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リリカルマジカル・マジマジョリティー:企画書部門

キャッチコピー
もしも彼女が好きな私と、彼が好きな僕が入れ替わったら。
私達は“普通”の恋を味わえるのだろうか…!?


あらすじ
「私、普通に、穂積君のこと好きになれればよかったのにね。」
 高校一年生の春。浜崎麻友(はまさきまゆ)は周囲の同級生と同じように、告白がしたいと思っていた。それができないのは、麻友が女で、彼女が好きな永井美紀(ながいみき)も女だからである。麻友と美紀は一年のころから同じ演劇部で、美紀は麻友のことを一番の親友だと思っていて、麻友の高校時代の一番の思い出は学園祭で美紀と『ロミオとジュリエット』を演じてキスの真似事をしたことだったりする。
 この物語は同性の美紀という女の子の事を好きな麻友が、魔法の力で同級生の男の子と入れ替わって、いわゆる障害のない“普通”の恋ってやつを味わってみる恋と魔法の物語だっ!


第1話のストーリー
 高校二年生の春。浜崎麻友は同級生の穂積健史がSNSを使い男性と関係を持っている秘密を知ってしまい、縁結びの神社の境内に呼び出して、当該裏アカウントが穂積のものであるかを問い詰める。
 麻友に問い詰められた穂積は、動揺してしまい、石段を踏みはずしそうになってしまう。穂積を助けようとする麻友であったが、大きくバランスを崩し、結局二人は一緒になって石段から落下してしまう。目が覚めると、麻友の前には麻友が立っている。麻友と穂積は神社の石段を転げ落ちたときに、心と身体が入れ替わってしまったのだ。
  
 麻友(身体は穂積)は穂積(身体は麻友)に詫び、「実は麻友自身が同性愛者で、自分が同級生の少女に恋をしていることを誰かに相談したいと考えていた時に、穂積も同性との恋愛経験がある」という事を知り、近づきたかっただけなのだと告白する。穂積は「アニメみたいだ。」と返答した後に、もう一度石段から転げ落ちてみるが、もとには戻れない。 
 今度は穂積が「実は自分は女の子になりたいと思った事がある」と告白し、元に戻れない二人は、心と身体が入れ替わった状態でしばらく生きてみることにする。もちろん、元に戻る可能性のある二人は、お互いの身体を大切に扱うことを誓う。


第二話以降のストーリー
 麻友は穂積に入れ替わった事を「神様が自分にくれた、美紀に告白するチャンス」ではないかと思うようになる。穂積の身体になった麻友は、美紀と恋人として過ごすために、文化祭の実行委員に立候補をする。そして麻友は美紀への恋心を再確認し、文化祭で一緒に準備をするうちに、思わず自分が抱いていた恋心を口に出してしまう。

 麻友に告白をされた美紀は、告白を受け入れて、麻友にキスをする。麻友は美紀にキスをしたいと思っていたが、美紀は自分ではなく穂積の恋人になったのだという事実に、納得のできない気持ちになる。
 翌日、神社の境内に穂積を呼び出した麻友は「穂積の身体で美紀とキスをしてしまったことを詫びる」が穂積はまったく気にしていない。それどころか男性特有の息苦しさから解き放たれて、おしゃれを楽しむ生活を満喫。穂積は麻友に「このまま入れ替わったままでもいいのではないか」と提案する。しかし、麻友は穂積の姿で美紀にキスをしたときに感じた、自分を偽っている罪悪感を感じたくないと考え「なんとしても元に戻ろう」といって、石段から転がり落ちる。

 麻友と穂積はもとの身体に戻り、麻友は自分自身の姿で麻友に告白をする。しかしながら、美紀は麻友を振る。それを見ていた、穂積は麻友にもう一度石段から落ちるか問いかけるが、麻友は「私、例えば普通に穂積のこと好きになれる女だったらよかった。でも、わかったんだ。私は別の私にはなれないし、なりたくないんだってこと」と涙ぐみながら答える。穂積は秘密を共有した友人として、麻友に寄り添う。二人はかけがえのない親友を得たものの、明日からの学園生活を思い悩む。


#週刊少年マガジン原作大賞
#企画書部門

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