければわからない?”ならやってみますね」

おとねえ「くみにゃん…、ヴァンパイアにゃんこになって、その人間のご主人にこれからも飼ってもらおうよ。ちょうど今、その人間のご主人さんもアスターさんにヴァンパイアにさせてもらった所みたいだしね!…それでは、さっそく!」

(んあ ガブリ)

cumin「!!!!!ふにゃーーーーーーーーーー!???💦💦」




END

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